◆はじめに
インフラ構築は「動けばOK!」ではなく、再現性・保守性・セキュリティを意識する必要があります。
ここでは、初心者がよくハマる落とし穴を10個ピックアップし、回避のためのポイントを整理してみました。
◆1.設計なしで構築を始めてしまう
現場によってたまーにあります。。。。💧後々で追加要件で困ったり、最悪の場合は作り直しが発生します。
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | いきなりサーバーを立ててしまい、後から要件に合わないことに気づく |
回避策 | WBSや構成図を作成し、依存関係を整理してから着手する |
◆2.ネーミング規則がバラバラ
ホスト名とサーバー名称(略称名)に際がある場合があります。
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | サーバー名やセグメント名が統一されず、運用時に混乱 |
回避策 | 命名規則を事前に決め、ドキュメント化して共有する |
◆3.セキュリティグループやFWルールの穴
ここをミスするとセキュリティがガバガバになってしまいます💦
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | とりあえず全開放で動作確認 →そのまま本番も同様の設定にしてしまう |
回避策 | 最小権限の原則を徹底し、レビューを必須化する |
◆4.バージョンやOSの非互換
回避策にも記載してますが、事前にサポートへ確認しておくと安心です。
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | ミドルウェアのバージョン違いで動かない |
回避策 | 事前にサポートマトリクスを確認し、検証環境でテストする |
◆5.手作業構築による再現性の欠如
手順書については、自分が分かれば良いやで作成すると属人化してしまうのでレビューは必ず行うようにしましょう。
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | 手順書を見ながら手作業 → 環境ごとに差異が発生 |
回避策 | IaC(Terraform, Ansibleなど)を活用し、コード化する |
◆6.ログ・監視の後回し
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | 「まずは動かす」→ 障害発生時に原因不明 |
回避策 | 初期段階から監視・ログ収集を組み込む |
◆7. バックアップ・リストア未検証
少なくともリストア検証は実施していおくことが大切です。
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | バックアップは取っているが、リストア手順を試していない |
回避策 | 定期的にリストアテストを実施し、手順をドキュメント化 |
◆8. 権限管理の甘さ
たまーに直rootを許可してることがありますが、、、本番はやめましょう。。。
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | root権限を全員が使える状態 |
回避策 | 直接rootでのログインができないように設計する |
◆9. ドキュメント不足
めちゃくちゃあります!!!自分しかわからないメモで引き継がれると調査や検証に時間がかかるため、ドキュメントは必ず分かりやすくしましょう。
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | 「自分だけわかればいい」で記録を残さない |
回避策 | テンプレート化した手順書や構成図を残し、レビューを通す |
◆10. コスト意識の欠如(クラウド特有)
種別 | 詳細 |
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落とし穴 | 検証用に立てたリソースを放置 → 請求額が爆増 |
回避策 | タグ付け・自動停止ルールを導入し、定期的に棚卸しする |
◆まとめ
初心者がハマるポイントは「設計不足・再現性不足・セキュリティ軽視」に集約されます。
インフラ構築は一度きりではなく、再利用・運用・改善が前提です。
「動けばいい」から「誰でも再現でき、安心して運用できる」へ。
これを意識するだけで、構築スキルは大きくレベルアップします。