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新卒エンジニアが「ハドル禁止」の2週間で質問力を爆上げした話

Last updated at Posted at 2025-12-09

この記事は カオナビ Advent Calendar 2025 9日目です。

質問が苦手な新卒が「テクニカルライティング強化週間」で質問力を上げた方法


はじめに

こんにちは!株式会社カオナビの新卒エンジニアです。
25新卒として入社し、あっという間に半年が経ちました。

初の有給があと2週間後に控えており、今から楽しみです。学生時代の長期休みが恋しいですね。

4月からの約8ヶ月間で、エンジニアとして、社会人として、本当に多くのことを学びました。

その中でも、私が一番習得に苦労し、そして劇的に改善したスキル について共有したいと思います。
それは 「質問力」 です。

以前の私は「質問」ができなかった

配属当初の私は、正直に言うと 「マジでどうやって質問すればいいかわからない」 状態でした。

具体的にはこんな悩みを抱えていました。

  • そもそも何がわからないのかわからない
  • いつ、どんなタイミングで質問を切り出せばいいかわからない
  • 説明を受けても用語を知らなすぎて、頭の中が「?」で埋め尽くされる
  • 「こんなこと聞いていいのかな…」という申し訳なさで、質問するまでの心理的ハードルが異常に高い
  • 「AIの力でなんとか誤魔化せるんじゃないか?」 と現実逃避する

結果として、一人で抱え込んでしまう時間が長くなっていました。

解決策:「テクニカルライティング強化週間」

この状況を打破するために、チーム(の先輩方が提案してくれたのが 「テクニカルライティング強化週間」 という取り組みです。

これが私の質問をすることに対する考え方を変えるきっかけになりました。

ルールは「ハドル禁止」

この取り組みのルールは非常にシンプルかつ、スパルタです。

  1. ハドル(音声通話)禁止
  2. テキストコミュニケーションのみで課題解決をする

具体的なフローは以下の通りです。

  1. 質問したいなと少しでも感じたら、まずSlackチャンネルにスタンプを投げる(意思表示)
  2. スタンプを投げてから15分以内に、質問や相談内容をテキストで投げる
  3. 内容がわかりにくかったら、その都度先輩から指導が入る

目的

この取り組みの目的は、口頭でなんとなく伝えるのではなく、 「わかりやすく構造的な質問の仕方」 を心がけること。そして、非同期的な課題解決を目指すことでした。

やってみて感じたメリット

実際に2週間やってみて、自分でも驚くほど変化がありました。

1. 質問への心理的ハードルが下がった

「とりあえずスタンプを押す」というアクションから始めることで、質問を開始するハードルが下がりました。また、テキストに落とし込む過程で頭の中が整理されるため、「訳のわからないことを聞いているのではないか」という不安も減りました。

2. テキストコミュニケーション力が向上した

「何が起きていて」「何がわからなくて」「どうしたいのか」を言語化する訓練になりました。わかりづらい時に即座にフィードバックをもらえたのが大きかったです。

3. 何かを書き起こす習慣ができた

思考をログに残す癖がつきました。これはエンジニアとして非常に重要なスキルだと感じています。

4. 仕事が楽しくなった

コミュニケーションの総量が増え、わかることが増えていくことで、仕事自体が楽しくなりました。

副次的な効果:マネジメント側も楽になる

おそらくですが、上司やメンター側にとっても、テキストでログが残るため状況把握がしやすく、管理コストが下がるというメリットがあったのではないかと思います。

デメリット・改善点

もちろん、良いことばかりではありません。

  • 寂しい: 他の人と会話(音声)をすることがなくなるので、シンプルに孤独感があります。
  • 期間の限界: ずっとこれだと精神的にキツいので、2週間くらいが限界な気がします。集中して短期間やるのがおすすめです。

まとめ

「テクニカルライティング強化週間」は、以下のような方に特におすすめです。

  • 質問力に自信がない新人エンジニア
  • 質問することに抵抗がある、申し訳なさを感じてしまう人
  • 新人のメンターをしている上司の方

エンジニアとしても社会人としても、学ぶことが非常に多い取り組みでした。
ご協力いただいた先輩方、本当にありがとうございました!


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