PLATEAUアカデミー「3D都市モデル作成コース(札幌会場)」を受講してきました。 今回は1日目のカリキュラムである「交通(道路)モデル LOD1の作成」について、作業フローや使用したツール、実際の作業内容をレポートします。
講習概要
• コース:3D都市モデル作成コース【札幌会場】
• 内容:1日目 - 交通(道路)モデル LOD1の作成
• 環境:Windows 11 / QGIS 3.40.8
• デバイスの仕様:

作成フロー
道路モデルの作成は、以下の流れで行いました。
- 道路編集用ポリゴン作成
- 交差部区切り
- 道路ポリゴン作成
- 幾何検査
- 属性付与
- 符号化
- 品質検査
実際の作業手順
DM(数値地形図)データを元に、以下の手順でCityGMLファイルを作成しました。
- ポリゴンの作成:DMデータから道路縁(道路の端)のラインデータを抽出し、通常区間と交差部を区切ったポリゴンを作成しました。
- 幾何検査:作成したポリゴンに対し、自己交差がないか、また頂点間の距離が0.01m未満の頂点が連続していないか等の幾何的な整合性を検査しました。
- 属性情報の付与:「整備属性項目整理表」を確認しながら、各ポリゴンに区間種別などの属性情報を入力しました。
- CityGMLへの変換:作成したシェープファイルを、3D都市モデル標準仕様書に準拠したCityGML形式に変換しました。
- 整合性検査:出力したCityGMLファイルがPLATEAU仕様と整合しているか検査を行いました。
結果と成果 品質検査の結果は**全てエラーなし(正常)**となり、最終的にQGIS上で目視による抜け漏れ確認まで完了しました。

まとめ
今回の一連の作業を通じて、講習の目的である「3D都市モデル(道路・建築物)の仕様」「必要となる資料」「作成方法」について深く理解することができました。 今後は、ここで得た知識を活かし、PLATEAUデータの有効活用やデータ整備に貢献していきたいと思います。