概要
この文書では、IBM Cloud Code Engine上で、AIエージェント開発ツールおよびMCPサーバーのLangflowを動かすまでの手順を記したものになります。Langflowには、watsonx.aiと連携するためのコンポーネントがあり、開発元のDatastax社は、IBM傘下のため、IBMクラウドやIBM製のサーバー、ソフトウェアを使う人や企業、教育機関にとっては注目のAIエージェントおよびMCPサーバーの構築および運用ツールと言えるでしょう。
Langflowは、MITライセンスのオープンソースソフトウェアなので、サポートやロードマップに不満があれば、フォークして独自に発展させ、商用展開することも可能です。
Langflowの競合のFlowiseをIBM Cloud Code Engineにデプロイすることついては、「Supabaseを用いたRAGをIBM Cloud CodeEngineでセルフホストするまで」をご覧ください。Flowiseにも、watsonxとの連携コンポーネントが備わっています。
IBM Cloud Code Engine を使う理由
IBM Cloud Code Engineは、Knativeベースのサーバーレスプラットフォームで、機能の1つとして、コンテナイメージをデプロイして運用することができます。
したがって、Langflowの場合も、コンテナイメージとして、下記を使います。
docker.io/langflowai/langflow:latest
IBM Coud Code Engineでは、Docker HUb上のコンテナイメージを上記のように表現するだけであって、下記を意味しています。
https://hub.docker.com/r/langflowai/langflow
準備
Langflowの環境変数
Langflowの公式ドキュメントの「Develop」の下の「Environment variables」を確認します。LangflowをIBM Cloud Code Engineにデプロイするにあたり、次の環境変数を設定するものとします。
- LANGFLOW_AUTO_LOGIN=
- LANGFLOW_AUTO_SAVING=
- LANGFLOW_SUPERUSER=
- LANGFLOW_SUPERUSER_PASSWORD=
設定例
LANGFLOW_AUTO_LOGIN=false
LANGFLOW_AUTO_SAVING=true
LANGFLOW_SUPERUSER=administrator
LANGFLOW_SUPERUSER_PASSWORD=G4Lt_+X+fhy2$G5
IBM Cloud Code Engineにデプロイ
IBM CloudのCatalogから、Code Engineを探し、Code Engineのパネルをクリックしましょう。
「Start creating」をクリックします。
下図のように「プロジェクト」を選ぶことが出来ない場合は、「Create project +」をクリックしましょう。
「Component type」として、「Application」を選びます。
「Name」はアプリケーション名です。英数字を使いましょう。
「Code」では、「Use an existing container image」を選びます。

「Image reference」には、下記を入力します。
docker.io/langflowai/langflow:latest
このようになります。
「Resources & scaling」の「Instance resources」では、「CPU and memory」の最小構成は、「1vCPU / 2GB」で動きます。予算が許せば、「2vCPU / 4GB」以上が良いですね。
「Autoscaling - instance scaling range」は、「Min number of instances」 を1にします。「Min number of instances」 を0にすると、Langflowで作成したワークフローが消えてしまいます。
試しに使ってみるだけであれば、「Min number of instances」を0にしても構いません。
「Max number of instances」は1以上であれば良いです。スケールする場合は、2 以上にしておきましょう。
「Domain mappings」を、Publicにします。これで、外部からアクセスできます。
「Optional settings」の「Environment variables」をクリックします。「Add」をクリックして、下図のようになるように、準備しておいた環境変数を追加してください。
「Optional settings」の「Image start options」をクリックします。
「Listening port」に、7860 を入力します。ポート7860は、Langflowを起動する際の標準使用のポート番号です。
画面右側の「Summary」に表示されている、「Create」をクリックします。
Langflowの起動
ここまでの設定により、1分かからずに起動するはずです。下図のようになれば起動したことになります。
Langflowにアクセス
画面右上の「Test application」をクリックします。
「Application URL」をクリックします。
.appdomain.cloud が含まれるFQDNが、URLとして表示され、Lnagflowのログイン画面が表示されます。
環境変数として「LANGFLOW_AUTO_LOGIN」と「LANGFLOW_SUPERUSER」と「LANGFLOW_SUPERUSER_PASSWORD」を起動時に指定しましたので、ログイン画面が表示されています。
ログインに用いる「Username」と「Password」は、環境変数の「LANGFLOW_SUPERUSER」と「LANGFLOW_SUPERUSER_PASSWORD」の値になります。
Langflowの動作確認
ログイン後の画面は下図のようになります。「+ New Flow」をクリックします。
「+ Blank Flow」をクリックして真っ新な状態からAIエージェントのワークフローをつくるか、テンプレートを選んで作るか、どちらか選びます。
動作確認の例として、「Simple Agent」のテンプレートを選びました。
ワークフローの作成画面が表示されます。
「Agent」のコンポーネントに、OpenAIのAPIキーを入力し、モデルをGPT-5-nano とします。

画面右上の「Playground」をクリックします。
ChatUIの動作を確認することができます。
ChatUIを閉じ、画面右上の「Share」をクリックすることで、Langflowで作成したワークフローを、API経由で利用する方法や、ウェブサイトにChatUIを埋め込んで使う方法について表示することができます。
Langflowのワークフロー作成画面では、「watsonx.ai」と「watsonx.ai Embeddings」の2つの連携コンポーネントを確認することができます。
ここまでの作業により、IBM Cloud Code Engineを使って、Langflowのデプロイと動作確認を行うことができました。
参考資料
- IBM Graniteを用いたローカル生成AIおよびLangflowを使ったAIラボ環境をつくろう!
- Langflowのドキュメント <-- 英語ドキュメントのみです。
- Datastax Langflow
- IBMがDatastaxを買収した時のプレスリリース記事





















