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[SwiftUI]データバインディングについて(@State, @Binding, ObservableObject)

Last updated at Posted at 2024-02-06

目次

  1. データバインディングとは
  2. @Stateについて
  3. @Bindingについて
  4. ObservableObjectについて
  5. まとめ
  6. さいごに

データバインディングとは

データバインディングとは、UIとデータの間での双方向の同期を可能にする仕組みです。
ビュー内での状態変更が自動的にUIに反映され、逆にUI上での操作もデータの状態に反映されます。

@Stateについて

@Stateは、ローカルな状態を管理するためのプロパティラッパーです。
ビュー内で状態を保持し、変更する際にUIが自動的に再描画されます。

@Stateの使い方

struct CounterView: View {

    // カウンターの値を管理する状態。初期値は0
    @State private var count = 0

    var body: some View {
        VStack {
            // 現在のカウントを表示するテキスト
            Text("Count: \(count)")
            Button("Increment") {
                // ボタンを押すとカウントを+1
                count += 1
            }
        }
    }
}

RPReplay_Final1707205758-2.gif

@Bindingについて

@Bindingは、他のViewから状態を共有するためのプロパティラッパーです。
親ビューから子ビューにデータを渡し、双方向の通信を可能にします。
データをViewから直接操作します。

@Bindingの使い方

struct ChildView: View {
    // 親ビューから渡されるカウンターの値を受け取るBinding
    @Binding var count: Int
    
    var body: some View {
        Button("Increment") {
            // ボタンを押すとカウントを+1
            count += 1
        }
    }
}

struct ParentView: View {
    // このビュー内で管理されるローカルなカウンターの値を定義
    @State private var count = 0
    
    var body: some View {
        VStack {
            Text("Count: \(count)")

            // ChildViewに親ビューのカウンターの値をバインドして渡す
            ChildView(count: $count)
        }
    }
}

ObservableObjectについて

ObservableObjectは、データの変更を監視し、その変更をUIに反映させるためのプロトコルです。主にViewModelで使用され、アプリケーションの状態やビジネスロジックを管理します。
ObservableObjectを準拠するクラスや構造体では、@Publishedプロパティラッパーを使用して、プロパティの変更を自動的に通知します。これにより、プロパティの値が変更されると、それに関連するビューが自動的に再描画されます。

ObservableObjectの使い方

class MyViewModel: ObservableObject {
    // ユーザー名を管理するObservableObject。@Publishedを使ってプロパティの変更を自動的に通知
    @Published var username: String = ""
}

struct ContentView: View {
    // MyViewModelを監視し、その状態の変化を検知する
    @ObservedObject var viewModel = MyViewModel()
    
    var body: some View {

        // ユーザー名を入力するテキストフィールド。viewModelのusernameをバインドしている
        TextField("Enter username", text: $viewModel.username)
            .padding()
            // テキストが変更されるたびにコンソールに出力
            .onChange(of: viewModel.username) { newValue in
                print("New username: \(newValue)")
            }
    }
}

画面収録-2024-02-06-16.46.12.gif

まとめ

データバインディングは、UIとデータの間での双方向の同期を実現します。
@State@BindingObservableObjectなどのプロパティラッパーを使用することで、状態の管理やデータの共有を容易にします。

@State: ビュー内でローカルな状態を管理し、UIの変更を自動的に反映します。
@Binding: 親ビューから子ビューにデータを渡し、双方向の通信を実現します。
ObservableObject: ViewModelで使用され、データの変更を監視し、UIに反映させます。

iOS17以降からはObservationという新たな状態監視のFrameworkが使用できるみたいです!
詳しくはこちらの記事に書いてあります!

さいごに

弊社では、経験の有無を問わず採用を行っています。
興味のある方は是非カジュアル面談しましょう!
https://jambo-support.com/recruit_engineer/

参考文献

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