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LPIC102試験直前見直し用チートシート(シェルとシェルスクリプト編)

Last updated at Posted at 2021-11-03

はじめに

LPIC102(シェルとシェルスクリプト分野)で問われやすいコマンドや要点などをまとめた記事です。
寝る前の10分でざっと読んで各単元の復習に活かすも良し、試験直前に読んで最後の詰め込みに使うも良しです。
このシートがLPIC102を受けられる方の支えになれば幸いです。

チートシート(シェルとシェルスクリプト分野)

コマンドとオプション

コマンド 説明
set シェルや環境変数の表示
-o:オプションの設定状態を表示
-o オプション:オプションを有効化
+o オプション:オプションを無効化
declear 変数を宣言
-f:定義済みの関数を表示
function 関数を定義
export シェル変数を環境変数として登録
alias エイリアスを設定
書式:alias エイリアス='コマンド'
(オプションなし:登録されているエイリアスの表示)
unalias 指定したエイリアスを削除
-a:エイリアスを全削除
env 現在の環境を表示/変更後の環境で指定したコマンドを実行
-i:環境変数が設定されていない状態にする
-u:環境変数を一時的に削除
unset 指定した環境変数を削除
read シェルスクリプト内で標準入力からの入力を受け付ける際に利用
source 現在のシェルでスクリプトを実行(.で置き換えることも可能)
seq 連続した数値を自動的に生成
x y z:xからzまでyずつ増加
x y:xからyまで1ずつ増加
x:1からxまで
exec 指定したコマンドを既存のジョブに置き換えて実行

setコマンドの主なオプション

オプション 説明
allexport 作成/変更した変数を自動的にエクスポート
emacs emacs風のキーバインドにする
ignoreof Ctrl + D でログアウトしないようにする
noclobber 出力リダイレクトによる上書きを禁止
noglob メタキャラクタを使ったファイル名展開を無効
vi vi風のキーバインドにする
noexec 実際には実行せず確認のみ行う

testコマンドの主な条件式

条件式 説明
-f ファイルが存在すれば真
-d ディレクトリが存在すれば真
-r ファイルが存在かつ読み取り可能であれば真
-w ファイルが存在かつ書き込み可能であれば真
-x ファイルが存在かつ実行可能であれば真
-L シンボリックリンクが存在すれば真
Lは大文字であることに注意
-e パスが存在すれば真
ファイル1 -nt ファイル2 ファイル1の修正時刻がファイル2より新しければ真
ファイル1 -ot ファイル2 ファイル1の修正時刻がファイル2より古ければ真
数値1 -eq 数値2 数値1と数値2が等しければ真
数値1 -ge 数値2 数値1が数値2以上であれば真
数値1 -gt 数値2 数値1が数値2より大きければ真
数値1 -le 数値2 数値1が数値2以下であれば真
数値1 -lt 数値2 数値1が数値2未満であれば真
数値1 -nt 数値2 数値1が数値2と等しくなければ真
文字列1 = 文字列2 2つの文字列が等しければ真
文字列1 != 文字列2 2つの文字列が等しくなければ真
条件1 -a 条件2 両方の条件式が真であれば真
&&ではないことに注意
条件1 -o 条件2 いずれかの条件式が真であれば真

英語に直して考えれば全て暗記する必要はない。(例. ge = greater equal)

bashログイン時に読み込む環境設定ファイルの順序

順序 ファイル 説明 備考
1 /etc/profile ログイン時に実行され、全ユーザから参照される
環境変数などを設定
-
2 /etc/bash.bashrc bash起動時に実行され、全ユーザから参照される Debian系のみ
3 ~/.bash_profile ログイン時に実行される
ユーザ独自の環境変数などを設定
-
~/.bash_login ログイン時に実行される ~/.bash_profileが存在しない場合に読み込まれる
~/.profile ログイン時に実行される ~/.bash_loginも存在しない場合に読み込まれる
4 ~/.bashrc bash起動時に実行される
ユーザ独自のエイリアスなどを設定
-
5 /etc/bashrc ~/.bashrcから参照される -
ログアウト時 ~/.bash_logout ログアウト時に実行される

対話型シェルを起動した際に読み込まれるファイル

順序 ファイル 説明
1 ~/.bashrc ユーザ個別ファイル
2 /etc/bashrc 全体設定用(RedHat系)
/etc/bash.bashrc 全体設定用(Debian系)

制御構文

if文
if 条件式
then
 実行文1
else
 実行文2
fi
for文
for 変数名 in 値のリスト
do
 実行文
done
while文
while 条件文
do
 実行文
done
case文(値3以降は省略)
case 式 in
 値1)
  実行文1) ;;
 値2)
  実行文2) ;;
esac

基本的な制御構文の書式は暗記しておく。case文の;;などは忘れがちなので注意

スクリプトに渡す引数

変数名 説明
$0 シェルスクリプト名
$n (n=9以下の数値) n番目の引数
${N} (N=10以上の数値) N番目の引数
$# 引数の数
$@ すべての引数 (スペース区切り)
$* すべての引数 (環境変数IFS区切り)
$? 直前に実行されたコマンドの終了ステータス
$$ 現在のシェルのプロセス番号

LPIC102対策用チートシート リンク集

[ユーザーインターフェースとデスクトップ] (https://qiita.com/kjstudy_englife/items/44cc9d5585e1aff73e4d)
[管理タスク] (https://qiita.com/kjstudy_englife/items/dd01a5ad684ea1cc9194)
[必須システムサービス] (https://qiita.com/kjstudy_englife/items/e7c587744b486f0f90f7)

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