【未経験転職】成果物が作れない・学習の終わりが見えない日々から抜け出した話
はじめに
こんにちは、こもりと申します。
私は2025年6月に未経験からエンジニアに転職しました。
1年前の私は「とりあえず色々触ってはいるけど、成果物が作れない」「学習の終わりが見えない」という日々を過ごしていました。
この記事は技術的な内容ではなく、私の経験をもとに「転職のための学習の終わりのタイミング」をお伝えする体験談です。
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
転職前:某スクールでの学習(2023年12月〜2024年12月)
まず、私は某エンジニアスクールで週1日1時間のレッスンを受けていました。
内容はカスタマイズコース。つまり、自分がその時学びたいことを講師に伝え、学んでいくものです。
学んだ技術
- Google Apps Script: JavaScriptの基礎を学習。スプレッドシートとフォームの自動化ができるように
- React: カンタンなメモ帳を作れる程度。ただ「これが何につながるのか」「Reactがフロントエンド?」サーバー通信の有無すら分からない状態
- Node.js: 「JSONを返す係」くらいしか理解できず
- AWS EC2: 一応触ってみたが、「なるべく全体を知るために触っておこう」という感じ
当時の悩み
前職で働きながらの学習だったこともありますが、
- ✅ 色々触っているけど、何も作れない
- ✅ 成果物を作るなんて想像もできない
- ✅ このままで就職できるのか不安
そして実際、転職活動をしても、転職先が見つかりませんでした。
理由は明確で 「成果物がないから」 でした。
転機:無料PHPスクール(ドリーム・シアター)への参加
そこで、無料PHPスクールに通うことにしました。
スクールの概要
- 期間: 23日間(全8回)
- 授業日: 日曜日と木曜日 9:00〜18:00
- 学習内容: PHP、HTML、JavaScript、MySQLでWeb開発
- スタイル: 午前に講師の話を聞き、午後は聞いた内容をアウトプット
- 費用: 実質無料(デポジット制。就職決定後に全額返金)
- 受講方法: 通学/オンライン選択可。録画ビデオもあるので後から視聴も可能
仕事をしながら木曜日も参加するのは辛いと思います。
ただ、ビデオで後から視聴できるので、どうしても参加できない日も安心です。
開発する成果物
- お問合せフォーム
- 掲示板
- 会員登録サイト
- ECサイト(ショッピングサイト)
- 自作Webアプリ(面接用ポートフォリオ)
この5つのWebアプリを通じて、 「実務経験3ヶ月と同等スキル」 を習得するカリキュラムです。
学習の進め方:「写経」による反復学習
スクールの最大の特徴は 「写経勉強法」 でした。
- 予習: 前日までにコードを写してくる
- 授業: 当日に内容をざっくり理解
- 復習: 授業後に写経のようにコードを4回写す
この「4回写す」というのがポイントで、最初は「ただの作業」に感じるのですが、回数を重ねるごとに「なぜこう書くのか」「ここはこう変えられるのでは」と考えながら書けるようになります。
反復練習による体得。これが、理解を深める鍵でした。
成果物制作:期限があるから作れる
23日後、期限があるため必ず成果物を作らなければいけません。
これが独学との大きな違いでした。
授業で学んだコードをつないで、実際に動くECサイトを作る。
ここで初めて 「バックエンド(PHP、MySQL)とフロントエンド(HTML、JavaScript)のつながり」 を体感できました。
「あぁ、こうやってWebサイトって動いているんだ!」という感覚を掴めた瞬間でした。
学んだ技術スタック
- バックエンド: PHP(Twig)、MySQL、オブジェクト指向、MVCモデル
- フロントエンド: HTML5/CSS3、JavaScript(jQuery/Ajax)
- インフラ: Linux、Apache、Docker
- その他: Git/GitHub、VS-Code
フレームワークを使わず生のPHPでフルスクラッチしたことで、基礎がしっかり身につきました。
成果物のレビュー
その後も成果物のレビューがあり、
- 認証機能
- 仮決済機能
- メール機能
など、追加で付けてほしい機能についてリアクションがもらえます。
これが実務に近い経験として、とても貴重でした。
転職成功:そして講師へ
最終的に、スクールを主催する株式会社ドリーム・シアターに就職し、現在は新人講師をしております。
ちなみに、このスクールは:
- 就職率91.6%
- 最低内定2社取得保証(多い人は4〜6社!)
- 卒業生の73.2%が自社開発企業に就職
という実績があります。
自分が受講生として体験した「成果物が作れなくて悩んでいた日々」から脱出した方法を、今度は教える側として伝えていけることに、やりがいを感じています。
まとめ
結局、宣伝っぽくなってしまっていますが(笑)、私は参加して本当に良かったです。
もし 「転職のための成果物が作れない」「学習の終わりが見えない」 という方がいれば、こんな選択肢もあるということを知っていただければと思います。
独学で悩んでいた私が変われた理由
1. 期限の存在
締め切りがあることで、「完璧じゃなくてもまず完成させる」という力がつきました。
独学だと「もっと勉強してから作ろう」と永遠に先延ばししてしまいがちでした。
2. 全体像の理解
バックエンド・フロントエンド・データベースの繋がりを、実際に手を動かして体感できたことが大きかったです。
それぞれ個別に学んでいた時は、「これが何につながるのか」が分からなかったんです。
3. フィードバックの価値
成果物にレビューでリアクションをもらえることで、「もっと良くしたい」というモチベーションが生まれました。
独学だと、「これで合ってるのかな...」という不安が常にありました。
4. 反復学習の効果
正直、「4回も写すの...?」と最初は思いました。
でも、この反復によって、コードを「暗記」ではなく「理解」できるようになりました。
5. 適性を試せる機会
23日間という短期間で、「自分がプログラミングに向いているのか」を試せたのも大きかったです。
独学だと、向いていないのか、ただやり方が悪いだけなのか分からず悩みますが、
カリキュラムに沿って学ぶことで、自分の適性を判断できました。
独学が悪いわけではない
誤解のないように言っておくと、独学が悪いわけではありません。
私自身、Google Apps ScriptやReactを独学で触ったことは、今の仕事にも活きています。
ただ、「成果物を作る」「転職する」という明確なゴールがある場合は、期限のある環境に身を置くことが有効だと感じました。
独学で悩んでいる方の参考になれば幸いです!
参考リンク
この記事を書いた人:
こもり - PHP講師/エンジニア
未経験からエンジニアに転職し、現在はプログラミングスクールで講師として働いています。