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ChromebookでAndroidアプリをデバッグする方

Last updated at Posted at 2018-05-26

Chromebookをターゲットにして、Android StudioからADBデバッグやAPKインストールするための方法について説明します。動作確認したChromebookはFlip C100PA-RK3288,Chromebook OSバージョン54.02840.101で確認した内容です。

1. Developerモードに切り換える

Chromebookの場合、Android OSとは異なりDeveloperモードに入る必要があります。やっかいなのが、リカバリーモードの操作が必要になることです。以下の手順でDeveloperモードに入る時にChromebookのすべてのデータが工場出荷時の状態にリセットされてしまいます…

電源OFF状態から「ESC」+「リフレッシュ(F4に相当するリロードマークのキー)」+「電源ボタン」を押す

長押しではなく、同時に押して画面が一瞬点灯して消えたかな?という反応した時点で離します。すると、以下の画面になるはずです。
chrome_book_developer_mode_step1.jpg

「Ctrlキー」 + 「dキー」⇒ 「Enterキー」

次に「Ctrlキー」 + 「dキー」を押します。その後、以下の画面で「Enterキー」を押します。
chrome_book_developer_mode_step1.jpg

しばらく放置

以下の画面でしばらく放置しておきます。するとビープ音が鳴り、デベロッパーモードに入る準備が始まります。
chrome_book_developer_mode_step3.jpg

2. Developerモードに入る

しばらく放置します。以下のように画面が変わっていきますが、何もせずにしばらく待ちます。
chrome_book_developer_mode_step4.jpg
chrome_book_developer_mode_step5.jpg

再起動が複数回行われた後、通常の起動画面が出てきます。これでDeveloperモードに入れました。

ちなみに、通常モードに戻すには?

Developerモードから通常モードに戻す手順についてです。一度Developerモードに入ると、電源OFF⇒ONするために以下の画面が出てきます。この画面で「SPACE」キーでノーマルモードへ戻ります。ただし、ここでもリカバリ(初期化)が行われるため、注意が必要です。
chrome_book_developer_mode_step3.jpg

3. ADBデバッグするために(Chromebook側の設定)

Android StudioからWiFi経由でのADBデバッグするために、シェル上での設定とADBデバッグの許可が必要です。

VT2(virtual terminal 2)シェルでの設定

ネットワーク設定やGoogleログイン処理などが終わったと、「Ctrl」+「Alt」+「→(F2相当の位置)」キーを押すことでVT2シェル画面に移行できます。
chrome_book_developer_mode_vt2_shell.jpg

その他設定

localhost loginにはchronosを入力します。パスワードは無し(聞かれない)。

次のコマンドを入力します。

chronos@localhost / $ sudo /usr/libexec/debugd/helpers/dev_features_rootfs_verification

Chromebook を再起動します。

chronos@localhost / $ sudo reboot

端末が再起動した後、ログインして次のコマンドを入力します。

chronos@localhost / $ sudo /usr/libexec/debugd/helpers/dev_features_ssh

※ifconfigなどのコマンドも利用可能なため、ChromebookのIPアドレスも控えておくと良いです(後で利用します)。
※この操作はChromebookを再起動する度に必要です。。

ADBデバッグの許可

Android OSと同じように、設定画面からUSBデバッグを許可してあげる必要があります。設定画面の以下のAndroidの設定をクリックします。
chrome_book_developer_mode_settings_menu_step1.png

すると、見慣れたAndroid OSの設定画面が出てきます。この後の手順はAndroidと同じで、端末情報 > ビルド番号の項目を7回クリックすることで、開発車向けオプションが表示されるようになります。この後、ADBデバッグをONにしてあげます。
chrome_book_developer_mode_settings_menu_step2.jpg

4. ADBデバッグするために(Android Studio側の設定)

Android StudioのADB接続

開発環境のPC(Android Studio)側から、以下のコマンドを実行します。192.168.3.7の部分はChromebookのIPアドレスになりますので、適切な値に変えて下さい。

$adb kill-server
$adb connect 192.168.3.7:22
connected to 192.168.3.7:22
$adb devices
List of devices attached
192.168.3.7:22 unauthorized
F6AZFG15P118 device

ここまでくると、Android StudioからChromebookがデバイス認識されるようになります。
chrome_book_developer_mode_adb.png

Android Studioからデバッグ

あとはいつもの手順でChromebook側のデバッグやAPKインストールが出来ます。

参考文献

Chromebookで動作するAndroidアプリにadbを接続する方法
Chromebook デベロッパー(開発者)モードにする方法
Chromebook デベロッパーモードの入り方と出方。
Chromebook 向けアプリの最適化

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