必要なもの
PC(マスター用)
PC(クローニング用)
Windows11 OS
Windows PE
USB ×2
マスターPCとクローニングPCについて
機種が異なると以下に記載しているイメージの適用手順で失敗しOSが立ち上がらなくなる恐れがあります。
同じく以下に記載しているWinPEに機種用のドライバを入れることで対処できるようなのですが私自身未経験のためこの記事には記載していません。
むしろいい記事あれば教えてほしいです…
注意事項
意図がわからないままおまじない的に実施しているものがあります
すべてを信じず参考程度にしてください
マスターイメージの基になるPCの作成
Windows11をクリーンインストール
※マスターイメージ及びクローニングで作成されるPCは再イメージ権が必要です
※再イメージ権はボリュームライセンスに付随しており、
再イメージ権がないOSでの実施はライセンス違反になります
※プリインストールされたOEM版のライセンスも再イメージ権はありません
更新プログラムについて
基本的に最新の更新プログラム(セキュリティパッチ)の適用が推奨です
ただし社内規定から検証済みの○月までしか当ててはいけないなどの運用がされている企業もあると思います、その場合はマスター作成が終わるまでインターネット接続をしないもしくは更新プログラムの自動更新をポリシーで制御してから作成を始めてください
各種設定
クローニングされるPCにあったらいいなと思う設定や社内的に共通で使用したいアプリなどを設定しましょう
-
Google Chromeインストール
アプリ代表としてGoogle Chromeをインストールします
通常のインストールをするのみです
ただし、規約・ライセンスが関わるアプリについては気づかないうちに違反してしまう恐れがあるので、必ず確認の上実施してください -
ユーザーの作成
-
レジストリ設定
※ユニークになり得る設定はクローニングの運用に向きません、クローニング後のキッティングなどでリカバリが必要 -
更新プログラムの適用
企業によっては未検証のため特定の更新プログラムまでじゃないとダメなどの運用をしているところがあるようなので、その更新プログラムまで適用するなどがいいかもしれません
※特になければセキュリティを考慮し最新の更新プログラムがおすすめ -
ホスト名の設定(個人的には非推奨)
※クローニングされた端末をActive Directoryなどで管理する場合、同じホスト名のPCは管理できないため
参考URL:コンピューターアカウント再利用時のドメイン参加におけるセキュリティ強化について
応答ファイルを準備(任意)
GUI操作の手間を省いたりできます
※なくてもクローニングはできます
参考URL:Windows11の応答ファイル作成手順
作成したXMLファイルをC:\Windows\System32\Sysprepに配置する
WinPEを準備
この記事内での説明は省略します、代わりに参考になりそうなページを共有…
参考URL:クローニングでWindows10を簡単キッティング!~Windows PEをつくろう
Sysprepを実行
C:\Windows\System32\Syesprep\Syesprep.exeを実行
ウインドウが表示されるので[システム監査モードに入る]、[再起動]が選択されている状態にし[OK]ボタンをクリック
応答ファイルを作成している場合は以下のコマンドで応答ファイルを適用した状態でSysprepを実行できます
cd C:\Windows\Sysmte32\Sysprep
sysprep.exe /generalize /oobe /shutdown /unattend:unattend.xml
※エラーが発生することがあります、原因究明のためにはC:\Windows\System32\Sysprep\Pantherにログが作成されているのでそちらを確認してください。
私は以下のようなエラーが出たことがありました。
SYSPRP Package [アプリパッケージ名] was installed for a user,
but not provisioned for all users.
This package will not function properly in the sysprep image.
↑のエラーは表示されているアプリが悪さしているようでPowerShellで該当のパッケージを削除することで解決しました
(エラーはアプリのパッケージ名を何回か変えて表示されました)
Get-AppxPackage -AllUsers [アプリパッケージ名]* | Remove-AppxPackage -AllUsers
※もしかするとストアアプリが更新されたことが起因担っている可能性が考えられます
PC準備の際インターネット接続しないもしくはグループポリシーでストアアプリの更新を抑えることで変わるかもしれません
WinPEを起動しイメージを吸い出す
作成したWinPEを準備したPCで起動
PCにWinPEを入れたUSBを接続し、USBブートしてください
うまくいっていれば下のような画面になるはずです

空のUSBを接続しその中にイメージを吸い出す
※WinPEを起動したUSBは抜いても問題ないはずです、そのためUSBポートが1つしかないPCも差し替えれば問題ありません
dism /Capture-Image /ImageFile:[空USBのドライブ]:\[任意のファイル名].wim /CaptureDir:[Windowsがインストールされているドライブ]:\ /Name:[任意の名前]
/Name:[任意の名前] は正直必要なのかよくわかっていません…
吸い出したイメージを適用
※用意したPCのOSが起動できなくなる恐れがあるので本番前に必ず検証をしてください
吸い出し時と同様にWinPEを起動
クローニングしたいPCでWinPEを起動します
手順は先ほどと同じです
先ほど作成したUSBを接続しイメージを適用
以下のコマンドで実施します
format [Windowsがインストールされているドライブ]: /Q
dism /Apply-Image /ImageFile:[イメージが入ったUSBのドライブ]:\[ファイル名] /Index:1 /ApplyDir:[Windowsがインストールされているドライブ]:\
さいごに
記事をご覧いただきありがとうございました、参考になれば幸いです。