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転職エージェントと上手く付き合うためのTips(エンジニア向け)

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はじめに

RUNTEQ Advent Calendar 2025 の9日目を担当します、kooooheiと申します。
現在はエンジニア転職を目指して学習をしています。

前職ではIT・Web業界特化の転職エージェントで、エンジニア・PM・デザイナーなどの方々を中心に4年ほど転職支援を行っていました。

RUNTEQ Advent Calendar 2025 のテーマ「みんなにおすすめしたい〇〇tips」ということで、この記事では 『転職エージェントと上手く付き合うためのTips(エンジニア向け)』 をお伝えできればと思っています!

【前提です】
私は主にメンバー〜ミドル・シニア層の方のキャリア支援をさせて頂いていたので、そこを軸とした経験知が多いです。
また、後述しますが転職エージェントは会社、もっと言えば担当者によって特徴や出来る/出来ないことは様々です。
本記事の内容がすべてではないことをご了承ください。

転職エージェントってどうなの?

そもそも転職エージェントは、転職活動をする上で求人紹介や選考のサポートなど、企業と候補者の間に入ってなんやかんや良しなにする存在です(求職者からすると)。

転職エージェントのイメージ

ここは人によってイメージが大きく異なると思います。
一般的なイメージだと、

  • 自分に合った求人紹介をしてくれる
  • 書類添削や面接対策など選考のサポートをしてくれる
  • キャリアの壁打ちや相談が出来る
  • 市場価値を教えてくれる

というような転職エージェントならではのサービスに対する期待があると思います。
RUNTEQの方の場合は、CAさんの就活サポートが近いと思います!

一方で、こういうイメージも一部持たれていると思います。

  • エージェントの利益を優先して希望に沿っていない求人を一方的に紹介されるんじゃないか
  • 応募意思がないのに強引にエントリーされるんじゃないか
  • 転職意思がないと利用してはいけないんじゃないか
  • なんとなく不安

悪い噂が目立ちやすいサービスだと思うので、後者のイメージの方が強いんだろうなと感じています。

補足
そういうことが起こる原因に少しだけ触れておくと、

  • 転職エージェントは成果報酬なので採用決定が出ないと利益0
  • IT業界を中心に採用額の増額(通常の2~3倍の報酬を支払うケースも)

大体の原因はここだと思います。
特に採用1名あたりのエージェント費用が相場200万→400~600万になる、みたいな話もあります。
その取り組みの是非はさておき、それらをきっかけに利益優先してしまうエージェントが出てしまっているという構造です。
ちなみに採用費用をかけられない企業はエージェントを使っていない事もあるので、採用HPなどからの自己応募をするのも有効な手です。

真っ当な転職エージェントとは?

少しお金の話が先走ってしまいましたが、私としてはぜひエージェントをちゃんと利用してみて欲しいなと思っています!
そもそも人のキャリアの支援を志している人の集まりなので、根っこは真っ当だと思っています。そう信じてる!

また、優良なエージェントや担当者は沢山います。見つけられていないだけだと思います。
あとは結局は人と人の関係なので、担当者との相性も大きな要素だと思います。
それもあり転職活動初期は複数のエージェントを利用すると良いのですが、人によってはそれが負担になることもあるので難しいところです。。

ただ、だからこそエージェントとうまく付き合っていく上で、自分自身が出来ること・やらないといけないことは多くあります。
特に、自分に合う/優秀なエージェントを"自分で"見極めることが大切です!
他人のせいだけにするのは他責です!(圧)

転職エージェントが出来ること・出来ないこと

とはいえ、転職エージェントにもできないことがあります。
もっといえば、担当者ごとに強みや特徴も異なります。
こちらからお願いしたいことはそれをやってもらえる前提ではなく、エージェントとの初回面談時に自ら確認をしてみることをおすすめします!(書類添削とか)
そして、そもそもエージェントの保有する求人の範囲で支援が出来そうかどうかの判断も必要なので、それらを直接すり合わせておくというのは大切です。

事前に利用するエージェントを絞り込みたい時のコツ

また、あまり多くの転職エージェントと面談をしていては大変です(そもそもそれはやめた方が良い)。
そんな時の事前に利用するエージェントを絞り込みたい時のコツを少しだけご紹介します。
これを見てくださっている方は現エンジニア・エンジニア志望の方が多いと思いますので、それを前提にお伝えします!

