はじめに
NFTとgenerative ARTの学習を兼ねて、CollectiveなNFTを作ってみました。
この記事では作成したNFTと、開発の流れを書いていきます。
コレクティブのテーマ
まずはじめに、どんなコレクティブNFTにするか考えてみました。2021年も終わりに差し掛かる今の時期に、美術センスもなくアーティストでもない自分が普通に絵を書いて公開したとしても、誰も見てくれないでしょう。Openseaを見れば素晴らしいNFTアートが溢れています。
また、学習のためとはいえせっかく作るなら、色々な人が使ってくれるかもしれない要素を盛り込みたいと思いました。cryptopunksやBAYCをはじめいわゆるCollectiveなタイプは、発行上限と属性のレア度が存在するために希少性をもたらしますが、かなり高価格になり私のような一般人にはなかなか手が出せません。
そこで今回盛り込んだのが、「名は体を表す」 というコンセプトです。予め発行されたNFTアートを買うのではなく、誰もが自由に好きな「名前」をつけることで、世界に一つの名前から唯一無二のCollectiveを生み出すCollectiveを作ってみました。(このようなNFTも世界には山ほどあるかもしれませんが、少なくとも自分の周りではなかったので、もし先行事例があったら教えてください笑)
The Hoodie Crewとは
前置きが長くなってしまいましたが、作成したNFTについてご紹介します。
「The Hoodie Crew」 は、好きな名前をつけることで、その名前に応じてユニークな見た目の「Hoodie Crew」という生き物を生成します。
ERC721準拠のNFTで、ガス代を考慮してPolygonチェーンに載せています。
例えば「The Hoodie Crew」という名前をつけると、下記のようなHoodie Crewを生成します。
名前と生成されたイラストはオンチェーンに保存されるため、同じ名前の「The Hoodie Crew」は世界に一つだけとなります。「The Hoodie Crew」が持つ特徴は下記の通りで、それぞれの特徴は入力した名前によって決まります。
表情
「The Hoodie Crew」のフードの中の顔は、白いドットのオン/オフで表されます。表情の組み合わせは、名前文字列の特定の部分を2進数に変換して組み合わせており、2の88乗通り存在します。
色
色には「背景色」「体の色」「アクセントカラー1」「アクセントカラー2」の4種類があります。アクセントカラーは、装飾属性に利用されます。色は16進数で設定しているため、理論的には2の32乗通り存在します。
装飾
装飾には大きく4つのタイプがあり、「服の模様」「メガネ」「頭」「口」のそれぞれに複数の装飾がつきます(「The Hoodie Crew」ではサイクロプスのような「メガネ」とロボット風の「頭」の装飾がついています)
NFTとしての「The Hoodie Crew」の使い道(願望)
名前から実体を生成するNFTを作ってみましたが、正直使い道があるのかは分かりません。ただ作りながら思いついたNFTとしての価値のポテンシャルをつらつら書いてみます。
- 表情が文字列によって生成されるため、人の顔っぽくなったら面白そう。(自分も色々な文字列を試してみましたが顔っぽいのをは見つけられませんでした。。)
- SNSのIDで生成するとその人のSNSアカウントに対応する唯一無二のNFTができる(自分は今自分のTwitterのIDで生成した「The Hoodie Crew」をSNSのアイコンに使ってます。だから何だと言われると何もないですが、なんか所有権っぽくていいなと思ってます)
他にも良さそうな使い道があったら教えてください。
最後に
実際にNFTをリリースするまで試してみましたが、色々勉強になって楽しかったです。次回の記事では実際に開発してリリースするまでの流れなんかを書きたいと思っています。
名前を入力して生成される「The Hoodie Crew」を見るだけならMetamaskさえ接続すれば無料で誰でもできるので、もしよければ下記のリンクからぜひ遊んでみてください!(そして気に入ったものがあればぜひミントしていただければ嬉しいです笑 通常10MATICで買えますが、 最初の100体までは3MATICでミントいただけます!)