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文系社内SEが感じた令和6年の情報処理安全確保支援士試験の変化

Last updated at Posted at 2025-01-16

はじめに

令和6年の情報処理安全確保支援士試験を春秋両方受験しました。
春試験では、午後がわずかに4点足りず、秋試験でようやく合格となりました。
今年度は特に試験の傾向の変化が顕著で、特に秋試験では大幅に合格率も下がるなど激動(?)の年だったと思います。
それに翻弄されつつも、どうにか合格した者として、変化の考察と体験記を残したいと思います。

合格率の推移

image.png

自己紹介

  • 地方国公立文系
  • 新卒でSIerに2年→転職して社内SE的なものを5年
  • 社会人1年目に基本情報を取得して以来のIPA資格受験

30歳を目前にして、自分のキャリアが開発経験も業務経験も限定的なことに絶望したので、今後のキャリア形成を考えて一念発起しました。

結局、何が変わったのか?

要点をまとめると以下になると思います。

  1. 記述問題の文字数制限が無くなり自由記述になった
  2. 設問文から得られるヒントが減った
  3. 問われている内容自体は変わっていない

以下で詳しく説明します。

1. 記述問題の文字数制限が無くなり自由記述になった

今年の変化で体感的に最も影響の大きかった変化がこれだと思います。
春試験では以下のように文字数制限ありの問題がほとんどでした。

設問 出題・解答方式
問1、問2 文字数制限ありのみのスタンダートな出題
問3 文字数制限あり問題と自由記述問題が混合
問4 セキュアプログラミング問題

私もそうでしたが、セキュアプログラミングを捨てている人は、基本的に問1・問2を選択すればスタンダードに解答できたと思います。

これに対し秋試験では、すべて設問で基本的に記述問題から文字数制限がなくなり、自由記述となりました。

三好本などの参考書でも言われていましたが「いかに回答を文字数制限内に収めるか」というのが、これまでの傾向と対策でしたがそれが、いきなり全く変わってきたわけです。

解いてみてどうだったか?

まず、解答用紙を見てマス目の回答欄が無いことや、設問を読んで全く文字数制限の記載が無くなったこと自体に面食らって焦ってしまった人も多かったのではと思います。

また、文字数制限から逆算して「どれくらい書けば良いか」というメタ読みが出来なくなったことで、「あれも書いたほうが良いかな…これも書いたほうが良いかな…」と悩む時間・書く時間が非常に増えてしまいました。

私の場合、春試験では一度解いてから見直しをする余裕がありましたが、秋試験では一通り解くだけで時間ぎりぎりでした。

こうした時間切れが、秋試験で合格率が落ちた原因なのではと思っています。

2. 設問文から得られるヒントが減った

これまでの試験では、以下のように設問側で条件を設定し、解答の方向性を示してくれるものが多くありました。

令和5年 午後 問1 設問4

image.png

これに対し令和6年では、設問側での条件設定なしに、「こういう時はどうすればいいか?」という問われ方が増えていました。

令和6年 午後 問2 設問4

image.png

  • IPA過去問

解いてみてどうだったか?

これまでは、設問の「WEBブラウザの仕組み」といったヒントから、ある程度「どういう回答を書かせたいか」が読めました。
令和6年では、そういった設問上のヒントが減ったことで「この攻撃手法かな…それともあの攻撃手法かな…」と悩む時間が増えました。
また、そもそも攻撃手法の詳細についてしっかりと記憶できていないと、全く解答が思いつかない状況になると思います。

もちろん、設問で指示された下線前後の問題文をしっかり読めば解答は作れますが、こちらも、1.と同様に時間切れの原因になっていたと思います。

3. 問われている内容自体は変わってない

主に令和6年秋試験での顕著な変化についてまとめてきましたが、これらはどれも出題方法の変化だったと思います。

IPAの回答例を見れば、これまでより回答する量が増えたりということもないですし、問題文自体の量や内容はここまで合格率が下がるほど難しい内容だったわけではないと思います。

私含めて秋試験での合格者は、これまでと同じように過去問ベースで試験対策をしていたはずで、しっかりと対策できていれば、これまで通りの対策でも解答を作ることは十分可能です。

むしろ、これまで1.や2.のようなメタ読みが出来ていたことは、「国語の試験」などと批判される原因でもあり、それが是正されたとみることもできると思います。

今後、支援士を目指す方へ

この記事を読まれるのは試験勉強をしていて、最近の出題傾向の変化を不安に感じている方になると思います。

令和6年の出題形式や合格率が今後も続くのかすら定かではないですが、試験対策としては先輩諸氏の合格体験記にもあるような、これまで同様の以下のやり込みをおすすめします。

  1. 過去問道場で午前2対策
    情報処理安全確保支援士ドットコム 過去問道場

  2. 三好本2周で午後対策
    情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策

  3. 村山本で記述問題の解答方法のパターン暗記
    うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集

  4. 余裕があれば徳丸本などで知識を補強
    体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践

特に三好本で取り上げられている過去問は2周以上解くことが合格のカギだと思います。

私は三好本1周で春試験に挑みましたが、惜しくも不合格でした。
秋試験にむけて2周目を始めましたが、1週目とほとんど同じところで同じように間違うことばかりでした。(これは受からなくて当然だわ…と落ち込みました。)

村山本を読み、三好本2周目も後半になって、ようやく問題文や設問を読みながら「あぁ、この回答パターンね」というのが見えてくるようになってから、合格点以上が安定するようになりました。

一発合格された方の体験記が多いですが、私のように足掛け1年勉強して合格する者もおります。
午後問1つ解くだけでも約2時間と勉強の継続はなかなか大変ですし、落ちるとへこみますが、セキュリティはもちろん、ネットワークなどの知識を体系的に学ぶことができ、これだけ 金銭的にも 受けやすい試験もなかなかないので、受けて損はないと思います。

是非、頑張ってください!


※Qiitaへの投稿は初めてのため、お見苦しいところあるかと思いますがなにとぞご容赦ください…。

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