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プロダクト開発の考え方を「自分の成長」に応用してみた

Last updated at Posted at 2025-12-19

はじめまして。リンクアンドモチベーションのプロダクトデザイナーの亀山です。
今回は「自分の成長は、プロダクト開発の考え方を応用したら早まるのでは」という気づきについて書きます。

「何度も同じミスをしてしまう」「改善アクションを立てても大変で続かない、やり切れない」という悩みを私が抱えていた中での気づきであり、同じような課題意識を持つ方の参考になれば嬉しいです。

人の成長 ≒ プロダクト開発?

日々仕事をしていると、制作アウトプットやプレゼンの仕方、タスク・スケジュール管理に至るまで、様々な改善点が見つかります。

しかし、時に「同じミスを繰り返してしまうけど、根本的な原因がわからない」、「改善アクションが重い、または数が多くてやりきれない」という問題に直面することがあります。

私もそんな状況に陥っていたのですが、ある日「プロダクト開発と同じ思考フレームを応用できるのでは?」というアイデアが閃きました。

つまり、

  • 根本的な課題を特定する
  • 優先度をつける
  • 小さくて、少なくて、早く実行できるアクションを決める(MVP)
  • それ以外のアクションは置いておく(バックログ)

のように、プロダクト開発の思考フレームを応用することによって、最も成長にヒットすると思われる課題の特定や、小さくて現実的に即実行可能なアクションが設定できるのでは、と考えました。

優先度の低い課題やアクションは「バックログ」として置いておけば、マインドシェアも減らせそうです。

早速試してみたところ、想定通り自分の改善点をかなり整理することができました。

image.png

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1. 課題の設定

1-a. ゴールの設定

課題を明確にするため、まずは「課題を克服して成長した自分」をゴール(プロダクトビジョン)として言語化します。
どんな粒度や規模でも良いので、「〇〇な状態になる」など、課題を改善してどうなりたいのかを言語化する必要があります。

1-b. ツリーで分解

次に、ゴールが達成できていない理由をトップダウンで分解した後、自分が直面した課題をボトムアップでマッピングしてツリーを作成しました。
ツリーの作成方法は、多くの方が解説しているのでここでは割愛します。

image.png

1-c. 優先順位の決定

課題に優先度をつけるにあたっては、主に下記の観点を用いました。

  • 因果関係としてより根本的なもの
  • 発生頻度が高いもの

最終的に課題を4つに絞り、優先度をつけました。

優先度の高い課題

  1. ユーザーの背景や行動、判断基準に対する理解が不十分(最優先)
  2. 要件やデザインの検討手順が整理・標準化されておらず、改善を継続的に回しにくい
  3. 機能開発やデザインタスクの開始時点で、影響範囲を漏れなく整理できていない
  4. 「なぜその案を選ぶのか/他案を選ばないのか」を十分に説明できていない

これだけでも自分が集中的に解決すべき課題を整理できました。

2. 改善アクションの設計(MVP)

各課題に対して「すぐできる最小のアクション」(MVP)を意識して決めていきます。

アクションは一度「発散」させて、意思決定マトリクスで「収束」させました。

収束させる際は

  • ゴールの達成に効果的か?
  • すぐに実行できる最小のアクションか?

を基準にしました。

image.png

上記で方針を大まかに定めた後、最終的には下記のアクションにしました。

改善アクション

  • 毎回デザインする際に、ユーザーの思考や行動を今までより具体的に想像する
    (難しい場合は、想像しやすい身近な人に置き換えて想像する)

普段新しいアクションを立てるときに「実行量の少ないアクションは何か?」と考えることはなかったので、個人的に一番役立ったのがこのMVP的に考えることです。
最初は「インタビューの録画を何本も見て考察する」などのアクションを考えていたのですが、作業量が多くて実行できるイメージがなかったのでやめました。
それよりも、必要な時に必要な分だけやれば良いと考え、アクションをそぎ落として最終的に上記に落ち着きました。

まとめ

プロダクト開発の考え方を取り入れてみた結果、課題の特定やミニマムのアクションを決めることができ、改善サイクルをより早く回せるようになりそうです。

来年の目標を考える中で、やってみてはいかがでしょうか?

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