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ついにCodex CLIがGithub Copilotのシェアを抜く。そして、2026年。 ~データで見る2025年12月のAI Codingの動向まとめ~

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AI Coding Agentの12月の動向

AI Coding.Infoというサイトを2025年7月から運営しています。

これは、Claude CodeやCodex CLI、あるいはGithub Copilot、Geminiなど、AI Coding Agentに関する利用動向をGithubのリポジトリの情報から定点観測するサイトです。
AI Coding Agentの利用の判定として、以下のような条件で毎日調査を行っています。

  • Githubの公開リポジトリを9,000リポジトリを毎日調査
    • プログラミング言語毎のGithub スター数のTOP 300
    • プログラミング言語は30種類から調査
  • AI Coding Agent 16種類を対象
  • 各種AI Coding Agentの利用するルールファイルがGithubリポジトリにある場合のみ、AI Coding Agentを利用していると判断

先月の動向

AI Coding Agentの利用率は5.3%

12月末のAI Coding Agentのリポジトリ利用率は5.3% で、前回の4.8%から0.5%ポイント増加です。上昇傾向は変わらず。といったところです。先月の記事では、全体の成長率はおおむね0.73%未満と見積もっていました。そのため、0.5%増加というのは、順当な成長と言えるでしょう。

image.png

AI Coding Agentのプロダクト別のシェア

プロダクト別のシェアは以下のようになっています。

順位 製品名 シェア率
1位 Claude Code 29.1 %
2位 Codex CLI 25.2 %
3位 Copilot Agent 25.1 %
4位 Cursor 11.0 %
5位 Gemini CLI 6.6 %

Codex CLIがGithub Copilot Agentのシェアを超えました。 先月の記事では、

ClaudeCode V.S. AGENTS.md(Codex CLI)がシェア争いをしている中、流出の少ないGithub Copilotがシェア率1位に来る未来も若干見えるな。という気持ちがあります。

みたいなことを書きましたが、順当にCopilot AgentよりCodex CLIのシェアが大きくなりました。 ただ本当に僅差でせめぎあっている。という感じです。12/31のデータを参考にしてみると、Copilot Agentの利用リポジトリ数が175、Codex CLIが176なので、差が1件しかありません。そのため、現状であれば、Codex CLIの方がギリギリ勝ってる。 レベルなのですが、2026年1月には、その差が大きくなっている可能性があります。理由としては、Codex CLIのリポジトリ利用数の速度上昇が、Copilot Agentより速いため、その差が、来月には大きくなっていると考えています。

image.png

プログラミング言語別のAI Coding Agent利用状況

 一番AI Coding Agentが利用されているプログラミング言語は「TypeScript」、2番目が「Python」、3番目が「Rust」、4番目が「Go」、5番目が「C#」です。今までは、TOP3を1群と見なしていましたが、そろそろ、1~5位ぐらいまでも安定してきた実感があります。
 1年間で私の評価が変わったのは、Goで、「GoにはあまりAI Coding Agentの導入が進んでいない」というのが、7月の見解でした。しかし、11月あたりからRustに肉薄し、OSSでも盛んに導入が進んでいる印象があります。もともとはC#と同じくらいの規模の利用リポジトリ数でしたが、C#より頭1つ抜けた感じがあります。

image.png

2026年のAI Coding Agentの動向の予測

最近は、こんな発表をしてきました。

image.png

 このスライドではサービス開始の7/1~12/17までのデータで予測を出していたので、今回は7/1~12/31までのデータで見てみよう。ということです。今回もロジスティック関数でフィッティングしてみます。(以前のものと比べてt_0の項を増やしています)

y(t) = \frac{K}{1 + Ae^{-B(t-t_0)}}

まずは、プログラミング言語全体でのAI Coding Agentの利用率の推移をフィッティングしてみます。

image.png

結果は以下のようになっています。

K = 7.7575e-02
A = 2.8346e+00
B = 9.6907e-03
t0 = -4.4439e+00
決定係数 (R^2) = 0.9852
σ: 0.0012

 決定係数が0.9852ということは、そこそこ信用してよい範囲だと思います。データにおいて、横軸の経過時間が25~50日当たりに波があります。これはクロールの範囲を変更したり、AI Coding Agentの種類が増えたりしている影響があります。これから、2026年末までの予測線を引きます。

image.png

 したがって、2026年末のプログラミング言語全体のAI Coding Agent利用率は、7.29~8.01% と予測できます。Kのパラメーターが上限を表しており、これが7.7575e-02なので、ほぼ2026年末プログラミング言語全体の利用率は飽和する。 というのは理解として正しそうです。
 こんどは、TypeScriptに関しても同様にフィッティングします。

image.png

結果は以下のようになっています。

K = 1.0000e+00
A = 4.2080e+00
B = 3.8718e-03
t0 = 1.4383e+01
決定係数 (R^2) = 0.9199
σ: 0.0111

