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CSSリセットとは?その役割と使い方を解説

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CSSリセットとは

CSSリセットとは、各ブラウザが持つデフォルトのスタイル(User Agent Stylesheet)を打ち消すためのCSSコードです。ブラウザごとに異なるデフォルトスタイルを統一し、すべてのブラウザで同じ見た目を実現するために使用されます。

なぜCSSリセットが必要なのか

各ブラウザは、HTMLタグに対して独自のデフォルトスタイルを適用しています。例えば、<h1>タグのフォントサイズやマージン、<ul>タグのパディングなどは、Chrome、Firefox、Safariでそれぞれ微妙に異なります。

このデフォルトスタイルの違いにより、同じHTMLでもブラウザごとに表示が変わってしまう問題が発生します。CSSリセットを使うことで、この問題を解決できるんですね。

主なCSSリセットの種類

Reset CSS

最も古典的なアプローチで、すべてのスタイルを完全にゼロにリセットします。

* {
  margin: 0;
  padding: 0;
  border: 0;
}

メリットは完全にフラットな状態から始められることですが、すべてのスタイルを自分で定義し直す必要があります。

Normalize.css

ブラウザ間の差異を正規化しつつ、有用なデフォルトスタイルは残すアプローチです。現在最も広く使われている手法の一つですね。

デフォルトスタイルを完全に削除するのではなく、ブラウザ間で一貫性のあるスタイルに調整します。

モダンなリセットCSS

最近では、より実用的なリセットCSSも登場しています。例えば、Josh Comeau氏の「Modern CSS Reset」やAndy Bell氏の「A Modern CSS Reset」などがあります。

/* 基本的なリセット例 */
*, *::before, *::after {
  box-sizing: border-box;
}

* {
  margin: 0;
}

body {
  line-height: 1.5;
  -webkit-font-smoothing: antialiased;
}

img, picture, video, canvas, svg {
  display: block;
  max-width: 100%;
}

CSSリセットの適用タイミング

CSSリセットは、他のすべてのスタイルよりも先に読み込む必要があります。

HTMLでの読み込み順序は以下のようになります。

<head>
  <!-- CSSリセットを最初に読み込む -->
  <link rel="stylesheet" href="reset.css">
  <!-- その後に独自のCSSを読み込む -->
  <link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>

実践的な選び方

プロジェクトの要件に応じて、適切なリセット手法を選びましょう。

  • 完全なコントロールが必要な場合: Reset CSSやモダンなリセットCSS
  • 開発速度を優先する場合: Normalize.css
  • 小規模なプロジェクト: 必要最小限のリセットを自作

多くのCSSフレームワーク(Bootstrap、Tailwind CSSなど)は、独自のリセットやノーマライズを内包しているため、フレームワークを使用する場合は別途リセットCSSを適用する必要はありません。

まとめ

CSSリセットは、ブラウザ間の表示の一貫性を保つための重要な技術です。プロジェクトの規模や要件に応じて適切なリセット手法を選択することで、効率的な開発が可能になります。

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