はじめに
まずHGWとフレッツ・ジョイントについておさらいします。
HGW(ホームゲートウェイ)とは
- フレッツ光回線に接続する宅内機器(ONU+ルーター機能)。
- PPPoEやIPoE接続、ひかり電話などの機能を提供。
- NTTがレンタルする標準機器で、フレッツ光利用者の多くが設置。
- 色んな意味で諸悪の根源である。
フレッツ・ジョイントとは
- NTT東西が提供するアプリケーション連携サービス基盤。
- 光回線を利用して、クラウドサービスやアプリケーションを安全に利用できる仕組み。
- 例:IP電話、見守りサービスなど
フレッツ・ジョイントとHGWのIPv4における関係性
- HGWが貸与され、フレッツ・ジョイントが有効な環境の場合、IPv4 over IPv6を実現するためにHGWに対してトンネルを確立するためのコンフィグ及びアプリケーションが配信されます。
- HGWはこれらを受け取り、自動的にトンネルを確立することでユーザーはHGWを設置するだけで通信を行うことが出来ます。
接続できないケースとは
HGWの設定画面よりフレッツ・ジョイントで配信されたIPv4接続機能を一時的に無効化することにより、配下に/64のIPv6 Route Advertisementを流し、配下ルーターから直接MAP-EやIPIPトンネルを立ち上げることが可能になります。
但し、フレッツ・ジョイントが設定されている場合(IPv4を無効化したとしても)、ほとんどの民生品ルーターでは自動設定でコネクションを立ち上げることが出来ない可能性があります。
MAP-E(v6プラス)の場合、api.enabler.ne.jpへ設定をリクエストしますが、フレッツ・ジョイントが有効な場合は503エラーで設定内容を返してもらえない状態になり、ルーターが自動的に設定を処理できない為です。
この問題を回避するには
1. HGWを解約する
HGWが要らないなら解約しましょう。手っ取り早く確実です。
2. フレッツ・ジョイントを無効化申請する
フレッツ・ジョイントを無効化することでHGWへの設定配信が停止され、api.enabler.ne.jpの設定がリクエストできるようになり、HGW自体はそのまま使い続けることが出来ます。
但し、手続きが別途必要となり、料金も発生する可能性が高いです。(2200円との情報あり)
3. 逸般の誤家庭向けルーターを使用する
自動設定が出来ないのであれば頑張ってコンフィグを手書きすれば良いのです。(力 is Power)
上記ページではIPv6アドレスを入れるだけでいい感じにコンフィグを生成してくれるので、いい感じに設定するとつながります。
一番低予算で手っ取り早いのはOpenWrtを使うことです。
固定IPの場合、多分ISPからコンフィグ内容が通知されるはずなのでそれをいい感じに入れれば使えると思います。
感謝
この記事は下記のブログ記事から気づきを得て作成されました。