 決定係数が0.9199ということなので、これもある程度、信用してよいでしょう。ここから2026年末のAI Coding Agent利用率を予測しています。

image.png

 2026年12月末には、TypeScriptのプロジェクトのAI Coding Agent利用率は61.81~68.47%です。むしろAI Coding Agentを使っていない方がマイノリティになるレベル です。この回帰式を本当に信用するのであれば、K=1.0000e+00となっています。そう考えると、TypeScriptのプロジェクトにおいては将来的にAI Coding Agentの利用率が100%になる 未来は数理モデルからも見えています。
 ここで、AI Coding Agentの利用率2位以下の言語、「Python」「Rust」「Go」「C#」についても見ていきます。こちらは簡略化して、長期予測のみ出します。

image.png

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TypeScriptのパラメーターを含めて表にしたものが以下になります。

言語 K A B t_0 R^2 σ
TypeScript 1.0000e+00 4.2080e+00 3.8718e-03 1.4383e+01 0.9199 0.0111
Python 1.0000e+00 6.9301e+00 3.3556e-03 1.2202e+02 0.6722 0.0124
Rust 1.3049e-01 1.0538e+00 2.3307e-02 8.6224e-01 0.9652 0.0037
Go 1.2430e-01 5.8671e+00 2.2687e-02 1.7636e+00 0.9796 0.0045
C# 1.2233e-01 1.2652e+00 1.7884e-02 1.9869e+01 0.9686 0.0039

 TypeScriptとPythonはAI Coding Agentの利用率が100%になる未来が見える。 というのがKの値からわかります。Pythonに関しては、決定係数が0.672と低めなので、こちらは確実とまでは言えませんが、現時点で、そういう予測と言えなくはないです。一方で、逆にTypeScriptはPythonより、より確実にAI Coding Agentの利用率の上昇の確度が高いと言えます。
 一方で、Rust、Go、C#のAI Coding Agentの利用率の上限は13%程度で、現状飽和しつつある。 となっています。TypeScript、Pythonに関しては、まだ指数関数的に伸びるようなグラフの形状をしていましたが、これらの言語に関しては、もう利用率が飽和しつつあることが予測されます。Rustは利用者数のわりにAI Coding Agentの利用率が高い言語である。という見解を以前に出していました。それは確かにそうではあるんですが、Rustの言語ユーザーの中で、AI Coding Agentを使う人数は、実は一定層で、その人数というのは飽和しつつある。という理解ができるかもしれません。
 「TypeScriptやPythonというのは、うなぎ上りに利用率が上がり、AI Coding Agentの利用率100%になるぞ!!」という見解がありつつ、それ以外の「RustやGo、C#に関してはAI Coding Agentの利用率は飽和しつつある」というのは、全体としては整合性のある答えです。最初に、全体のプログラミング言語全体のAI Coding Agentの普及率が2026年末には7.29~8.01%であり、グラフの形状からも飽和の傾向もありました。仮に、すべてのプログラミング言語において、利用率が100%になるような予測結果が出るのであれば、プログラミング言語全体の普及率が7.29~8.01%に収まるのは、論理的に不整合になっています。その意味で、現状で普及率の高い、RustやGo、C#でさえもAI Coding Agentの普及率が13%程度で飽和の傾向にある。というのは、全体のプログラミング言語におけるAI Coding Agentの普及率が高くならない。ということの説明の1つになりえます。
 これは前々から言っていたように、プログラミング言語間でのAI Coding Agentの利用率にムラがある ということを別の表現をした形になっていると思います。これは、もしかしたら見解としては逆で、TypeScriptやPythonユーザーのAI Coding Agent利用率が高すぎる。利用の普及が速すぎる。 ということの方が、現状としては正しい認識かもしれません。

感想

もともとAI Coding.infoは6月の半ばぐらいにクロールし始めて、正式リリースは7/1になっています。そのあたりでAI駆動開発のイベントに参加して、別件の発表をしていました。

その時の没スライドの情報をXにアップロードしていました。

image.png

image.png

 没スライドには、当時の自分の主観的なAI Codingの歴史観的な話をしていたのですが、これを見るとかなり現行とは違うかな。という印象があります。私は2025年の1月頃からRooCodeを使っていて、今もローカルではRooCodeが多いです。一部Gemini CLIを使っています。OpenHandsは最近使ってないです。そのようにツールの乗り換えも激しく、「どのAI Coding Agentがいいのか?」というのは極めて分かりにくい状態だった。というのが、このAI Coding.Infoの始まりでした。
 まぁ、そんなに簡単ではなかったし、地獄を見たこともあったのですが、ある意味で冷静な視点から、いろんなAI Coding Agentを見ることが出来たし、そんなに慌てふためくこともなくなったな。というのが所感です。その意味で、SNSのAIの煽り情報に振り回されることもなくなった気はします。そして、2025年の初頭のゴタゴタ感よりかは、かなりマシな感じはあります。それでも、GeminiやCodexが台頭してきたり、してこなかったり色々ありましたが・・・その意味では、AI Coding周りでも魑魅魍魎が跋扈していたな。という感じでした。
 というわけで、2025年のAI Codingの動向を締めくくりたいと思います。2025年おつかれさまでした。2026年は、どうなる!?AI Coding!?

過去の動向

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