はじめに
本記事では、QAIPの高精度RAG機能とDifyのノーコードUI構築機能を組み合わせて、ノーコードで実用的なAIチャットボットを開発する方法をご紹介します。
QAIP×Difyの連携概要は公式ドキュメントでも紹介されています。
プラグイン連携でできること
QAIPが得意なこと
- 多様なデータソースに対応(Webサイト、Google Drive、GitHub、Notionなど)
- 高精度なRAGを簡単に構築
Difyが得意なこと
- ノーコードでUIを構築(プログラミング不要でチャット画面を作成)
組み合わせると
- ノーコードで高精度なAIチャットボットが完成
セットアップ手順
前提条件
ステップ1: QAIPにデータを取り込む
QAIPダッシュボードにログインし、データソースを登録します。
ファイルやWebサイトなど複数の登録形式から選択できます。
ファイルを取り込む場合
QAIPダッシュボードで
- サイドメニューの「ローカルファイル」をクリック
- 「新規作成」をクリック
- ファイルをドラッグ&ドロップ
- 「保存する」をクリック
ファイルアップロードの参考記事
Webサイトを取り込む場合
QAIPダッシュボードで
- サイドメニューの「クロール」をクリック
- 「新規作成」をクリック
- URLを入力
- 「保存する」をクリック
Webサイトクロールの参考記事
その他のデータソースから取り込む場合
Google Drive、GitHub、Notionなどは、以下の公式ドキュメントを参照してください。
処理完了の確認
処理が完了すると、ステータスが「Success」になります。
データの取り込み処理には時間がかかる場合があります。
ステップ2: APIキーを発行
QAIPダッシュボードで
- サイドメニューの「APIキー」をクリック
- 「新規作成」をクリック
- キー名を入力(例:「Dify連携用」)
- 「保存する」をクリック
- 生成されたAPIキーをコピー
ステップ3: Difyにプラグインをインストール
プラグインのインストール
Difyマーケットプレイスのqaip-searchをインストール
APIキーの設定
Difyで
- 「プラグイン」画面を開く
- インストールされた「qaip-search」をクリック
- 「APIキー認証設定」をクリック
- ステップ3でコピーしたAPIキーを入力
- 「保存」をクリック
ステップ4: ワークフローを設定
チャットフローまたはワークフローの編集画面で、パラメータ抽出ブロックとQAIP-SEARCHプラグインを追加します。
本記事では、新しくチャットフローを作成するケースを例に説明します。(すでに作成済みのチャットフローやワークフローに追加する場合も同様の流れで追加できます。)
チャットフローを作成
- 「スタジオ」画面を開く
- 「最初から作成」をクリック
- 「チャットフロー」を選択して作成する
- チャットフローの編集画面が開く
パラメータ抽出ブロックを追加
- 「開始」と「LLM」をつなぐ線上で「+」ボタンをクリック
- ブロックのリストから「パラメータ抽出」をクリック
- パラメータ抽出ブロックが追加される
QAIP-SEARCHプラグインを追加
- 「パラメータ抽出」と「LLM」をつなぐ線上で「+」ボタンをクリック
- 「ツール」→「プラグイン」を選択
- 「qaip search」→「qaip-search」を選択
- QAIP-SEARCHプラグインが追加される
以下のように、パラメータ抽出ブロックとQAIP-SEARCHプラグインを追加する。

QAIP-SEARCHプラグインは、ユーザーの質問から検索キーワードを自動的に抽出する必要があります。そのため、パラメータ抽出ブロックを先に配置して、質問文を適切に処理する必要があります。
設定を行う
- パラメータ抽出ブロックをクリックして設定を行う
- QAIP-SEARCHプラグインをクリックして設定を行う
- LLMブロックをクリックして設定を行う
パラメータ抽出ブロックの設定例
「ツールからインポート」をクリックすると変数がセットされます。
QAIP-SEARCHプラグインの設定例
LLMブロックの設定例
設定例は基本的な設定のみを示しています。
利用可能なモデルからお好みで選択できます。
動作確認
プレビュー機能で実際に質問してテストします。
取り込んだデータに基づいた適切な回答が返されることを確認できれば完成です。
以下は、QAIPドキュメントのデータソース説明ページ(https://developer.qaip.com/docs/datasources 以下)をクロールで取り込んだときの応答例です。
活用例
- 社内ヘルプデスク: 規定やマニュアルを取り込み、従業員からの問い合わせに自動対応
- カスタマーサポート: 製品マニュアルやFAQを活用し、顧客サポートの品質を向上
- ナレッジ管理: 蓄積された文書やレポートを統合し、組織のナレッジベースとして活用
まとめ
QAIPのDifyプラグインを使えば、高度なAIチャットボットを簡単に実装できます。
ポイント:
- プログラミング知識不要
- ファイルやWebサイトなど様々な形式のデータを取り込める
- 既存のDifyアプリケーションにそのまま追加可能






