複雑なJavaの名称とバージョン番号の変遷を辿ります。ちょっとした雑学です。
名称とバージョン番号
| 名称 | コードネーム | リリース日 | 主な仕様追加 |
|---|---|---|---|
| JDK 1.0 | 1996年1月23日 | ||
| JDK 1.1 | 1997年2月19日 | 国際化対応 内部クラス JDBC API Java RMI |
|
| J2SE 1.2 | Playground | 1998年12月8日 | コレクションフレームワーク リフレクション JITコンパイラ |
| J2SE 1.3 | Kestrel | 2000年5月8日 | HotSpot JVM JNDI JPDA |
| J2SE 1.4 | Merlin | 2002年2月6日 | assert NIO 正規表現 JDBC 3.0 JAXP Java Web Start |
| J2SE 5.0 | Tiger | 2004年9月30日 | ジェネリック型(総称型) 拡張for文 オートボクシング・アンボクシング staticインポート 列挙型(enum) 可変引数 アノテーション |
| Java SE 6 | Mustang | 2006年12月11日 | JDBC 4.0 JAXP 1.4 |
| Java SE 7 | Dolphin | 2011年7月28日 | 例外の再スロー 例外のマルチキャッチ try-with-resources文 switchに文字列 ダイヤモンド演算子 NIO 2 JDBC 4.1 JavaFX 2.0 |
| Java SE 8 | コードネーム廃止 | 2014年3月18日 | ラムダ式 Stream 型アノテーション メソッド・コンストラクタ参照 インタフェースのデフォルトメソッド New Date API Optional型 JavaFX 8 |
| Java SE 9 | 2017年3月23日(予定) | Project Jigsaw(モジュール化) JShell(REPL) |
環境
JRE(Java Runtime Environment、Java実行環境)
バイトコード(classファイル)を実行するための環境。
標準クラスライブラリやJava VM(JVM、Java仮想マシン)を含む。JDK(Java Development Kit、Java開発キット)
JREに加え、開発者向けのツール(コンパイラやデバッガなど)を含む。
エディション
J2SE 1.2から3つのエディションに分かれた。
- J2SE(5以前)、Java SE(6以降、Standard Edition)
汎用用途向けで、標準的なAPIのみを含む。
J2ME、Java ME(Micro Edition)
携帯端末などの限られたリソースしか持たないデバイス向け。J2EE(1.2 - 1.4)、Java EE(5以降、Enterprise Edition)
大規模サーバ環境向けで、EJBやServlet、JSPなどのサーバ用APIを含む。