M1 MacBook Airのアップグレードが失敗し続けた原因は「システム日時のズレ」だった話(Error 1012)
はじめに
macOSをアップグレードしようとした際、M1 MacBook Airで何度試してもアップグレードできず、様々な手段を試した結果、原因はシステムの日時ズレだったという話です。
この投稿では、自分がどのような手順で原因にたどり着いたかを記録しておきます。
同じようにハマった方の助けになれば幸いです。
試してもダメだったこと
macOSのアップグレード(Ventura → Sequoia)を行おうとしましたが、以下の方法をいくつも試したもののすべて失敗しました。
システム設定からのソフトウェアアップデートはボタンが表示されているのにかかわらず、ダウンロードが即失敗。
App Storeからのインストール、ダウンロードで即止まってしまいました。
セーフモードで再起動して試しても結果は変わらず、First Aidを実行しても「問題なし」
逆にセーフモードにするとシステム設定からアップデートが取得できません。ネットワークを確認してくださいと言われる始末。ネットつながってるのに
さらに、ターミナルからのアップグレードも試しましたが、エラーで止まりました。
この時点ではハードウェア容量もストレージも問題がなく、何が原因か全く分からない状態でした。
転機:エラー1012
手がかりになったのは、ターミナルでアップデートの一覧
softwareupdate -l
を確認した際に表示された「エラー1012」というコードでした。
このエラーについて調べてみると、証明書関連の問題や信頼性検証の失敗が原因で発生することがあると分かりました。
この情報がきっかけで、ようやく問題の本質に近づくことができました。
真の原因:日時のズレ
現在の日時を確認したところ、システム時刻が大きくズレていることが分かりました。
このズレによって、macOSのインストーラが持つ署名や証明書の有効期限と合わなくなり、結果的に信頼性の検証に失敗してアップグレードできなくなっていたと推測しました。
解決と教訓
日時を正しく設定し直したところ、問題は解消され、無事アップグレードが完了しました。
この経験から得た教訓として、macOSのアップグレードで謎のエラーが出る場合、特にリカバリーモードから操作している際には、システムの日時も疑うべきだと学びました。
エラーコード1012が表示されたら、それは日時や証明書の検証に関する問題を示しているかもしれません。
First Aidや再起動では解決しないときは、ログと日時を確認するのが突破口になることもあります。
おわりに
自分の場合は、偶然表示されたエラーコードがヒントとなり、時計のズレにたどり着くことができました。
まさかそんな無関係ぽい部分が原因で、ここまで時間を無駄にするとは思っていませんでしたが、もし同じようにアップグレードでハマっている方がいたら、まず「時計」を確認してみてください。