ホスト名やIPアドレスなどネットワーク関連の設定方法について
ざっくり言うと、
RHEL系Linux環境では
- /etc/sysconfig/network #自ホストのホスト名
- /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 #eth0のIPアドレス
- /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 #eth1のIPアドレス
FreeBSD環境では
- /etc/rc.conf #自ホストのホスト名や複数のNICのIPアドレス
に設定を記述する。
ホスト名の設定
RHEL系Linux
- HOSTNAME=ホスト名
HOSTNAME=work01
#HOSTNAME=hostname
FreeBSD
- hostname="ホスト名.ドメイン名"
ホスト名だけを変える場合は、ドメイン名はそのままにする。
hostname="work01.example.com"
#hostname="hostname.my.domain"
IPアドレスの設定
RHEL系Linux
NICの数だけ、設定ファイルを作成する。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-[NIC名]
- eth0の設定例(DHCP)
DEVICE=eth0 #デバイス名
BOOTPROTO=dhcp #DHCPを指定
ONBOOT=yes #マシン起動時にNICを有効化する
.
.
- eth1の設定例(固定IPアドレス)
DEVICE=eth1 #デバイス名
BOOTPROTO=static #固定IPを指定
ONBOOT=yes #マシン起動時にNICを有効化する
IPADDR=192.168.1.10
NETMASK=255.255.255.0
GATEWWAY=192.168.1.1 #ルータのアドレス
.
.
ONBOOT=no にした場合は
$ ifup eth0
で有効化する必要がある
FreeBSD
rc.confにNICの数だけ項目を追加する。
ifconfig_[NIC名]="inet [IPAddr] netmask [NETMASK]"
defaultrouter="192.168.0.1" # DHCPだけの場合いらない
ifconfig_eth0="DHCP"
ifconfig_eth1="inet 192.168.0.16 netmask 255.255.255.0"
名前解決(/etc/hosts, /etc/resolve.conf)
LinuxとFreeBSDで共通
/etc/hosts
には、通常DNSサーバに登録されていない、プライベートなネットワーク上のサーバを登録する。
name listsにはスペース区切りで名前を複数登録できる。
- [IP Addr] [name_list]
127.0.0.1 localhost localhost.my.domain
::1 localhost localhost.my.domain
192.168.0.10 work01 work01.my.domain
/etc/resolve.conf
には、/etc/hostで名前解決ができなかった場合に検索対象となるDNSサーバの指定や、
work01などのホスト名を指定して/etc/hostsに記載がなかったときに、検索対象となるドメイン名を指定する。
- domain [domain_name]
- search [domain_name_list] #domainの代わりにsearchを使うと、補完するドメイン名を複数(最大6)指定できる。
- nameserver [ip_addr]
domainとsearchは互いに排他的で、後に書かれたものが優先される。
domain my.domain
nameserver 8.8.8.8
nameserver 8.8.4.4
nameserver 192.168.0.1
ちなみに8.8.8.8, 8.8.4.4はGoogleのpublic DNS。
キャッシュを利用して高速に名前解決が可能とのこと。
例)
work04が指定された場合、
- /etc/hostsを見て、登録がないので /etc/resolve.confを見る。
- domain my.domainが指定されているので、短縮名はwork04.my.domainに補完される。
- work04.my.domainをnameserver 8.8.8.8に問い合わせる。
NATやパケットフィルタリングの設定
NATやパケットフィルタリングをルータではなくサーバマシンで行うようにする。
既に市販のルータを使って接続している場合は不必要。
Linux
/etc/iptablesに設定を記述する。
(説明は省略)
FreeBSD
ipfwを使う。
(説明は省略)
参考資料
Man page of HOSTS
http://linuxjm.sourceforge.jp/html/LDP_man-pages/man5/hosts.5.html
Man page of RESOLV.CONF
http://linuxjm.sourceforge.jp/html/LDP_man-pages/man5/resolv.conf.5.html