アプリケーション管理
バージョニング
バージョン管理の方法
バージョン情報はAndroidManifest.xmlで指定する
以下2種類がある。
- android:versionCode
バージョンを機械的に判別するための番号。ユーザーには表示されない。番号は整数で設定し、通常初回は1にする
- android:versionName
アプリケーションのバージョンを表す文字列。ユーザーに表示される。用途は表示だけ。
限られたバージョンでのアプリケーション
利用できる最小のAPIバージョンを指定するにはマニフェストファイルの<uses-sdk>
タグにandroid:minSdkVersionに最小バージョンのAPIレベルを指定する。
<uses-sdk>
タグ
- android:targetSdkVersion 指定したAPIレベルでテスト済みであることを示す
- android:maxSdkVersion 利用できる最大のAPIレベルを指定する。原則的には設定しない。(基本的にAndroidは下位互換があるため)
プライベートキーの生成
アプリケーションをインストールするために
インストールするためには必ず署名されたアプリケーションである必要がある。Eclipseで開発中はAndroidSDKでデバッグキーが生成されてADTプラグインにより自動的に署名されるため意識する必要はない。
アプリケーションを公開するために
Google Playなどに公開するためには、独自にプライベートキーを生成する必要がある。
プライベートキーを生成するために
プライベートキーを生成するには、JDKに付属のkeytoolを使う。JDKのbinフォルダにkeytool.exeとして格納する。
keytoolのオプション
オプション | 意味 | 設定値 |
---|---|---|
-genkey | キーを生成するときに指定 | なし |
-v | 詳細な内容を表示する際に指定 | なし |
-keystore | キーストアのファイル名 | xxx.keystore |
-alias | キーの別名 | xxx |
-keyalg | キー生成時の暗号化アルゴリズム | DSAまたはRSA |
-validity | キーの有効日数 | 10000 |
-storepass | キーストアのパスワード | - |
-keypass | キーのパスワード | - |
-list | キーを確認する際に指定 | なし |
コマンドを実行するとキーストアのパスワードが求められる。キーストアとはキーや証明書を格納している保護されたファイルのこと
Maps API Keyの登録
地図を表示するために
地図表示を行うためにはGoogle Maps APIのMapViewを用いることで、アプリケーションに地図を表示できる。
そのためにはGoogle Mapsへ登録する必要がある
地図表示をするプロジェクトを作成する
MapActivityとMapViewは標準のSDKには入っていない。Google APIsに入っているので、インストールする必要がある
MD5フィンガープリントの取得
フィンガープリントとは、指紋という意味でMaps API Keyを取得するために必要な情報。プライベートキーからフィンガープリントを確認できる。
Maps API Keyの取得
サイトにアクセスして、Maps API Keyを取得する。利用規約に同意し、MD5フィンガープリントを入力する必要がある。(Googleアカウントも必要)
MapViewへのMaps API Keyの設定
取得したMaps API KeyはMapViewのandroid:apiKeyにたいして設定する。(レイアウトファイルとかの話)
地図表示のために
地図を表示するにはマニフェストファイルに外部ライブラリの仕様を定義する必要がある。<application>
タグの子タグとして<uses-library>
タグを記述する。他に地図情報をネットからダウンロードするために<uses-permission>
タグでインターネットの使用許可も得る必要がある
アプリケーションへの署名
フィンガープリントを取得する際に使用したプライベートキーを用いてアプリケーションに署名する。