管理者権限がない(一般ユーザのアカウントを作ってもらった)サーバで自分が好き勝手にインストールしようとすると、/usr/local/binなどにインストールしようとして権限がないと怒られます。
管理者にお願いして入れてもらうのも方法の一つですが、手間がかかるのと、何か理由があって入れてもらえない場合があります。そこで、自分が欲しいものは自分のホームに入れて、そこにパスを通して見るようにしようということです。
またインストールやアンインストールの方法も書いておきます。
今回zshの例を取り上げましたが、vimやmecabでも基本は一緒で、./configureに渡すオプションはそれぞれ確認すればできます。
基本
ホーム(~/)に以下の2つのディレクトリを作っておく。
-
src/
- ソースをダウンロードしてくるディレクトリ
-
local/
- インストール先
- 上記の~/src/にダウンロードしたディレクトリ内で大体 ./configure --prefix=$HOME/local を叩く
インストール
zshでシステムに入っているのより高いバージョンをインストールする例。
まずデフォルトでどこを見てるか確認。
$ which zsh
/bin/zsh
$ zsh --version
zsh 4.2.6
欲しいバージョンのソースを取得して解凍。
最新版はここから確認 -> Download Page
$ cd ~/src
$ wget https://sourceforge.net/projects/zsh/files/zsh/5.3.1/zsh-5.3.1.tar.gz/download -O zsh-5.3.1.tar.gz
# ↑ ただwgetするだけだと、download というファイル名になってしまったので-Oオプションで名前を指定してあげた
$ tar zxvf zsh-5.3.1.tar.gz
インストール
$ cd zsh-5.3.1
$ ./configure --prefix=$HOME/local --enable-multibyte
$ make
$ make install
パスを通しておく。
~/.bashrcなどに以下を追記
.bashrc
export PATH=$HOME/local/bin:$PATH
そして反映させて確認してみる
$ source ~/.bashrc
$ which zsh
~/local/bin/zsh
$ zsh --version
zsh 5.3.1
うまくいった
アンインストール
$ cd ~/src/zsh-5.3.1
$ make uninstall
$ cd ../
$ rm -rf ./zsh-5.3.1/
ソースを消してしまった場合のアンインストール
$ cd ~/src
$ wget https://sourceforge.net/projects/zsh/files/zsh/5.3.1/zsh-5.3.1.tar.gz/download -O zsh-5.3.1.tar.gz
$ tar zxvf zsh-5.3.1.tar.gz
$ cd zsh-5.3.1
$ ./configure --prefix=$HOME/local --enable-multibyte
$ make
$ make uninstall