はじめに
OrbStackでインストールしたLinux VMはmacOSのターミナルからorb -m <VM名>コマンドでVMをCLIで操作できますがGUIによる操作ができません。
そこでUTMにインストールしたVMのようにGUIで操作できるようにRDP機能を導入してみました。
検証環境
次の環境で動作を確認しました。
- macOS Tahoe 26.5
- OrbStack Version 2.1.3 (20115) (homebrewでインストール)
- Windows App (App Storeからインストール)
- OrbStakのVMはLinux ubuntu 24.04(arm64)
OrbStackのVMに必要なパッケージのインストールとその設定
Linux VMでRDPを利用するのに必要なパッケージをインストールし、設定します。
必要なパッケージのインストール
以下に示すパッケージをインストールしてLinux VMでRDPを利用できるようにします。
- xfce4:軽量で高速、低リソースを目的とするデスクトップ環境
- xfce4-goodies:ターミナル、パネルプラグイン、便利ツール類
- xrdp:RDPサーバー機能
これらのパッケージをaptコマンドでインストールします。
sudo apt -y install xfce4 xfce4-goodies xrdp
RDPサーバの設定
インストールが完了したらRDPサーバxrdpをVM起動時に実行されるように設定し、サーバを起動します。
sudo systemctl enable xrdp
sudo systemctl start xrdp
次にRDPログイン時のxfce4を起動するように設定します。
echo "xfce4-session" > ~/.xsession
chmod +x ~/.xsession
ログインユーザのパスワードの設定
OrbStackにインストールしたVMの現在のユーザ($USER)にはパスワードが設定されていないのでpasswd`コマンドを使って設定します。
設定したいパスワード2回入力します。入力したパスワードの文字列は表示されません。
sudo passwd $USER
New password:パスワードを入力します(表示されません)
Retype new password:再度パスワードを入力(表示されません)
passwd: password updated successfully
Windows APPの設定
macOSからLinux VMにRDPでアクセスするためのアプリWindows appにアクセス先を設定・登録します。
- Windows Appを開き、ウィンドウ右上の
+ボタンを押します - 表示された項目から一番下の
Add PCを選択します
- 表示されたウィンドウの一番上の
PC nameにlocalhostと入力し、Addボタンを押します
以上の設定でWindows AppのDeviceタブにlocalhostの名前で接続先が登録されます。
これをクリックするとユーザ名とパスワードの入力を求められるので入力してContinueボタンを押すとフルスクリーンでLinux VMのデスクトップが表示されます。
RDPでサウンドを再生できるようにする
RDPが使えるようになってもサウンドが再生されませんでした。そこで、サウンド再生に必要なパッケージpipewireとpipewire-pulseの2つをインストールします。
sudo apt install -y pipewire pipewire-pulse
インストールできたらxrdpを再起動して、再度RDP接続します。
sudo systemctl enable xrdp
sudo systemctl restart xrdp
サウンド機能のテスト
RDPに再接続したらターミナルを起動し、下記のコマンドを実行して音声が再生されるかを確認します。
paplay /usr/share/sounds/freedesktop/stereo/complete.oga
さいごに
OrbStackのLinux VMをRDPを使ってGUIで操作できるようになりました。音声再生はubuntu 24.04では成功しましたが25では失敗しました。再度確認しないといけないですね。

