AWS re:Invent 2018で発表された新サービス・機能は100を越えるため、全てを追うことは非常に大変です。そのため、サーバーサイドエンジニアが利用しそうなものをピックアップしてまとめてみました。
参加者が最も興味があるのは
会場に来ていた人に最も興味があるのは何か?をアンケートした結果、以下の順位になったそうです。
- サーバーレス
- セキュリティ
- ML/DB
コンテナはもうランク外。 今後クラウドはサーバーレスメインになっていく。 KeyNoteで最も盛り上がってたのもサーバーレスの話題。
発表内容
Compute
EC2 A1インスタンス
ARMベースのAWS Gravitonプロセッサーを搭載したEC2インスタンス。
他ファミリと比較して低コスト。スピードは出ないが、バックで使うにはいいかも。
EC2がハイバネーションをサポート
サーバーの状態を維持したままインスタンスを停止できるように。
(ハイバネーション = シャットダウンする前にメインメモリの内容をハードディスク等に退避し、次回起動時にまたメインメモリに読み込んで、シャットダウンする前と同じ状態で起動する)
FirecrackerがOSSとしてリリース
Firecrackerはサーバーレスコンピューティングのためのセキュアなコンテナマシン。AWSのサーバーレスの基盤技術である。
従来のコンテナと同等のセキュリティを保ちつつ
Lambdaのスタートアップタイムが125ms(理論値)になる。
ストレージ
Glacier Deep Archive
すぐには取り出せないが、非常に低コストなストレージ。
Automatic Cost Optimization for Amazon S3 Intelligent Tiering
アクセスによって自動的にコスト削減してくれる。アクセスなければ安いストレージサービスに変換。
セキュリティ
AWS Control Tower
多数のアカウントを保有しているAWS利用者が、各アカウントのセキュリティ設定を簡単に統制できるようになるサービス。
デベロッパー
AWS Toolkits for Popular IDEs
以下のIDEにAWS Toolkitをいれられるようになった。
- PyCharm
- IntelliJ
- VSCode
AWS Amplify Conssole
Webアプリ向けの簡単なCI/CDサービス。
Lambda
ついにRubyが公式対応。ベンチャーのRails勢が一斉にサーバーレスに傾くかも?
また、Custom Runtimeで好みの言語を利用することが可能に。
パートナーからもいくつかの言語のランチムが提供される。ただし、
現状は公式サポート言語にしたほうがいいと思われる。Custom Runtimeを使うとマネージドする必要が出るので、サーバーレスの恩恵を受けれなくなる。
ALB Support for Lambda
APIGatewayをかまさなくてもLambdaにアクセスできるように。
AWS App Mesh
AWS上のマイクロサービスアプリケーション間の通信を簡単に監視、制御できるサービス。
AWS Market Place for Containers
AWS Marketplaceでコンテナベースのプロダクトを調達可能に。
AWS Lambda Layers
共通部を記述できる層。
従来のLambdaではそれぞれの関数ごとにパッケージングしてデプロイしなければならなかったが、AWS Lambda Layersを使えば複数のLambda関数でコードを共有できるように。
Step Functionsの連携先が増えた。
Dynamo DBなど新たに8つの連携先が増えた。
コードを書かずにAWSサービスを結合することが可能に
なったので、無駄なLambdaラッパーを使わずに済むように。
Web socket APIGateway
APIGatewayがWeb socketをサポート。
Amazon MSK
Amazon Managed Streaming for Kafkaの略。
フルマネージドのKafkaサービス。
CloudWatch Log Insights
フルマネージドのログ分析、可視化サービス。
データベース
QLDB(Quantum Ledger Database)
フルマネージドな元帳データベース。
Managed Blockchain
フルマネージドなブロックチェーンネットワークサービス。
Timestream
フルマネージドな時系列データベース。IoTなどに使う。
DynamoDB Transactions
DynamoDBでトランサクションできるようになった。
分離レベルはシリアライズ。
DynamoDB On-Demand
DynamoDBで、読み書きリクエスト数に応じたPay-per-Requestモデルの請求モードが選択可能に。