スタートアップでマイクロサービスを採用する際の優先検討事項をリストアップします。

1. 組織の成熟度評価（最優先）

チーム規模と経験レベル

技術負債への対処能力

2. ビジネス要件の明確化

ドメイン境界の明確性

変更頻度とリリース戦略

データ一貫性の要件

パフォーマンス要件

可観測性（Observability）

デプロイメント自動化

インフラコスト

技術的複雑性

Strangler Fig パターン

モノリス・ファーストアプローチ

- 単一データベース、単一アプリケーション
- 迅速な機能開発とPMF（Product Market Fit）の確立
- 明確な技術的境界の特定

- モノリス内での明確なモジュール分離
- 独立したデータベーススキーマ
- サービス境界の実証

- 最も価値の高い部分のみサービス分離
- 確立された運用プロセス
- 十分な技術的成熟度

スタートアップでは 「マイクロサービスは最後の手段」 として考えるべきです。組織の成熟度、技術的複雑性、運用コストを総合的に評価し、真にビジネス価値を生む場合のみ採用を検討することが重要です。

多くの場合、モジュラーモノリスから始めて、必要に応じて段階的に分離していくアプローチが、スタートアップにとって最適解となります。