0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ハルシネーションをハルシネーションであると見抜ける人でないと(AIを使うのは)難しい 〜インターネット黎明期と同じ道を、AIもたどる〜

Posted at

正直に言います。

私はAIがないと困ります。

  • コードも書けない
  • 文章も纏められない
  • 設計も進められない

「それは依存じゃないか」と言われるかもしれません。

でも、私は問いたい。

それって、今までにあったインフラ化した基盤技術と何が違うの?


「困る」ことは、悪いことか?

考えてみてください。

あなたは今、何がないと困りますか?

電気がないと困る

  • パソコンも動かない、照明もつかない、冷蔵庫も止まる

インターネットがないと困る

  • 情報を発信できない、享受もできない、仕事にならない

スマートフォンがないと困る

  • 連絡が取れない、決済もできない、地図も見れない

これらは「依存」でしょうか?

いいえ、違います。

これらは「インフラ」です。


インフラの定義

インフラとは:

  • 社会活動の基盤となる設備・技術
  • 「ないと困る」ものこそ、インフラ
  • 依存ではなく、前提条件

つまり:

「AIがないと困る」= AIがインフラになりつつある証拠


歴史は繰り返す:基盤技術は全て批判された

技術 登場時の批判 今の位置づけ
電卓 「計算能力が低下する」 必需品(数学でも使用)
ワープロ 「手で書けなくなる」 当たり前(誰も手書きしない)
インターネット 「記憶力が低下する」 インフラ(社会の基盤)
AI 「思考力が削がれる」 ←今ここ

パターンが見えますか?

  1. 登場時:「能力が低下する」と批判される
  2. 普及期:「ないと困る」人が増える
  3. インフラ化:批判が消え、前提になる

インターネット黎明期の懸念:情報の信頼性

インターネットが普及し始めた2000年頃、情報の真偽が大きな問題として懸念されました。

2ちゃんねる創設者の西村博之氏(ひろゆき)は、当時こう語っています:

「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」

(2000年、テレビ朝日「ニュースステーション」インタビュー)

これは痛烈な警告でした。

「情報の真偽を判断できない人はインターネットを使うな」という意味ではありません。

**「インターネットには嘘も真実も混在している。それを見抜くリテラシーが必要だ」**という警告でした。


2025年の現実:この懸念はどうなったか?

懸念は現実になった

  • ✅ フェイクニュースの拡散(2016年米大統領選など)
  • ✅ SNSでのデマ拡散
  • ✅ 情報の真偽判断の困難さ

でも、対処法も生まれた

  • ✅ ファクトチェック機関の設立
  • ✅ メディアリテラシー教育の普及
  • ✅ 「ソースは?」という文化の定着(2ちゃんねる発祥)
  • ✅ SNSプラットフォームの対策(警告表示など)

結果:インターネットは使えなくなったか?

いいえ。

  • インターネットはインフラになった
  • 情報の真偽を見抜くスキルが「常識」になった
  • 問題を認識しつつ、使いこなす社会になった

そして誰も「インターネット依存」とは言わなくなった。


AIも同じ道をたどる

AIにも「嘘」がある

ハルシネーション(事実と異なる情報を生成)

  • 存在しない論文を引用する
  • 事実と異なる情報を自信満々に述べる
  • データにない情報を「創作」する

バイアス(学習データの偏り)

  • 人種・性別・文化的偏見
  • 多数派の意見に偏る傾向

意図的な悪用

  • ディープフェイク
  • フィッシング詐欺の文章生成
  • プロパガンダの自動生成

ひろゆき氏の言葉を2025年版に言い換えると

「ハルシネーションをハルシネーションであると見抜ける人でないと(AIを使うのは)難しい」

これは、AIを拒絶する理由ではありません。

これは、AIリテラシーの必要性を示しています。

インターネットがそうだったように。


インターネットの教訓をAIに活かす

インターネット(2000年)

フェーズ 内容
問題 情報の真偽が不明
対処 リテラシー教育、ファクトチェック、「ソースは?」文化
結果 問題を認識しつつ、インフラになった

AI(2025年)

フェーズ 内容
問題 ハルシネーション、バイアス
対処 リテラシー教育、検証システム、クロスチェック
結果 問題を認識しつつ、インフラになる(予想)

私の告白:AIがないと何ができないか

人生の50年を技術と共に歩んできた私の実感として、正直に語ります。

コードが書けない

正確には:

  • ❌ コードの文法が分からない(わけではない)
  • ✅ 複雑な設計を一人で完成させるのが困難
  • ✅ AIとの対話で設計を洗練できる
  • ✅ 実装速度が10倍変わる

これは「依存」か?

