はじめに

cloudstack-apiで仮想マシンの構築を行いたいと思います。

基本情報

ということで、今回は以下の情報をもとに仮想マシンのを作成を行います。

項目	名前
ゾーン	radian
インスタンス	light.S1
テンプレート	Ubuntu Server 14.04 LTS 64-bit
IP	10.13.0.50
所属グループ	test
ホスト名	test-name
ディスプレイ名	create-test
キーペア	hogehoge

事前確認

仮想マシンを作成する前にまず、現在IDCFクラウドでの稼働状況を確認しておきたいと思います。

コマンド

$ cloudstack-api listVirtualMachines -t name

戻り値

no data found

現在、環境内には１台も仮想マシンが作成されていないため_no data found_となっています。

仮想マシンの作成

それでは仮想マシンを作成しましょう。

作成にはcreateInstanceGroupを利用します。

コマンド

$ cloudstack-api deployVirtualMachine \
--zoneid a53ff3d3-042b-4cbd-ad16-494bb8d33e06 \
--serviceofferingid e01a9f32-55c4-4c0d-9b7c-d49a3ccfd3f6 \
--templateid 6eee3f7d-2193-4df7-81d5-bc2169ac3380 \
--ipaddress 10.13.0.50 \
--name test-host \
--keypair hogehoge \
--displayname create-test \
--group test

戻り値

{
  "deployvirtualmachineresponse": {
    "id": "b1230e50-f75b-4343-8d6e-ca7a4efcf2b0",
    "jobid": "dee8c58d-069a-408a-98c3-03ea1e4e3c50"
  }
}

今回指定したオプションについての説明は以下のとおりです。

オプション	内容
--zoneid	ゾーン環境ID
--serviceofferingid	インスタンスID
--templateid	テンプレートのID
--ipaddress	IPアドレス
--name	ホスト名
--keypair	デフォルト(root)で利用するキーペア
--displayname	コンソール画面で表示される名前
--group	仮想マシンが所属するグループ

簡単に説明すると、

_ipaddress_オプションで仮想マシンに10.13.0.50のIPアドレスを付与
SSHログインするために必要なデフォルトキーはhogehogeを配置
_name_オプションでSSHログインした際に表示されるホスト名をtest-hostに設定

といった内容になります。

また、仮想マシンに直接影響はありませんが、

_group_オプションで仮想マシンをtestにグルーピング
_diplayname_オプションでコンソール画面での表示をcreate-testに設定

を行っています。

確認

確認はコンソールおよびコマンドでも可能です。

コンソール画面で確認

コマンドで確認

コマンド

$ cloudstack-api listVirtualMachines -t name,keypair,displayname,group

戻り値

+-----------+----------+-------------+-------+
|    name   | keypair  | displayname | group |
+-----------+----------+-------------+-------+
| test-host | hogehoge | create-test | test  |
+-----------+----------+-------------+-------+

おわりに

今回、仮想マシンを作成しましたが、このままではグローバルIPが無いため外部との通信ができません。
次回は仮想マシンをグローバルIPに付与するところをcloudstack-apiコマンドで行いたいと思います。
>>【IDCFクラウド】cloudstack-apiで仮想マシンにパブリックIPを付与する。