以前からBaculaのWEB GUIツールは存在していました。
BaculumというWEB GUIツールがありましたが現在はBacularisというソフトウェアが存在します。
Baculumの方は現在は開発が行われておらずBacularisが後継?のような形になっています。
以下はBacularisの画面ですがBaculumとほぼ同じです(笑)
というわけで、最近はBacularisを使うのがよさそうなので、インストール方法のご紹介です。
前提条件
Baculaサーバはインストール済みでBacularisを後から追加する手順を紹介します。
Baculaサーバのインストール手順は以下をご参照ください。
https://www.bacula.jp/install-server
Bacularisユーザ登録
Bacularisを使うにはユーザ登録をしてBacularisをダウンロードするためのリポジトリを入手します。
以下のサイトでユーザ登録をしましょう。
https://users.bacularis.com/user/login/
赤枠部分をクリックしてユーザ登録に進みます。
Bacularisリポジトリ入手
ユーザ登録をしてログインすると以下のような画面になります。
次に「RPM repositories」をクリックして対象のOSを選択します。
以下の例では「Rockey Linux9」を選択しました。
「Copy」をクリックしてそのままお使いのターミナルなどに張り付けます。
※usernameとpasswordは消してます。
Baculariインストール
リポジトリを入手たので、インストールしていきましょう。
以下はBaculaサーバがインストール済みのサーバのコンソール画面になります。
先ほどリポジトリ入手の最後でコピーしたものをそのまま貼り付けます。
echoで始まる部分からすべて貼り付けます。
# echo "# Bacularis - Rocky Linux 9 package repository
[bacularis-app]
name=Rocky Linux 9 package repository
baseurl=https://packages.bacularis.app/stable/rocky9
gpgcheck=1
gpgkey=https://packages.bacularis.app/bacularis.pub
username=xxxxxxxxxxx
password=xxxxxxxxxxx
enabled=1" > /etc/yum.repos.d/bacularis-app.repo
※ユーザ名とパスワードはxxxにしています。実際は取得したものを使用してください
これでリポジトリが完成しました。
実際にリポジトリが存在するか確認します。
# ls -l /etc/yum.repos.d/bacularis-app.repo
-rw-r--r-- 1 root root 307 Jan 24 13:19 /etc/yum.repos.d/bacularis-app.rep
上記のように表示されればOKです。
次にBacularisをインストールします。
# dnf install bacularis bacularis-httpd bacularis-selinux
次にApacheを起動します。
# systemctl start httpd
ついでに自動起動もONにします。
# systemctl enable httpd
Bacularis設定
最初にBacularisからBaculaの設定ファイルを操作することになりますので、設定ファイルの権限を変更します。
Baculaサーバで以下のコマンドを実行します。
# chmod 666 /etc/bacula/bacula-dir.conf
# chmod 666 /etc/bacula/bacula-fd.conf
# chmod 666 /etc/bacula/bacula-sd.conf
# chmod 666 /etc/bacula/bconsole.conf
次にブラウザでBacularisにアクセスします。
URL
http://<サーバIPアドレス>:9097
初回のログインは
ユーザ名 admin
パスワード admin
になります。
アクセスすると以下のような画面が表示されます。
ここは何も変更せずに「Next」をクリックします。
次にBaculaサーバのDBに接続するための設定をします。
Baculaサーバをインストールした時のDB設定を入力します。
入力したら「test」ボタンをクリックして結果がOKとなることを確認します。
確認したら「Next」ボタンをクリックします。
次にbconsoleに関する設定をします。「Use sudo」のチェックを外します。
ここでも「test」ボタンをクリックして結果がOKとなることを確認します。
確認したら「Next」ボタンをクリックします。
次にConfigの設定になります。
「Use sudo」のチェックを外します。
以降の設定は特に変更なしで画面下までスクロールして「Test configuration」をクリックして結果がOKとなることを確認します。
確認したら「Next」ボタンをクリックします。
次にBacularisにログインするための管理者ユーザとパスワードを設定します。
任意の値を設定します。
入力したら「Next」ボタンをクリックします。
最後に確認がでますが、問題なければ「Save」をクリックします。
ここまでで設定は完了です。ログインが画面がでたら先ほど設定した情報でログインします。
ログインして以下のような画面が表示されればインストール&設定は完了です。
Baculumよりもインストール&設定が手軽になったような気がします。
どなたかのお役に立てば幸いです。