アプリの実行についてまとめた前回の学習を踏まえ、このチュートリアルでPepperに"Hello human!"と発話させる簡単なアプリを開発していきます。
前提条件
Android Studio、Pepper SDK plugin、Robot SDKとその関連ツールがインストールされていること。
1.新規プロジェクトの開始
- HelloPepperの名称で、新しいプロジェクトを開始してください。
- Fileメニュー >New > Robot ApplicationからQiSDKの初期設定が完了していることと、ActivityにonCreateメソッドとonDestroyメソッド、及びRobotLifecycleCallbacksインターフェースが実装されていることを確かめてください。
2.発話の実行
Pepperを発話させるために、Sayクラスを使用します。これはPepperのアクションを作成できるクラスの一つです。Sayクラスの使い方は以下の通りです。
<手順>
- onRobotFocusGainedの中で、SayBuilderクラスを使ってSayオブジェクトをビルドします。
Say say = SayBuilder.with(qiContext)
.withText("Hello human!")
.build();
2.発話を実行するために、作成したSayオブジェクトのrunメソッドを呼びます。
say.run();
3.完成したコードは下記のようになります。
@Override
public void onRobotFocusGained(QiContext qiContext) {
Say say = SayBuilder.with(qiContext)
.withText("Hello human!").build();
say.run();
}
以上でPepperが発話出来るようになります。
3.チュートリアル
GitHubに、上記と同様の発話を実行できるチュートリアルのソースコードが公開されています。ダウンロードして以下の操作を行うことで発話を確認できます。
<手順>
- GitHubからアプリをインストールし、実行してください。
- "Hello Human"を選択してください。