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STREAM DECK互換の仮想デバイスの紹介

Last updated at Posted at 2022-12-25

この記事は Wano Group Advent Calendar 2022の24日目の記事となります。
4日目Product-Led Growthまとめと25日目Notionとtandemで作る相談しやすいリモートワーク開発のすすめにも記事を書いているので、そちらもどうぞ。
また、グループ会社のEDOCODE(メインで仕事してます)のAdvent Calendar もありますので、よろしければそちらもどうぞ。

この記事に書いていること

個人的に開発しているSTREAM DECK互換の仮想ボタンデバイスのMyDeckについて書きます。

MyDeck とは?

STREAM DECKと互換性のある仮想ボタンデバイスです。実物のSTREAM DECKデバイスをLinuxから使うのが不便だったので作り始めたのですが、実物がなくても開発したいとか、ブラウザでエミュレートできれば、色々面白いんじゃないか?
というところで、もともと、MyStreamDeckという名前で作っていましたが、MyDeckと変更しました。

デバイスを操作するライブラリはすでにあるpython-elgato-streamdeckを使っているので、それをラッピングするような形で作っています。

なお、まだまだ荒削りなところが多いです。というのと、Pythonはそんなにわかっていません。

MyDeckの特徴

  • STREAM DECKのデバイス制御を行うPython実装にラッピングする形で、仮想Deck及び物理STREAM DECKにアクセスできる
  • 言語はPython。仮想Deckの実装はVue.js
  • Python のスレッドでアプリケーションやゲームを動かすことが可能

ブラウザ上で動くものなので、スマートフォンのブラウザ上に表示しておけば、STREAME DECKを買わなくてもそれっぽく使えなくはないです。PC上のデスクトップの端っこに置いて便利ショートカットとして使うのもありかもしれません(Electronアプリでも作れば良いのかも)。

MyDeckの仮想Deckでできること

  • ボタンのPush(クリック)
  • ボタンへの画像表示
  • 右クリックでボタン設定

課題

  • メモリリークしてるっぽい...
  • 色々やってるうちにキーの反応が悪くなった...(↑が原因かも)

というのは、調査中です。

MyDeckのデモ

どんな感じで動くのデモです。

MyDeckの動作フロー

ざっくりなデバイスを動かすまでのフロー。

仮想デバイスについて

仮想デバイスは、python-elgato-streamdeck の StreamDeckクラスと(だいたい)互換性があるVirutalDeckのインスタンスです。

MyDeckのアプリの仕組み

MyDeckではボタンに表示するアプリを動かす仕組みがあります。
app_*から始まるソースコードにアプリのコードがあります。

アプリが動く仕組み

ざっくりとこんな感じで動きます。

簡単なアプリの例

デジタル時計をボタン上に表示するアプリの例です。

from PIL import Image, ImageDraw, ImageFont
from mydeck import ThreadAppBase, ImageOrFile
import datetime

# whole image size
X: int = 100
Y: int = 100

class AppClockDigital(ThreadAppBase):
    def set_image_to_key(self, key: int, page: str):
        now = datetime.datetime.now()
        im = Image.new('RGB', (X, Y), (0, 0, 0))
        font = ImageFont.truetype(self.mydeck.font_path, 25)
        draw = ImageDraw.Draw(im)
        time_text = "{0:02d}:{1:02d}:{2:02d}".format(now.hour, now.minute, now.second)
        draw.text((2, 33), font=font, text=time_text, fill="white")

        self.mydeck.update_key_image(
            key,
            self.mydeck.render_key_image(
                ImageOrFile(im),
                "",
                'black',
                True,
            )
        )

おしまい

ということで、MyDeckのご紹介でした。実際のスースコードは、GitHubを参照してください。

ちなみに、これを開発するために、STREAM DECKを2台買いました(1台はメルカリですが)。そして、最近、STREAM DECK +が出ましたね。さすがに買わないと思うので、対応はしないかも。

人材募集

現在、Wanoグループでは人材募集をしています。興味のある方は下記を参照してください。
JOBS | Wano Group

EDOCODEについては、以下をご参照ください。
Jobs at EDOCODE

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