はじめに
LPIC102(ユーザーインターフェースとデスクトップ分野)で問われやすいコマンドや要点などをまとめた記事です。
寝る前の10分でざっと読んで各単元の復習に活かすも良し、試験直前に読んで最後の詰め込みに使うも良しです。
このシートがLPIC102を受けられる方の支えになれば幸いです。
チートシート
コマンドとオプション
コマンド | 説明 |
---|---|
xhost | XクライアントがXサーバを利用できるよう許可を与える +:すべてのホストがXサーバに接続することを許可 - :Xサーバ接続許可リストによるアクセス制御を有効化 +ホスト名:指定したホストを許可リストに追加(+は省略可) -ホスト名 :指定したホストを許可リストから削除 記号とホスト名の間にはスペースを入れないこと |
xauth | Xサーバへの接続に使用される資格情報の表示、クライアント認証ファイルの編集を行う |
startx | CUI環境からGUI環境へ移行する CUI環境(ランレベル3)で実行することでX Window System(GUI)が起動 |
xorg.confの主なセクション
セクション | 説明 |
---|---|
Files | フォントやカラーデータベースファイルへのパス |
Module | ダイナミックモジュールの設定 |
InputDevice | キーボードやマウスなどの入力装置の設定 |
Device | ビデオカードの設定 |
Monitor | モニターの設定 |
Screen | ディスプレイの色深度や画面サイズの設定 |
ServerLayout | 入出力デバイスに関する設定 |
x関連のディレクトリやファイル
ディレクトリ・ファイル名 | 説明 |
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/etc/X11/xorg.conf.d | X.orgの設定を保存するディレクトリ |
/etc/X11/xorg.conf | X.orgの設定ファイル |
~/.xsession-errors | X Window Systemのエラーが出力 |
/etc/inittab | Linux起動時のデフォルトランレベルを指定 |
/etc/X11/xdmにある関連ファイル
ファイル名 | 説明 |
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xdm-config | XDMの設定ファイル |
Xresources | XDMログイン画面のデザイン設定 |
Xsetup_0 | XDMログイン画面表示前に実行されるスクリプト カラー設定や背景(壁紙)の指定が可能 |
Xsession | XDMのログイン後に実行されるスクリプト |
代表的なディスプレイマネージャ
ディスプレイマネージャ | 特徴 |
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XDM | X.Org標準のディスプレイマネージャ |
GDM | GNOMEで利用 |
SDDM | KDE Plasmaで利用 |
LightDM | Ubuntuで標準採用 |
代表的なウィンドウマネージャ
ウィンドウマネージャ | 特徴 |
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twm | 最小限の機能を備えた基本タイプ |
FVWM | 軽快でシンプル |
Enlightenment | 高度なカスタマイズが可能 |
Fluxbox | 軽快でカスタマイズ性が高い |
代表的なデスクトップ環境
デスクトップ環境 | 特徴 |
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GNOME | Red Hat Enterprise Linux, CentOS, Fedora, Ubuntuの標準デスクトップ環境 |
KDE Plasma | openSUSE, Slackware, Kubuntuの標準デスクトップ環境 |
Xfce | 上記2つに比べてメモリやCPUの消費量が少なく軽量 |
リモートデスクトップ関連用語
用語 | 説明 |
---|---|
VNC | Virtual NetWork Computing クロスプラットフォーム対応のリモートデスクトップソフトウェア |
RDP | Remote Desktop Protocol Windows標準のリモートデスクトッププロトコル |
SPICE | Simple Protocol for Independent Computing Environment 4画面までのマルチモニタやネットワーク経由でのUSB転送など、VNCがサポートしていない多くの機能をサポートする画面転送プロトコル |
XDMCP | X Display Manager Control Protocol ディスプレイマネージャをネットワーク越しに利用できるプロトコル 通信経路が暗号化されていないので、SSHを介して利用する必要がある |
アクセシビリティ
設定項目 | 説明 | 対象 |
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スティッキーキー | 修飾キー(Ctrl, Shift等)が押されたままの状態になる | 複数のキーを同時に押せない人 |
スローキー | キー押下を認識する時間を調整 | 正確にキーを入力できない人 |
リピートキー | 所定の時間だけキーが押されていなければキー入力が繰り返されない | 直ぐにキーを離せない人 |
バウンスキー | 素早く何度も同じキーが入力された場合に認識しない | 同じキーを何度も押してしまう人 |
トグルキー | CapsLockキーやNumLockキーのON/OFFをビープ音に違いで表現する | LEDランプの点灯で認識できない人 |
マウスキー | マウスの代わりにテンキーでポインタを移動 | マウスを扱うのが困難な人 |
スローキーとリピートキーはいずれも「キー押下を認識する秒数を設定する」点で共通しているが、目的が異なるため区別をつけておくこと
スローキー:キーの押し間違い防止 (すぐ手を離せば認識されなくなる)
リピートキー:意図せぬ繰り返し入力を防ぐ (kkkkkみたいな誤入力が発生しなくなる)
一問一答
X Window Systemに代わる新しい仕組みを何というか
2. xinitコマンド
3. ~/.xinitrc
3. /etc/X11/xinit/xinitrc (~/.xinitrcが存在しない場合)
→ ウィンドウマネージャなどのXクライアントが起動
ランレベル3からstartxコマンドを実行した際の流れを答えよ
LPIC102対策用チートシート リンク集
シェルとシェルスクリプト
[管理タスク] (https://qiita.com/kjstudy_englife/items/dd01a5ad684ea1cc9194)
[必須システムサービス] (https://qiita.com/kjstudy_englife/items/e7c587744b486f0f90f7)