3
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Adobe Muse終了に見る自動コーデイングの難しさ

Last updated at Posted at 2019-11-28

Adobeの自動コーディングツールMuse

誰もが1度は触ったことのあるAdobe製品。その中でも、デザイナーがコーディングせずにWebサイトを作成するためのソフトが「Adobe Muse」というツールで、2014年にリリースされました。
しかし、2018年初頭、Adobe MuseCCの新規開発を2018年3月で終了し、サポートも2019年5月頃に終了するというメールがユーザに突然届くことになったようです。

突然やってきた終了のお知らせ。使用しているソフトがいきなり使えなくなったらたまりません。
Adobe製品を導入しており、デザイナーが簡易的なページを作る際に活用されていた方も当然多くいたことでしょう。

ここで、公式のアナウンスを見てみると…↓

Adobe Muse終了のアナウンス内容

http://muse.adobe.com/product-announcement-intl.html
日本語にすると↓

[背景]
近年、複雑なページを作る場合、デザイナーはプロトタイプを作り、エンジニアと協力し実装をする流れになってきている(デザイナーは実際のコーディングでなく、UXのデザインなどが重要)
逆に簡単なページは、DIYウェブサイト(WIXやJimdoのような、web上でコンテンツをペタペタ貼って簡単にHPが作れるサービス)が増えてきており、テンプレートをもとに簡単にカスタマイズ可能になっている
⇒ Adobe Museの活用シーンが少なくなっている!

[代替手段]
複雑なサイトを作る場合⇒Adobe XDを推奨。
Adobe XDなら超簡単にUXデザインが作れるし、スムーズにエンジニアとの連携が可能です!
ポートフォリオサイトを作っている場合⇒Adobeでは「Behance」というポートフォリオに特化して、簡単に自分の作品一覧を作れるサービスを提供しています!コイツを使ってね!
ニュースレターやほぼ1Pの簡易的なサイトを作っている場合⇒Adobe 「Spark」という画像を集めるだけで、簡単に美しいページを作るサービスを提供しています!コイツ使ってね!
 
要約すると以上のようになります。背景は良いとして果たして代替手段かというと微妙な感じです。。。

・Adobe XD:HTML/CSS出力ができず、コーディングなしでサイトが作れるAdobe Museの代替にはならない。
・Behance:ポートフォリオサービス:Adobe Museユーザーかつポートフォリオを作るためだけに、使っている人は極僅かなのでは。。。
・Adobe Spark:そもそもウェブページ作成というより、画像/デザイン簡易編集ツールの意味合いが強く、HP作成とは言えないようです。

これは、多くのユーザが求めた「HTMLの編集なく、簡単にサイトを作成したい!」という要望に対して、本当にごく一部しか対応できていない気がします。

背景から本当の終了理由を考えてみる

実のところは「他社サービスで代替できるでしょ?」ということなのかもしれません。
本音をいうと、真の代替手段は、コーディングなく簡単にHPが作れる「WIX」や「Jimdo」etcの競合他社サービスなんだと思います。
最近では、web上でコーディングなしで超手軽にHPが作れるサービスが増えてきています。(ほぼ無料のものも多い。)こうした風潮を見るに、このためにAdobe Creative Cloudを有料で買って、Museを使い始める人はまずいないでしょう。

↓WIXサービスの説明。超簡単にweb上でHPが作れるのがウリ
(有料プランを選ばないとドメインにwixが入るようです)
Wix公式サイト

また、最近だと、Zeplinというツールを用いてコーディングするというスタイルもこちらで分かりやすく紹介されていました。
https://liginc.co.jp/423041
小規模なサイトはこれでいいのではという気がしないでもない。画像切り出してくれる点などは純粋に時短になります。

まとめ

Adobeの製品ですら突然サポートが終了するなど、自動コーディングツールはまだまだ試験段階といえるでしょう。
Museの公式サイトで触れられたように、動きや見た目を工夫したサイトが一般的になってきている中、
こうしたツールで量産できるようなサイトは多少チープに感じるかもしれません。
JSやCSSでリッチなサイトをと思ったら結局1からコーディングしたほうが逆に速いというのが現状でしょう。

…しかし、昨今の画像認識やディープラーニング技術のの進歩により、こうしたツールで作れる部分も日々進化していくことは間違いないです。新しいもの好きな自分としては純粋に楽しみです。
面白そうな本もボチボチ書店で見かけるようになったので読まないと。(今さらか)

参考:
https://note.com/koushikagawa/n/n8929da789802
https://ja.wix.com/
http://muse.adobe.com/product-announcement-intl.html

3
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?