購買行動モデル
マーケティングは、消費者の行動に大きく影響されるため、日々変化しているもの。特に、消費者が商品を購入するまでの流れは、インターネットの発展により劇的に変化・多様化している。
現在最新と言われているDual AISAS, DECAXモデルについて記述している投稿がなかったため、投稿致します。
※時間のない方は、Dual AISAS, DECAXのみで十分かと思います。
AIDMA
1920年代のアメリカで提唱されたもの。購買モデルの雛形として考えると良い
- A(Attenstion): 認知・注意
- I(interest): 興味・関心
- D(Desire): 欲求
- M(Memory): 記憶
- A(Action): 行動
商品の広告を見て知る。
興味関心の対象であれば、欲しくなり、記憶に残る。
購入する。
(※アメリカだとAIDAの方が一般的)
AISAS
1990年代に電通によって提唱。インターネット時代に適用していると言われている。
- A(Attenstion): 認知・注意
- I(interest): 興味・関心
- S(Search): 検索
- A(Action): 行動
- S(Share): 共有
Search, Shareがインターネットに適用した要素。
興味関心を持てば、ググる。
買った後、SNSで共有することもある。この共有が他人の認知になることも。
SIPS
2011年に電通によって提唱。SNSを頻繁に使用する層の購買意欲を説明したもの。AIDMAとの併用が普通。
- S(Sympathize): 共感
- I(Identify): 確認
- P(Participate): 参加
- S(Share & Spread): 共有・拡散
完全にSNS上での行動を示したもの。
Dual AISAS
2015年ごろ?に電通の有園 雄一さんが提唱。
横軸(ISAS)と縦軸(AISAS)で考え、横にも縦にも循環しているというモデル。
- I(Interest): 興味・関心・共感・利益
- S(Share): 共有
- A(Accept): 受容・共鳴
- S(Spread): 拡散
(+AISAS)
AISASのAttentionを、SNSが補っているのと、要素一つ一つの役割も多様化しているのが特徴。
(下記参考サイト要参照)
Acceptが素敵。
DECAX
2015年に電通の内藤敦之さんが提唱。
- D(Discovery): 発見
- E(Engage): 関係
- C(Check): 確認
- A(Action): 行動
- eX(eXperience): 体験・経験
Discovery, Engageが特徴的。あとは、以前のやつと似てる。
消費者自身がコンテンツを発見して、とりあえず無料登録して、相性を試すなど
Engage: 時間をかけて関係構築するという考えが自分に刺さりました。
所感
消費者が情報に対して、能動的になっているのが面白い。
電通がすごい。
Qiita内においても、自分の投稿を購入(いいね、ストック)してもらうと考えると興味深い。
これを受けて
Dual AISAS, Decaxを元に考えると、
消費者による能動的な情報の取得と共有・拡散がキーになる。
消費者が能動的に行動するとはいえ、
- 消費者が情報を取得しやすいように発信する必要があると思います。(SEO。構造化データも含めて)
- もしくは、共有・拡散したくなるような仕掛けが必要。(デザイン。イベント)
- Engage構築がこれからのWebサイトの課題