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データベーススペシャリスト試験 受験記録

Last updated at Posted at 2022-03-18

はじめに

2021年10月実施のデータベーススペシャリスト試験(通称:デスぺ)を受験して合格しました。
その際の勉強内容を、備忘録として書いて置こうと思います。
同じくデスぺを受験される方の役に立てば幸いです。

データベーススペシャリスト試験とは

国家試験で、情報処理技術者試験の高度試験の一つ。

「データベーススペシャリスト」という名の通り、データベースに関係した技術の専門家といった感じ。
IPA(試験実施機関)の公式サイトには、対象者像として「情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者」とあります。あくまで「情報システム基盤関連の業務で活躍する」ような人材が対象者なので、データベース以外の情報システム基盤領域(≒ネスぺ・登録セキスぺ等の領域)と重なる部分も問う試験だと思います。

コロナ以前は年1回の開催でしたが、今は開催になりました。

自分のレベル

  • 大学院の修士課程在学中(情報系)
  • 研究分野は機械学習系。授業等でのデータベースのインプットはほぼなし
  • 研究室のネットワーク管理をしていたので、少しITインフラ自体をかじってはいた
  • 情報処理安全確保支援士試験(通称:登録セキスぺ)合格済み(2020年秋)→その時の記録
  • ネットワークスペシャリスト試験(通称:ネスぺ)合格済み(2021年春)→その時の記録

登録セキスぺとネスぺに合格していたので、情報処理技術者試験自体に慣れているとは思います。でも、SQL文も書いたことがないようなレベルだったので、データベースの事前知識はほとんどなかったと思います。
応用情報技術者試験を受験した際に少し勉強したくらいです。

勉強内容

方針

登録セキスぺやネスぺと比較した感想として、問題を解くために必要な知識量が少ないと思います。
正規化・関係演算・SQL文などはもちろん知識として必要ですが、それでも登録セキスぺやネスぺの方が「知らないと問題が解けない」ような知識量が多いと思います。

逆に、デスぺの午後Ⅰや午後Ⅱは、文章を読んでリレーションシップを書いたり、数値計算が必要になったりで、時間が足りなくなりがちだと思います。

なので、知識のインプットは早めに終わらせて問題演習に移り、特に試験直前は本番を意識した(=時間配分を意識した)演習を積んだほうが良いと思います。

午前Ⅰ

応用情報技術者試験や他の高度試験を合格していれば免除です。
免除であればかなり楽。

午前Ⅱ

  • 知識問題(選択式、4択) 25問×4点=100点満点

6割が過去問から出ます。新規の問題の中にも、過去問とほぼ同じことを聞いている問題があったりします。
過去問を解きまくるのが一番の対策なので、データベーススペシャリストドットコムの過去問道場をひたすら解きました。

午後Ⅰ

  • 長文問題(選択式・記述式) (3問中2問選択)×50点=100点満点

基礎知識を参考書で勉強した後に、ひたすら過去問を解きました。本番を意識し、紙で過去問を印刷して本番同様メモを書き込みながら解いていました。
午後Ⅰは3問から2問を選択して解答する形式ですが、この3問はある程度テーマ(方向性?)が決まっているみたいです。過去問演習の時点では3問とも解いていましたが、本番では計算ミスしそうな性能設計系の問題は避けようかな、程度のことを考えていました。
また、関係スキーマやリレーションシップを完成させる問題は、午後Ⅱにもそのまま活きるので2回解いたりしていました。

午後Ⅱ

  • 長文問題(選択式・記述式) (2問中1問選択)×100点=100点満点

これも午後Ⅰと同じでひたすら解くだけ。
午後Ⅱも午後Ⅰと同じく、2問の問題のテーマがある程度決まっています。自分は、SQLも書いたことがない上、計算ミスが怖かったので、それらを避けつつ午後Ⅰと同じく関係スキーマ・リレーションシップを答えさせる問題を解こうと思っていました。一応過去問演習では2問とも解いていました。

ネスぺや登録セキスぺと比べると、午後Ⅰ・午後Ⅱ共に問題が毎年比較的似ているので練習しやすいのではないかと思います。

使ったもの

『徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書』

試験に申し込んで最初に買ったのがこれです。内容の分野ごとに説明+問題演習+演習解説の構成。説明の部分だけ読んで、読み終えたらそのまま過去問演習に移りました。
過去問演習であやふやだった部分については、この本を読み直したりしました。
正直、絶対この本がいい!というほどの理由もないので、他の本でもいいと思います。

また、デスぺは午後Ⅰ・午後Ⅱの記述問題の答えが一意に決まりやすい(=誤答しても、公式解答を見れば納得しやすい)ので、特に過去問の解説を求めてそれ専用の本を買い足す必要性は、ネスぺや登録セキスぺと比べると薄い気がします。

勉強履歴

  • 2021年8月
    • 試験に申し込んだあたりから勉強開始。最初は教科書を読みつつ、デスぺの"ドットコム"をポチポチ。
  • 2021年9月~10月
    • 午後Ⅰ→午後Ⅱの順で過去問演習。関係スキーマ・リレーションシップを問う問題を中心に、2回解いたりしていました。

勉強時間は、登録セキスぺやネスぺと比べると明らかに少ないと思います。"ドットコム"の過去問道場は1700問くらい、午後Ⅰは5年分、午後Ⅱは2年分程度やった状態で試験に臨みました。

結果

区分 点数
午前Ⅰ (免除)
午前Ⅱ 80点
午後Ⅰ 82点
午後Ⅱ 73点

解いている感覚では、特に午後Ⅱが半分取れているかいないか...という感じでした。
関係スキーマやリレーションシップの問題を本番でも解いて、後で見てみると少しずつ間違っていましたが、部分点が思ったよりあったように思います。

さいごに

仕事と並行して情報処理技術者試験の勉強をするのは、自分には難しそうだなと思っていたので、学生のうちに取れてよかったです。

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