はじめに
こちらの記事で、Cursorから指示してBlenderを操作する準備を行いました。
今回は、3Dモデリング作成前に、Blender MCPのコマンドや指示のコツを学ぼうと思います!
Blender MCPのコマンド
シーン情報の取得
get_scene_info
- 現在のBlenderシーンの基本情報を取得
- 返り値
- シーン名
- オブジェクト数
- オブジェクトリスト(最大10個)
- オブジェクト名、オブジェクトタイプ、位置(x,y,z)
- マテリアル数
- 用途:シーンの状態確認、作業前の現状把握
get_object_info
- 指定したオブジェクトの詳細情報を取得
- 返り値
- オブジェクト名
- タイプ
- 位置(x,y,z)
- 回転(オイラー角[x, y, z])
- スケール(各軸のスケール)
- 可視性(表示・非表示の状態)
- マテリアル(適用されているマテリアル名のリスト)
- 境界ボックス
- メッシュデータ(頂点数、エッジ数、ポリゴン数)
- 用途:オブジェクトの詳細確認、位置情報の取得、配置調整の判断
オブジェクト名は正確に指定する必要がある
※大文字小文字も区別
※存在しないオブジェクト名を指定すると、エラーになる
get_viewport_screenshot
- 現在の3Dビューポートのスクリーンショットを撮影
- 返り値
- 画像データ
- シーンの視覚的な状態とUIの状態を含む
- 画像データ
- 用途:シーンの視覚的な確認、進捗記録、デバッグ
コード実行
execute_blender_code
- Blender内で任意のPythonコードを実行
- 実行できる操作の例
- 情報の取得
- オブジェクトの作成・操作
- オブジェクトの変形(移動、回転、スケール)
- マテリアルの作成と運用
- アニメーションの設定(キーフレームなど)
- 用途:カスタム操作、一括処理、複雑なロジックの実行、自動化
ステップバイステップで分割して実行する
アセット検索・ダウンロード(PolyHaven)
search_polyhaven_assets
- PolyHavenでアセットを検索
PolyHaven:HDRI画像、PBRマテリアル、3Dモデルなどの高品質なアセットを完全無料で提供しているサイト
- すべてのアセットが著作権フリー
- 商用利用も可能
- クレジット表記不要
- 主な機能
- PolyHaven APIからアセット検索
- アセットタイプやカテゴリでフィルタリング可能
- 検索結果の整理
- ダウンロード数で並び替え
- 最大20件まで返却
- 各アセットについて以下を取得する
- アセット名
- アセットID
- タイプ(HDRI、Texture、Model)
- カテゴリ
- ダウンロード数
- PolyHaven APIからアセット検索
- 用途:使用したいアセットの検索
download_polyhaven_asset
- PolyHavenからアセットをダウンロードしてBlenderにインポートする
- 用途:HDRI、Texture、Modelのインポート
- 利用可能な解像度/フォーマットはアセット次第
- 指定が無効な場合はエラーになる
set_texture
- 以前ダウンロードした、PolyHavenテクスチャをオブジェクトに適用
- パラメータ
-
object_name- オブジェクト名 -
texture_id- テクスチャID(事前にダウンロードが必要)
-
- 用途:オブジェクトへのテクスチャ適用
アセット検索・ダウンロード(Sketchfab)
search_sketchfab_models
- Sketchfabでモデルを検索
Sketchfab:様々な3Dデータを共有できるウェブサイト
- Webブラウザ上で3Dデータを閲覧できる
- 主な機能
- Sketchfab APIでモデルを検索
- テキストクエリで検索
- カテゴリでフィルタリング可能
- ダウンロード可能なモデルのみに絞り込み可能
- 取得する情報
- モデル名
- UID(download_sketchfab_model()で使用)
- 作者
- ライセンス
- ポリゴン数の目安
- ダウンロードの可否
- 用途:リアルなモデルの検索
download_sketchfab_model
- SketchfabからモデルをダウンロードしてBlenderにインポートする
PolyHavenとSketchfabの違い
| 特徴 | PolyHaven | Sketchfab |
|---|---|---|
| モデルの種類 | 汎用的なモデル | 多様(リアルなモデルが多い) |
| 検索方法 | アセットタイプ+カテゴリ | テキストクエリ+カテゴリ |
| ライセンス情報 | パブリックドメイン | 詳細なライセンス情報 |
| APIキー | 不要 | 必要 |
| ダウンロード制限 | 全てダウンロード可能 | ダウンロード可能なモデルのみ |
3Dモデル生成(Hyper3D Rodin)
generate_hyper3d_model_via_text
- テキストプロンプトから3Dモデルを生成(Hyper3D Rodin)
Hyper3D Rodin:テキストや画像から高品質な3Dモデルを生成できるAI(人工知能)ツール
-
注意点
- プロンプトは英語で記述
- シーン全体の生成には非対応
- APIキーが必要
-
get_hyper3d_status()で確認可能 - 無料トライアルキーは1日あたりの生成数に制限あり
-
generate_hyper3d_model_via_images
- 画像から3Dモデルを生成(Hyper3D Rodin)
- 一般的な画像形式(JPG、PNGなど)に対応
import_generated_asset
- 説明: Hyper3D Rodinで生成されたアセットをBlenderにインポート
- 返り値: インポート結果
- 用途: 生成されたモデルのインポート
3Dモデル生成(Hunyuan3D)
generate_hunyuan3d_model
- テキストまたは画像から3Dモデルを生成(Hunyuan3D)
Hunyuan3D:中国のTencent(テンセント)社が開発したオープンソースの3D生成AIモデル
-
注意点
- プロンプトは英語か中国語で記述
- シーン全体の生成には非対応
import_generated_asset_hunyuan
- Hunyuan3Dで生成されたアセットをBlenderにインポート
生成させるときに意識すると良さそうなこと
コマンドの内容を踏まえて、Blender MCPを使って生成する時には、以下を意識すると良さそうです。
- 現状確認を都度行わせる
- ステップバイステップで実行する
- 指示したい対象を明確にオブジェクト名などで示す
- 座標系の指定は、軸(X, Y, Z)と具体的な数値を使って指示すると確度が上がる
また、基本的に日本語で指示できますが、テクスチャ面ではPolyHaven等のモデル名を参考にして、生成したい雰囲気を伝えても良さそうです。
画像から3Dモデル作成は割とうまくいきそう ![]()
さいごに
今回は、Blender MCPがどんなコマンドを持つか、学びました。
プロンプトを投げる際に、どのコマンドを使って欲しいか意識して投げたいと思います。
次回は、クリスマスっぽいものを作る予定です!
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今年もアドカレ開催中です ![]()
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参考