Masonry Layout (メイソンリーレイアウト) とは?
要素をレンガのように配置できるレイアウト
Masonry Layoutの仕様ポイント
① レーン(列または行)の数とサイズだけが決まっている
縦にコンテンツが並ぶ場合、「縦に3つ並べる」「幅は200pxずつ」など列のルールだけを決める
/* Chrome 140以降向け(※現在ブラウザによって書き方が異なる)*/
.container {
display: masonry;
/* 列のルール:最小200pxで、入る分だけ列を作る */
masonry-template-columns: repeat(auto-fill, minmax(200px, 1fr));
}
② レーンの中で、要素は任意の長さを取れる
③ 常にレイアウトの開始位置に近づこうとする
レーンの中で、「今、一番空いている隙間はどこか?」と探して、自動的に要素が配置される
④ 要素は複数のレーンにまたがることができる
GridとMasonryの違い
縦方向に要素が並ぶ場合、行の高さが固定されるかどうかが違います。
- 左のGrid例
- 要素の高さが大きい方に合わせて高さが決まっている
- そのため、要素の高さが低い場合、縦方向に大きな隙間が生まれる場合がある
- 右のMasonry例
- 要素が任意の高さを取れるため、隙間が大きく開かない
- 自動で要素が隙間を詰めてくれる
| Grid | Masonry |
|---|---|
![]() |
![]() |
Masonry Layout を使う場面
視覚的な要素が強く、コンテンツの視覚的な順序よりも最終的な結果が重要となるページに最適です。
Chrome for developers では上記の記載がありました。
もうちょっと具体的にシーンを想像するために、Masonry Layout が特徴的なサイトをいくつかみてみます
Unsplash - ストックフォトサイト
Tumblr - ブログとSNSが融合したサービス
佐賀市のあたりまえ観光
上記の例を踏まえると、以下の場合に Masonry Layout は適していそうです
- 様々なコンテンツ(特に画像)を適したサイズで柔軟に見せたいとき
- 画面内の密度を上げて、賑やかさを出したいとき
ブラウザの対応状況
現状、標準リリースされているブラウザはなく、試験的に動かせる状態です
また、「Gridの一部」なのか「独立したdisplay」とするかは、ブラウザによって異なります
Chrome,Edge
-
display: masonryという新しいプロパティ名で試験実装 - 2025年半ばには、Chrome,Edge 140以降のバージョンで試験的な実装が強化され、開発者がフィードバックを送りやすい環境が整ってきている
-
display: masonryを試す方法は後述
Firefox
-
display: gridのオプションとして実装 -
grid-template-rows: masonryを実験的にサポートしていた - アドレスバーに
about:configと入力して、layout.css.grid-template-masonry-value.enabledを検索して、trueにする
Safari
-
display: gridのオプションとして実装 -
grid-template-rows: masonryを試せる -
開発 > デベロッパ設定で機能フラグを選択して、CSS Masonry Layoutを検索にしてチェックをいれる
Chrome で CSS Masonryを試す方法
自分はChromeを主に使うので、Chromeで masonry を試してみます
※ Chrome 140 以降のバージョンで使用してください
① chrome://flags/ をアドレスバーに入力する
② CSS Masonry Layoutで検索して、Enableにする
③ ブラウザを再起動する
ブラウザ再起動した後に、こちらのデモページ見てみましたが、普通のグリッドの表示でした。
検証ツールで display:grid; から display: masonry;に書き換えたら、Masonry Layout で見ることができました
最後に
今回は、Masonry Layoutについて学びました。
CSS Masonry が全てのブラウザで安全に使用することができるようになれば、表現の幅が広がりそうで楽しみです
また、Masonryを使う際は、スクリーンリーダーを利用するユーザーが混乱しないよう、タブキーでのフォーカス順序が不自然にならないか確認することも重要そうです。
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参考









