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Ruby/FiddleのFiddle::Closure::BlockCallerはRubyのガーベッジコレクションから保護しないとダメ

Last updated at Posted at 2021-01-03

タイトルのとおりです。

RubyからC言語を呼び出すFiddleライブラリでコールバック関数は Fiddle::Closure::BlockCaller を使います。

Fiddle::Closure::BlockCaller.new(TYPE_INT, [TYPE_VOIDP, TYPE_VOIDP]){|x, y|
  x.to_s(1) <=> y.to_s(1)
}

ところが、Fiddle::Closure::BlockCaller はRubyのオブジェクトなので、気をつけないとガーベッジコレクションに回収されてしまいます。ガーベッジコレクションに回収されると、メモリが開放されてしまい、呼び出すことができなくなります。そしてSegmentation Faultが発生します。

Rubyでは関数の代わりにブロックがあります。ブロックを利用して、動的にFiddle::Closure::BlockCallerのインスタンスを生成するということやりたくなるはずで、この際に注意してオブジェクトへの参照を残しておかないと、GCがせっかく生成した回収していきます。具体的には、レシーバのポインタのインスタンス変数にFiddle::Closure::BlockCallerを追加してやるなどします。

普段Rubyを使う上で、GCやメモリ管理など考えないので、かなり注意していないと、この罠にはまります。

この記事は以上です。

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