Navicat とは
Navicat は PremiumSoft CyberTech社によって作成された DBMSクライアントソフトウェアで、現在一般的に利用されている主なDBMSに対応しています。
2002年にPremiumSoft社からNavicat for MySQLのWindows版がリリースされ、翌年には Mac OS XとLinuxの版がリリースされました。その後、2000年代に PostgreSQL, Oracle, SQL Server に対応し、2010年代にはNoSQL対応を始めて2018年にMongoDB、2023年[にはRedisにも対応しました。2025年には snowflakeにも対応し、Navicat for Snowflake も利用できるようになっています。
2009年にリリースされたNavicat Premium では、以前のすべてのNavicatのバージョンを1つのバージョンに統合し、多種DBMSに繋いでデータを同時に使ったり、クエリ解析を可視化したり、データディクショナリを作成したりできるようになっています。
(Wikipediaより)
※ 2025年5月にリリースされた Navicat Premium 17.2 で snowflake に対応。
前回、Navicat Premium のインストールについて記述しました。ここでは、Navicat Premium 17.1の機能について概略紹介します。
Navicat Premium 17の新機能
Navicat Premium をインストール後に最初の起動で、新機能の紹介が現れる。
この機能は、メニューバーの[Help]→[Navicat 17の新機能] を選択しても表示されます。
まったく新しいモデル
タイプの異なるデータベースを組み込んで、統一されたワークスペース内に複数のモデルを構築することができます。
データディクショナリ
様々なサーバープラットフォームに渡って、データベース内にデータ要素ごとのドキュメントを作成し、PDFの文書としてエクスポートする処理の自動化を設定できます。
データプロファイリング
データビューワーにデータプロファイリング・ツールを統合して、データの視覚的かつ包括的なビューを提供します。
ビジュアルエクスプレイン
実行計画を視覚的な書式で表現することで、クエリーとデータベースの相互関係について価値ある洞察を得ることができます。
テーブルプロファイル
フィルター、ソート順、および、表示カラムの異なる組み合わせをプロファイルとして保存し、アクセスするたびにテーブルを再構成する必要をなくします。
コネクションとURIを管理
複数の接続プロパティを管理し、バッチ操作の実行を集中管理します。オブジェクトの場所に関係なく、Navicat内のオブジェクトを開くURIを共有します。
ピンとフォーカスモード
指定した時点で特定の結果セットを、対応するSQLと実行にかかった時間と共に保持します。データベースに関する作業に集中できるように、紛らわしさのない環境も、Navicatは提供します。
BI(ビジネスインテグレーション)
同じデータソースを共有するすべてのチャートをダッシュボード上で相互接続します。様々な視覚的表現によって、データのパターン、相互関係、および、傾向を観察できます。
Snowflake サポートの統合(*1)
NavicatはSnowflakeのサポートを追加し、クラウドベースのデータウェアハウスプラットホームの管理を強化しました。
AIアシスタント(*1)
必要なときにいつでもNavicat内で直接AIの支援を受けられます。質問をして即座に回答を得ることができます。
(*1) Navicat Premium 17.2で追加された機能
Navicat Pemium ウィンドウ
Navicat Premium 自体の初期画面は次のようになります。
ユーザーガイド文書の確認
ユーザーガイドを見る場合は、メニューバーの [ヘルプ] をクリックすると、ヘルプ関連情報のトグルメニューが表示されますので、[Navicat Premium ヘルプ F1] を選択します(単に F1 キーを押すだけでもよい)。
すると PDF文書の「Navicat version 17 User Guide」がPDFビューワーで別ウィンドウに表示されます。
各種DBMSのマニュアル表示
メニューバーの [ヘルプ] をクリックし、[オンラインドキュメント] を選択すると、各種DBMSの名前のトグルメニューがカスケードします。
PostgreSQL の日本語オンラインマニュアル
ここでは、例として [PostgreSQL] を選択してみます。
すると、PostgreSQL 本家サイトの文書のページがデフォルトのブラウザアプリで表示されます。
右サイドメニューの「Japanese」をクリックすると、日本PostgreSQLユーザ会の「PostgreSQL日本語ドキュメント」のページに遷移します。
ここで該当バージョンのマニュアルをクリックして表示します。
Navicat Permium によるDBアクセス
ここでは、PostgreSQL DBMS にアクセスする例を紹介します。
アイコンメニューの左端の「接続」アイコンをクリックすると、「新しい接続」を選択するためのアイコンメニューがポップアップ表示されます。
ここで、左のサイドメニューから PostgreSQL をチェックすると☑ 選択用のアイコンメニューが PostgreSQL に関係するものに絞りこまれます。
ご覧のとおり、クラウドサービスも選択肢として表示されます。
そうすると、接続パラメータの指定画面になります。
ご覧のように、「基本」接続のパラメータの指定以外に、SSH というのもあり、VPSサーバを使っている場合は、そこから SSH トンネルを張るためのパラメータ入力も併せて可能となります。