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はじめに

ITストラテジスト学習前の自分の状況は下記です。

  • 独立系SIer企業で5年ほど働いた経験あり
  • 基本情報技術者試験取得済(大昔のためほぼ記憶にない)

システム開発の超上流の実務経験はなかったが、将来的に顧客の事業計画フェーズからIT戦略を練る立場で働きたいと思ったため、ITストラテジスト試験を受けることを決意しました。
前提知識ほぼゼロで学習を開始しましたので、以下記事の内容が少しでも参考になればと思います。

試験概要

試験の開催日程および試験内容、各試験における自身の状況は以下の通り。

年に1回4月(春)の第3日曜日(詳細はIPAのWebページで確認すること)

出題形式 解答数/出題数 試験時間 60%以上で合格
午前1 四肢択一 30問/30問 50分 60%以上で合格
午前2 四肢択一 25問/25問 40分 60%以上で合格
午前1 記述式 2問/4問 90分 60%以上で合格
午前1 論述式 1問/3問 120分 A判定で合格

上記から分かる通り非常にタフな試験内容になっています。
午前1は下記条件で免除になります。(私は免除条件を満たしていなかったため、午前1から受験)

  • 応用情報技術者試験(AP)に合格
  • 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格
  • 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上を取得

年1回の試験のため、不合格になり来年もう1度受けるにはモチベーションを上げることがかなりしんどいと思われます。そのため十分な対策をして望むことが大切です。

使用した参考書とWebページ

参考書のリンクはamazon
過去問はIPAの公式サイト
本サイトで私も書籍購入、過去問のダウンロード・印刷をしました。

各試験の学習方法

午前1,2、午後1,2と4種類の試験を受けるため、各試験の対策をする必要があります。

午前1

実施したこと

  • 応用情報試験(AP)の過去問3年分(春・秋)の印刷
  • 応用情報試験(AP)の過去問3年分(春・秋)の解答(計算問題は理解もすることをおすすめします)
  • 応用情報試験(AP)の過去問3年分(春・秋)の解答暗記

午前1試験はITストラテジストと同時に開催される応用情報試験の問題と同じものが出題されると様々な記事に書いてあったため、応用情報試験の過去問をひたすら解くことにしました。試験3ヶ月前は応用情報の過去問を時間を使って解き、過去問の解説サイトを参考に解き方を覚え、試験直前は過去問を暗記(計算問題も解答丸暗記)し、午前1試験は問題なく合格(95.2点取得)することができました。

午前2

実施したこと

  • ALL IN ONE パーフェクトマスター の午前2パート熟読
  • ALL IN ONE パーフェクトマスター の午前2パート問題解答
  • ITストラテジスト午前2の過去問5年分の印刷
  • ITストラテジスト午前2の過去問5年分の解答(計算問題は理解もすることをおすすめします)

午前2試験はITストラテジスト午前2の過去問が再利用されている確率が非常に高いことが参考図書や記事に掲載されていたため、午前1同様に過去問をひたすら解くことにしました。試験3ヶ月前は参考書に掲載されている頻出問題を解き、試験直前は過去問を暗記(計算問題も解答丸暗記)し、午前2試験も問題なく合格(84.0点取得)することができました。

試験の3ヶ月前は午前の対策をして合格の見通しを立てました。午前はいけるな!と感じてから午後の学習に進んだことが合格できた要因の一つだと感じています。

午後1

実施したこと

  • ALL IN ONE パーフェクトマスター の午後1パート熟読(解答までの手順を把握することが大切でした)
  • ALL IN ONE パーフェクトマスター の午後1パート問題解答
  • ITストラテジスト午後1の過去問3年分の印刷
  • ITストラテジスト午後1の過去問3年分の解答(実力試し、解答手順が身についているか確認)

午後1試験は問題文を読み、記述式での解答となるため、解答手順をまずは参考書で身につけました。問題文の読み方やチェックの入れ方などを参考書で身につけることからはじめました。試験3ヶ月前は午前試験の対策をしていたため、試験2ヶ月前から午後1の対策を開始しました。午後1は1問解くたびにどっと疲れるため、集中力の高い朝一に1日2問程度解くことにしました。試験直前は過去問を解き、参考書の解答方法が身についているか確認することをしました。午後1試験は試験後失敗したと感じましたが、運よくギリギリ合格(62点取得)することができました。

午後2

実施したこと

  • ITストラテジスト 合格論文の書き方・事例集 第5版 (情報処理技術者試験対策書)参考論文熟読
  • 参考書の論文を参考に解答の雛形を作成
  • 参考論文および自分で作成した雛形を録音し通勤時間などに論文の流れを把握

午後2試験はどのような論文が合格するかわからなかったため、参考書の参考論文をまずは熟読することから開始しました。過去問の問題文を確認すると数パターンに分類することができるため、どの問題にも対応できる雛形を作成することで対策を進めました。私の作成した雛形は製造業向けのIoT通信機器の導入を軸として、グローバル戦略や事業戦略など各問題に対応できるものを作成しました。午後2試験は書き終えたのが試験終了数分前でしたが、合格(A判定)することができました。午後2は昼過ぎから夕方までの試験のため集中力も低下し、体力も気力も限界ギリギリとなりました。2時間文章を書き続けるため、手も痛みはじめます。2時間論文を書く体力を身につけることも重要だと思いました。

試験本番

午前1,2に関しては、過去問を主軸に勉強を実施すれば60%は問題なくクリアできると思います。午後1は選択しない問題も含め一通りさっと目を通し、解答内容を想像しやすい問題2問に取り掛かることがベストだと思います。60%でよいので、想像しやすいものを選べば合格圏内には入ると思います。(ギリギリの私が言えたことではないですが、、、)
午後2は集中力と手の疲れとの戦いです。まず問題を確認し、自分の作成してきた短い文章を当てはめられるか想像し、大まかな流れを問題用紙に記載します。書く内容が一通りまとまったら、あとはひたすら文章を記述してください。2000文字以上記載するため、時間はギリギリです。書ききれないことが最も合格から遠退くため、とにかく字数制限にだけは引っかからないように文字数をしっかり満たし、汚い文字でも書ききるようにするといいと思います。

最後に(余談)

携帯で時刻を確認することが当たり前になったため、私は腕時計を持っていないことに試験前日の夜に気づきました。コンビニに腕時計が売っているという記事を見つけコンビニに行ったが、売っていない。試験開始時刻に時計が売っている店は空いていない。私は試験会場のある駅のスターバックスで試験よりも腕時計をどうしようか悩んでいました。日頃から通っているスターバックスだったため、店員さんが「今日は朝早いですね」と話しかけてくれたため、「試験なんですけど、腕時計がなくて」と相談したところ、私の腕時計でよろしければお貸しします。と言ってくださいました。その方は笑顔で合格するようにおまじないかけておきました。と言ってくださり、神様は存在するのだなと思いました。おまじないの効果も相まって1発でITストラテジストに合格することができました。
これから試験を受けられる方、着実に学習すれば神様も味方してくれますので、学習がんばってみてください。

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