Kotlin初心者のためのKotlinの型について

はじめに

Kotlinを書くときに
「この型ってどう書くんだっけ？」
となっているKotlin初心者向けの記事になります！

今までJavaScript(動的型付け言語)を扱うことが多く
型を強く意識したことがありませんでした。
Android開発に携わり 「何だこの書き方は！？」 と静的型付けの書き方に戸惑うことが多く
自分が見返すため用の記事として書きました！

目次

プリミティブ型
リファレンス型
Nullable型
型推論
最後に

プリミティブ型

プリミティブ型　・・・　最初から用意されている基本的な変数の型

• Double　・・・64bit浮動小数点数型
• Float　　・・・32bit浮動小数点数型
• Long　　・・・64bit整数型
• Int　　　・・・32bit整数型
• Short　　・・・16bit整数型
• Byte　　・・・8bit整数型
• Boolean　・・・64bit真偽値

↑実務で使う代表的な型のみ紹介しています。

プリミティブ型は、以下のように宣言することができます。

val y: Double = 3.14

val a: Float = 3.14f

val b: Long = 1234567890123456789L

val c: Short = 123

val d: Byte = 12

val x: Int = 10

val z: Boolean = true

↑④のLong型の値の最後にL、という文字が記載されていますが、値がLongであることを表したい時に記述するルールになっています。Float型も同様です。

リファレンス型

リファレンス型　・・・配列やクラスのようにnew演算子を用いてオブジェクトを生成してから使用するデータ型

• String
• Array
• List
• Map

リファレンス型の宣言方法↓

val str: String = "Hello, Kotlin!"

val array: Array<Int> = arrayOf(1, 2, 3)

val list: List<String> = listOf("apple", "banana", "orange")

val map: Map<String, Int> = mapOf("apple" to 100, "banana" to 200, "orange" to 300)

Nullable型

変数がnullを含む可能性があることを示します。

Nullable型の宣言方法↓

val x: Int? = null
val y: String? = "Hello, Kotlin!"

型推論

Kotlinは、初期値から型を類推する型推論という仕組みを持っています。
変数の型を明示的に宣言しなくても、コンパイラが自動的に型を推論してくれます。
ただし、初期値とデータ型の両方を省略することはできないので注意。

val x = 10 // xはInt型に推論される
val y = "Hello, Kotlin!" // yはString型に推論される

最後に

すぐに見返すせるよう、Kotlinの型の早見表です。

型	説明	例
Int	32bit整数型	val x: Int = 10
Double	64bit浮動小数点数型	val x: Double = 3.14
Float	32bit浮動小数点数型	val x: Float = 3.14f
Long	64bit整数型	val x: Long = 10000000000
Short	16bit整数型	val x: Short = 10
Byte	8bit整数型	val x: Byte = 0b1111111
Char	文字型	val x: Char = 'A'
Boolean	真偽値型	val x: Boolean = true
String	文字列型	val x: String = "Hello, Kotlin!"
Array	配列型	val x: Array = arrayOf(1, 2)
List	不変のリスト型	val x: List<String> = listOf("apple", "banana")
MutableList	可変のリスト型	val x: MutableList = mutableListOf("apple", "banana")
Set	不変のセット型	val x: Set<String> = setOf("apple", "banana")
MutableSet	可変のセット型	val x: MutableSet = mutableSetOf("apple", "banana")
Map	不変のマップ型	val x: Map<String, Int> = mapOf("apple" to 100, "banana" to 200)
MutableMap	可変のマップ型	val x: MutableMap = mutableMapOf("apple" to 100, "banana" to 200)
Any	すべての型のスーパータイプ	val x: Any = "Hello, Kotlin!"
Unit	戻り値がないことを示す特別な型	fun printHello(): Unit { println("Hello") }
Nullable型	nullを含む可能性がある型	val x: Int? = null

以上がKotlinの型についての基本的な説明となります。
Kotlinの型については、まだまだ細かい部分がありますが、
初心者の方にとって役に立つことを願っています。


ありがとうございました！！