本記事は AI時代だからこそ「ゼロから始めるプロダクトマネジメント」を読んで心掛けたいと思ったこと からのクロスポスト記事です。
初めに
今年ももう10月。1年の終わりが見えてきて震えています。今日はそんな訳でプロダクトマネジメントについてです。
普段バリバリ開発をメインにしていて、マネージャーのようなプロダクト専門で考える立場では無いです。
もちろん開発する時に背景や目的を意識しますが、完全に我流でやっていてベストな考えだという自信はありません。
そもそも最近まであまりプロダクトマネジメントという物を強く意識する機会は全くありませんでした。
恐らく私みたいなエンジニアは他にもいらっしゃると思います。(そう思いたいです。)
そんな私がプロダクトマネジメントに興味を持った経緯としては以下になります。
- これまで自分が経験してきたプロダクト開発の仕方ってベストプラクティスなのか?アンチパターンではないか?
- ではどうやれば良い物を作る事ができるんだ?思えば体系的にちゃんと考えた事無いな?
- これから自分で個人開発しようと思っているが、簡単にでも学んでおいた方が良いのでは?
- AIのおかげで物が簡単に作れるようになった今、今後は「どうやって良い物を作るのか」がより重要になるのでは?
- エンジニアの仕事では無いかもしれないが、プロダクト視点自体はあっても良いのでは無いか?
という考えで興味が湧き、まずはプロダクトマネジメントについて簡単でも良いから勉強してみようと思った次第です。
チョイスした本について
ゼロから始めるプロダクトマネジメント
著: 丹野 瑞紀 様
プロダクトマネジメントの初心者向けの本として適しているという事でこちらを読みました。
読了するまでにかかった時間は1~2時間程度。途中でメモを取りながら読み進めたので実際にはもっと短いと思います。
仕事終わりでも全然余裕をもって読み切れると思います。
内容としては、中学2年生のたかしくんがアプリ開発をする話を元に、開発の企画から開発、リリースと改善までの一連の流れを触れながらプロダクトマネジメントを学ぶという内容です。
話もストーリー形式で難しい言葉も可能な限り抑えられていたのが良かったです。
AIの認知負荷で疲れた頭に非常に優しい内容でした。
ただ、内容としては得られる物や考えさせられる事も多かったので、個人的には大満足な1冊でした。
得られたこと
プロダクトはあくまで「手段」に過ぎない
エンジニアは「ものを作る」のが仕事だからこそ、どうしても「作ること自体」が目的になってしまいがちです。
ただ、プロダクトとは本来「ユーザーの課題や困っていることを解決する手段」に過ぎません。
例えプロダクトが完成したとしてもユーザーの課題を解決できなければそれはプロダクトとは言えません。
今の時代、AIで簡単に物を作る事ができます。
AIは指示された物を作れます。しかし、何を作るかは我々人間自身で考える必要があります。
必然的に、どんな課題を解決するプロダクトを作るかは人間が考え抜かなければなりません。
AIに指示を出すのは我々エンジニアである以上、エンジニアであっても「課題解決を設計する能力」は必要になると考えられます。
AI時代の今だからこそ、このプロダクトという言葉の定義を意識すべきだと感じました。
作り始める前にユーザーの課題を解決できるか確認する
想定した課題を抱えるユーザーが存在している状態を「カスタマープロブレムフィット」と言います。
例えどんなに良い物を作ったとしても、それがユーザーにフィットしなければ意味はありません。
プロダクトを作り始める前に、カスタマープロブレムフィットが成立しているか検証する必要があります。
書籍内では、たかし君がプロダクトの企画をした後、紙のプロトタイプを作ってユーザーから意見を貰うシーンがあります。
AI時代の今だと、プロトタイプを作るのも一瞬でやってくれます。これを利用しない手はありません。
エンジニアだとこういったプロトタイプを作るのが苦手だったりそもそも難しいという人もいると思います。
どうしても画面が必要になってくるのでデザインとフロントエンドが必要になって来るからです。
私は美術の成績がずっと2で絵心も無く、フロントエンドは専門外なので画面作れないです。
今だとここの部分をAIが担ってくれるので、エンジニアでも簡単にプロトタイプを作れます。
仕事であればビジネスサイドや顧客向けに、個人開発なら自分向けにプロトタイプを作る事でカスタマープロブレムフィットを検証できます。
プロトタイプを作る事でユーザーからの意見もより具体的に得る事ができます。
エンジニアもプロダクトによる課題解決を簡単に検証できて良い時代になったなと感じました。
今後はユーザーの意見を積極的に取り入れて行きたいなと思います。
ユーザーの要望を鵜呑みにして機能を作らない
1つ前の項目と思いっきり矛盾しているように見えますが、実は矛盾していません。
プロダクトを作っていると、ユーザーから欲しい機能の要望を受ける事があります。
要望自体は非常にありがたい物ですし、真摯に受け止めて寄り添うべきです。
ただし、そのままユーザーの希望通りに機能を付けて良いかは別です。
なぜなら、ユーザーは機能を考えるプロでは無い事と、ユーザーが気を遣って遠慮している可能性があるからです。
ユーザー自身は現状に課題を感じていて機能の追加要望をしています。ただし、その機能で課題を解決できるとは限りません。
ユーザーも求めるものを正しく自覚できているとは限らないという事です。
また、ユーザーも開発者との関係性を気にしてストレートに意見を言えていない可能性もあります。
ユーザーの希望を叶えるためにやるべきは、欲しい機能の裏にある課題をヒアリングする事です。
そこから得られた課題を元に「どのような機能を追加すべきか」を考えることこそが、プロダクトマネジメントです。
AIは与えるコンテキストが揃っていないと期待通りの物を作る事ができません。
このユーザーの課題というのはそのままAIへ与えるコンテキストになります。
AI時代のプロダクトマネジメントはより顧客の課題を正確に捉えられるかが重要になってくると考えられます。
終わりに
AIは確かに物を作る事に対するハードルを劇的に下げました。
だからこそ今後は「何を作るか」や「どんな課題を解決するか」が重要になってくると考えられます。
そんな考えから出発して今回「ゼロから始めるプロダクトマネジメント」を読んでみて、AI時代だからこそエンジニアがプロダクトマネジメントを学ぶ価値があると実感しました。
今後はものを作る時はプロダクトの言葉の本来の意味を意識していきたいと思います。
直近だと自分用のプロダクトを作る計画があるので、まずは自分に対してカスタマープロブレムフィットが成り立つか検証してから作ろうかなと。
初心者向けの本と侮るなかれ、本の難易度とそこから得られる物は比例しません。
是非一度、「ゼロから始めるプロダクトマネジメント」を読んでみる事をおススメします。