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はじめに

プロジェクトマネージャー試験学習前の自分の状況は下記です。

  • 独立系SIer企業で5年ほど働いた経験あり
  • 基本情報技術者試験取得済(大昔のためほぼ記憶にない)
  • ITストラテジスト試験取得済

プロジェクトマネージャーという立場での経験はなかったが、将来的にプロジェクトをマネージメントする立場で働きたいと思ったため、プロジェクトマネージャー試験を受けることを決意しました。
プロジェクトマネージメントに関する前提知識ほぼゼロで学習を開始しましたので、
以下記事の内容が少しでも参考になればと思います。

試験概要

試験の開催日程および試験内容、各試験における自身の状況は以下の通り。

年に1回10月(秋)の第3日曜日(詳細はIPAのWebページで確認すること)

出題形式 解答数/出題数 試験時間 60%以上で合格
午前1 四肢択一 30問/30問 50分 60%以上で合格
午前2 四肢択一 25問/25問 40分 60%以上で合格
午前1 記述式 2問/4問 90分 60%以上で合格
午前1 論述式 1問/3問 120分 A判定で合格

上記から分かる通りかなりタフな試験内容です。
午前1は下記条件で免除になります。免除条件もIPAのWebページで確認してください。(私はITストラテジストに今年度春合格したため、免除されました。)

  • 応用情報技術者試験(AP)に合格
  • 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格
  • 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上を取得

高度試験は年1回の試験のため、不合格になり来年もう1度受けるにはモチベーションを上げ、
再度学習することがかなりしんどいです。
そのため十分な対策をして望むことをお勧めいたします。

使用した参考書とWebページ

参考書のリンクはamazon
過去問はIPAの公式サイト
本サイトで私も書籍購入、過去問のダウンロード・印刷をしました。

各試験の学習方法

午前2、午後1,2と4種類の試験を受けるため、各試験の対策をする必要があります。

午前1試験に関しては、以前記載した下記記事を参考ください。

午前2

実施したこと

  • ALL IN ONE パーフェクトマスター の午前2パート熟読
  • ALL IN ONE パーフェクトマスター の午前2パート問題解答
  • プロジェクトマネージャー試験 午前2の過去問5年分の印刷
  • プロジェクトマネージャー試験 午前2の過去問5年分の解答(計算問題は理解もすることをおすすめします)

午前2試験はプロジェクトマネージャー試験午前2の過去問が再利用されている確率が非常に高いため、過去問をひたすら解くことにしました。試験3ヶ月前は参考書に掲載されている頻出問題を解き、試験直前は過去問を暗記(計算問題も解答丸暗記)し、午前2試験も問題なく合格(84.0点取得)することができました。

ITストラテジスト試験の時と同様に、試験の3ヶ月前は午前の対策をして合格の見通しを立てました。
午前はいけるな!と感じて午後の学習に進んだ方が心に余裕が生まれ、合格の要因の一つになっていると感じています。

午後1

実施したこと

  • ALL IN ONE パーフェクトマスター の午後1パート熟読(解答までの手順を把握することが大切でした)
  • ALL IN ONE パーフェクトマスター の午後1パート問題解答
  • プロジェクトマネージャー試験 午後1の過去問3年分の印刷
  • プロジェクトマネージャー試験 午後1の過去問3年分の解答(実力試し、解答手順が身についているか確認)

午後1試験は問題文を読み、記述式での解答となるため、解答手順をまずは参考書で身につけました。ITストラテジスト試験同様に、問題文の読み方やチェックの入れ方などを参考書で身につけることからはじめました。
試験3ヶ月前は午前試験の対策をしていたため、試験2ヶ月前から午後1の対策を開始しました。午後1は1問解くたびに採点も含めかなり疲れるため、集中力の高い時間帯に1日2問程度解くことにしました。試験直前は過去問を解き、参考書の解答方法が身についているか確認することをしました。午後1試験は手応えがなかったのですが、合格(80点取得)することができました。自分の手応えと点数は比例しないため、試験日は午後2まで頑張ることをお勧めします。

午後2

実施したこと

  • プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版 (情報処理技術者試験対策書)参考論文熟読
  • 参考書の論文を参考に解答の雛形プロジェクトを作成
  • 参考論文および自分で作成した雛形を録音し通勤時間などに論文の流れを把握

ITストラテジスト同様に午後2試験はどのような論文が合格するかわからなかったため、参考書の参考論文をまずは熟読することから開始します。過去問の問題文を確認すると下記に分類することができるため、どの問題にも対応できる雛形プロジェクトを作成することで対策を進めました。

  • 進捗管理
  • 品質管理
  • コスト管理
  • 要員管理
  • 調達管理
  • リスク管理

私の作成した雛形は製造業の旧システムを新しいシステムにリプレースするプロジェクトを軸として、進捗管理や品質管理など各分野の問題に対応できるものを作成しました。ITストラテジスト試験の経験から午後2試験は時間との戦いになるため、論文の骨格を試験開始早々に考え、即時書き始めることにしました。書き終えたのがおよそ試験10分前でしたが、合格(A判定)することができました。午後2はそれまでの試験で失敗したという感覚が残りつつ、気力、体力ともに限界ギリギリの状態でした。現代では手書きで2000文字以上書く機会は少なくなったと思いますが、2時間論文を書く体力を身につけることがかなり重要になってきます。

試験本番

午前2に関しては、過去問を主軸に勉強を実施すれば60%は問題なくクリアできると思います。この方法でITストラテジストの午前2も通過していますので、再現性はあると思います。
午後1は選択しない問題も含め一通り目を通し、解答内容を想像しやすい問題2問に取り掛かることをお勧めします。
60%でよいので、想像しやすいものを選べば合格圏内には入ると思います。
午後2は精神力、集中力と手の疲れとの戦いです。まず問題を確認し、自分の作成してきたプロジェクトを問題に当てはめられるか妄想し、大まかな骨格を問題用紙に記載します。書く内容が一通りまとまったら、とにかく早く文章を記述してください。2000文字以上記載するため、どう頑張っても時間はギリギリになります。結末まで書ききれないことが最も合格から遠退くため、とにかく字数制限にだけは引っかからないように文字数をしっかり満たし、汚い文字でも書ききるようにすることがお勧めです。私も後半の文字は採点者大変だろうなという文字レベルです。

最後に(余談)

将来を考え、プロジェクトマネージャー試験に合格したかったことに加え、ITストラテジストに合格した方法をもとに自分の勉強法に再現性があるか確認する意味も込めて、プロジェクトマネージャー試験を受けました。
今回合格できたため、今後も高度試験を受ける際は、同じ方法で取り組む予定です。システムアーキテクトを次は取得しようか検討中です。
来年以降試験を受けられる方、過去問を軸に堅実に学習すれば、問題ないはずですので、引き続き学習がんばってみてください。私も引き続き頑張りたいと思います。

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