  1. 基本的に 「IT業界特化型」 の中でも 「エンジニアに強い」 特徴を持つエージェントに最低2社以上面談をするのがおすすめ。「総合型」は業界/職種の間口を広げたい時に利用する
  2. 大手エージェントが全てではない。伴走支援が得意なのは小回りが効く中小規模のエージェントに多い。大手と中小のエージェントを1社以上ずつ面談が出来ると安心
  3. スカウト媒体でエージェントから連絡が届いている場合、経歴を見てくれているような文章があるスカウトは優良エージェントの可能性が高い
    ※ 自動スカウトが多くなったり、そもそも1人あたり5秒くらいでスカウトを打つか判断している中で、一度手を止めて→経歴を読み込み→文章を考えていることは一定の信頼に当たると見ても良さそうです
  4. 初回面談前に担当者の名前が分かれば口コミや支援実績を調べてみる。スケジュールによって担当者が直前に決まる/変わることもあるのであくまで出来れば、です

すべて実践できれば良いですがケースバイケースなことも頭に置いた上で確認してみてください。
あとは実際にエージェントとの面談をやってみた上で、担当者との相性や会話の心地良さ次第かなと思います(エージェントの方はここを頑張って欲しい。。!!)。

本題の『転職エージェントと上手く付き合うためのTips』

と、ここまで長くなってしまいました、、。ようやくタイトル回収です。
『転職エージェントと上手く付き合うためのTips』 をご紹介します。
内容は主に自分自身が出来る範疇のことになりますが、元転職エージェントとして個人的に思う真っ当なエージェントの特徴や見極め方も交えてお伝えします。
よろしければ、ご自身の転職/就職活動で参考にしてみてください!

  1. エージェントからの質問は面倒くさいと思いますが、なるべく誠実に答えましょう
    特に「並行中の選考状況や志望度」は都度聞かれることもあります。
    選考企業に筒抜けにするためではなく、選考状況を俯瞰して不利にならないように選考スケジュールの確認をするためであったり、他の企業と比較をした優先順位の認識合わせをするためなどです。
    回答するのは少し手間だと思いますが、閲覧権限を設定してスプレッドシートやドキュメントなどで同期的に共有出来ると毎回伝える手間が省けたりもします。

  2. 出来る限り理由や本音を開示しましょう
    退職理由の本音、転職希望条件の理由、紹介された求人に対する本音、応募したくない理由、、、などは出来るだけ率直に伝えてください。
    「ここだけの話なんですけど、、」と前置きをすると話しやすいと思います!
    テキストがやりづらい場合は電話で聞いてもらうというのも良いです。
    お互いに建前の会話だけでは、どちらか一方がいくら努力をしても空回りなやり取りになってしまいます。

  3. 転職活動がつらい時、精神的に継続が難しい時も相談してください
    私が現場にいた時、極力求職者の負担にならないようなペースやコミュニケーションを取っていたつもりでも、「あの時期は仕事も立て込んでいてもう少しゆっくり進めたかったです」と後々言われることもありました。
    ペースは人それぞれですが、ちょっとつらいな?とか、もう少し丁寧にやりたいな、など思った時があったら、遠慮なくエージェントに相談してください。選考ペースは早いに越したことはありませんが、エージェントと協力すれば工夫の余地が十分あります。

  4. その日の連絡は忙しくても極力早めに、遅くともその日中に連絡を返しましょう
    エージェント云々の前にビジネスの場である事を念頭に置きましょう!
    その日に返せなさそうな時は、いつまでに連絡します、と期限を切って約束を守りましょう。レスポンスの速さは信頼に繋がります。
    エージェントも複数の方を並行して担当することが多いですが、連絡があまりに遅い場合は催促をするか、見限っても仕方ないです。

  5. 20〜30社以上受けた方が良い、というのはさすがに違和感
    こちらから数多く応募をしたいと伝えていたり双方合意のもとであればいいですが、少なくとも希望を聞いてもらって精査した求人しかない中でそれだけ多くの応募を促してくるのは、流石にエージェントの都合を感じてしまいます。。

  6. 転職エージェントとはゆるく長く繋がっておくといいです
    転職活動期間中だけの関わり合いになることが多いですが、信頼できる担当者と巡り会えた際は、時折近況報告をしたり、何か良い求人ないですか〜?と求人情報を聞くというのも良いと思います。
    またもしそのエージェントや担当者の印象が良ければ、友人や知人を紹介するというのも良いです。エージェントとしても信頼の証であり集客費用という面でもコスト0なので、非常にありがたがられます(笑)

終わりに

書き出すまでにウンウン悩んでいましたが、いざ書き出すと沢山書いてしまいました!

一人一人の転職活動は本当に千差万別です。
そして家族や友人だと距離が近すぎて話せなかったり、専門知識がなくて話しづらかったりする中で、転職のプロであり専門性も持っている転職エージェントの存在はちょうど良いと思っています。
色々言われやすいサービスであり、AIの台頭でエージェントの在り方も変わっていくと思いますが、私としては意義深い必要な存在だと思っているので、もっとより良い業界になっていって欲しいなと思っています。

ぜひ皆さんもクリスマスに向けて転職活動の際は転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか!(唐突なクリスマス)
RUNTEQの皆さんはCAさんを頼りまくりましょう!

ここまで長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでもどなたかの参考になれば幸いです。

この後もアドベントカレンダーは続きますので、お楽しみください!


余談:
最近IT転職界隈(?)で話題になっている1冊をご紹介します。

回し者では全くなくただのイチ読者ですが、とても分かりやすく、かつ実践レベルで転職活動の際にめちゃくちゃ役立つTipsや情報が沢山ありました!
特に転職/就職活動中の方、これからされる方は一部の気になる章だけ読んでも良さそうです(正直この記事読む暇があったらそっち読んだ方がいい)。

著者の方はこちら

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