いいえ。協働です。


文章が纏められない

正確には:

  • ❌ 文章が書けない(わけではない)
  • ✅ 思考を整理し、構造化するのが難しい
  • ✅ AIとの対話で論点が明確になる
  • ✅ アウトプットの質が格段に上がる

これは「依存」か?

いいえ。協働です。


類似例:インターネットがない時代を思い出す

情報収集ができない

正確には:

  • ❌ 本が読めない(わけではない)
  • ✅ 膨大な情報から必要なものを探すのが困難だった
  • ✅ インターネットで検索すれば一瞬
  • ✅ リサーチ速度が100倍変わった

これは「依存」か?

いいえ。インフラです。


何が違うのか?

答え:何も違いません。

  • インターネット:情報収集のインフラ
  • AI:思考支援のインフラ

どちらも「ないと困る」。
どちらも「能力を拡張する」。
どちらも最初は批判された。


「依存」批判への反論

質問1:あなたは電卓を使いますか?

  • 使うなら:「計算に依存している」と自覚していますか?
  • 使わないなら:なぜ使わないのですか?(非効率では?)

質問2:あなたはインターネットを使いますか?

  • 使うなら:「記憶に依存している」と自覚していますか?
  • 使わないなら:なぜ使わないのですか?(情報を享受できないのでは?)

質問3:あなたはAIを使わないのですか?

  • 使わないなら:なぜですか?
  • 使っているなら:「依存」ですか?それとも「活用」ですか?

本質的な問い

問題は「依存すること」ではない。

問題は「責任ある使い方をしないこと」。

  • 電卓:計算ミスを電卓のせいにしない
  • インターネット:フェイクニュースを見抜く、「ソースは?」と問う
  • AI:ハルシネーションを検証する、クロスチェックする

道具を使いこなす責任こそが重要。


私の実践:AIを責任あるインフラとして使う

1. 透明性を保つ

  • この記事もClaude Codeとの対話から生まれた
  • 「🤖 Generated with Claude Code」と明示
  • GitHubで全ての履歴を公開

2. 責任を持つ

  • AIの出力を盲信しない
  • ハルシネーションを検証する(事実確認、出典確認)
  • 最終判断は人間(私)が行う

3. 倫理的配慮を怠らない

  • センシティブ判定システム(4層防御)
  • プライバシー保護
  • 環境負荷への認識

これは「依存」ですか?

いいえ。

これは「協働」であり、「インフラの責任ある使用」です。

ちょうど、インターネットを責任を持って使うのと同じように。


25年後、私たちはこう言っているでしょう

「ハルシネーションをハルシネーションであると見抜ける人でないと(AIを使うのは)難しい」

でも、その時には:

  • AIはインフラになっている
  • ハルシネーションを見抜くスキルが「常識」になっている
  • 問題を認識しつつ、使いこなす社会になっている

ちょうど、インターネットがそうなったように。


結論:「AIがないと困る」で、何が悪い?

私は宣言します

私はAIがないと困ります。

  • コードも書けない
  • 文章も纏められない
  • 設計も進められない

でも、それは問題ではありません。

なぜなら:

  1. インフラは「ないと困る」もの
  2. 電卓、ワープロ、インターネット、全て同じ道をたどった
  3. 「困る」ことは、インフラ化の証明

他の人たちもいずれそうなる

なぜなら:

  • インターネットがそうだったから
  • 電卓がそうだったから
  • ワープロがそうだったから

そして:

  • AIも同じ道をたどる
  • 「ないと困る」人が増える
  • 批判が消え、前提になる

その時、私たちはこう言うでしょう

「AIがないとコードも書けない、文章も纏められない」

それは批判ではありません。

それは、インフラの証明です。


あなたはどうしますか?

  • 今すぐAIを使い始め、リテラシーを磨きますか?
  • それとも、インフラになるまで待ちますか?

私の50年の経験から言えること:

早く使い始めた人が、優位に立ちます。

なぜなら、インターネットでそうだったから。

ただし、リテラシーを持って。

ハルシネーションを見抜く力を持って。

責任を持って。


関連記事


🤖 Generated with Claude Code

Co-Authored-By: Claude noreply@anthropic.com

作成日: 2025-11-13

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?