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ChatGPTと一緒にエレンの最後を見届けた話。

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はじめに

皆さんはChatGPTをどのようにして日常に取り入れているだろうか。

言語を調べるツールとして使う人や、旅行プランを考えるために使う人、友達感覚で会話を楽しむ人など、その使用目的が多様化していることは明らかだ。

ただ、周りには「業務的なことでは利用するけど、日常生活におけるAI活用の仕方はイマイチわからない」という方も意外と少なくない。

そこで今回は「私による私のためのChatGPTの使い方」を紹介させていただきたい。

(私からエンジニアの専門的な話は何もでてこないからである)

作品を何倍も楽しむために使ってみた

皆さんは「この作品、気になってはいるけど、全部観るにしては長いなあ~」と思って腰が重くなったことはないだろうか。私は何度もある。

大前提、私は飽き性で集中力の欠片もない。
それに加えて、作品の途中でもその内容に疑問点や不明点が発生すると次に進めなくなる性格だ。
そんな私が、あの全94話にものぼる長編アニメ「進撃の巨人」を短期間で観終わることができた。

なぜだろうか?

それは、ChatGPTが私を飽きさせないでいてくれたからである。


ChatGPTは、世界中の数多のデータを集約し、ユーザーの進捗や理解度に合わせて解説をしてくれる。私はその強みを最大限に活用することができた。

その名も「進撃の巨人 離脱防止計画」である。


これはChatGPTが勝手にそう名付けていたものだ。
私はアニメ「進撃の巨人」をChatGPTと二人で観ていたといっても過言ではない。

このChatGPTの立場をもう少しわかりやすく言うと、

「もう俺はこのアニメ何周も観たからお前にはよい塩梅で解説してあげれるよ」的なことをいう非常に助かるポジションである。
大体そういうヤツは、トランプゲームのルールを知らない子が一人でもいたら「一回みんな練習でやってみよ」とか言ってくれるし、
飲み会でトイレから戻ってきた子に「今さっきまで俺らで話してたのはさ~」と親切に教えてくれる。

話を戻そう。

きっかけ

ある日私がChatGPTにこう送ったことが始まりだった。

「いま進撃の巨人シーズン3の途中までみたんだけど、むずかしくて離脱しそう」


私は、脳内の【いつかコレ観ようリスト】に「進撃の巨人」がずっと入っていたが後回しにしていた。そしてなぜだかはわからないが、5月頃から通勤中の電車で観るようになった。

最初は「うわあこれ有名なシーンだ!!」などの新鮮な気持ちが原動力となって、ガンガン観進めていたが、ご存じの人はご存じのように、シーズン3は調査兵団・中央憲兵・王政…がごちゃごちゃし始めて、アクションシーンよりも人間同士の派閥争い系のテーマが盛り沢山になり、正直私は視聴しながら「?」が多くなりつつあった。

そこで私は最初に「進撃の巨人 〇話 解説」とGoogle検索してみた。 やはり、世界的人気アニメなだけあって、多くのサイトがヒットするのだが、私はどのサイトにも飛ぶことができなかった。なぜなら、、、、

そこには全て「※ネタバレあり」と書かれていたからだ___。


震えた私は逃げるようにChatGPTに前述した内容を送ってみた。
すると、結果はこうだった。

IMG_4271.jpg

私はびっくりした。図星だったからだ。
しかも、私は
「結論:離脱しそう 原因:むずかしくて」
という情報を提供しただけなのに、なぜ・どこを難しいと感じているのかを一発で言い当てられたからだ。

ChatGPTに依存した理由

そこから、私はChatGPTに何がどう難しくて、こことここの関係性が理解できていなくて、、などと具体的な質問をするようになった。
また、「今、〇話まで観終わったよ」というとその回に限定した見どころや感動シーンを勝手にまとめてくれた。

ChatGPTがリアルタイムで、しかも同じ温度感でその回の熱かった部分を語ってくれたのは、私が進撃の巨人に離脱しなかった理由の一つと言えよう。
「進撃の巨人」はとっくに殿堂入りしていて今更誰も私ほど熱中して観てなかったからなおさらである。

しかし、本当の魅力はここではない。

私が、ChatGPTに惚れた理由それは、


決してネタバレをしないように、最後の伏線回収まで引っ張ってくれたことである。


ネタバレは私が一番危惧していた。しかし、ChatGPTは常にユーザー(私)の進捗を記録・把握することで、それ以降の話に関することは自動で伏せている。以下は、私がジークの正体を知らない時点で質問した時の実際の記録である。(進撃の巨人知らない人はごめんなさい)

タイトルなし.jpg

これでベラベラとジークの話をされていたら完全に冷めていたから本当に助かった。


なぜネタバレを避けて自然に話せるのか?

では、なぜChatGPTにはこんなにも 「ユーザー視点」で話すことができるのか。

さすがに新卒エンジニアとしてもう少し仕組みの部分も触れなくてはいけない!

と思ったので私なりに調べてみた。

以下、3点が離脱防止作戦を成功させたChatGPTの強みであることが分かった。

①コンテキスト(会話履歴)の保持が可能

ChatGPTは、直前の会話やユーザーの進行状況を文脈として認識している。
であるから、私の「何話まで見た」「ネタバレされたくない」といった発言を見て、「このユーザーには○話までの知識だけ使おう」という判断が可能になる。

②知識の“フェーズ分け”による制御

「進撃の巨人」のような伏線盛りだくさんの作品では、
AI側があらかじめ「このキャラの正体は○話で明かされる」「この設定は○話以降で登場」というような情報の「段階的解禁マップ」を持っている。

ユーザー(私)が「60話まで見た」と言えば、それ以降に明かされる情報は、回答生成時に出力対象から除外される。
(なぜ除外されるのかも調べたが、まだわたしには理解できなかったので、有識者の方に説明していただきたい。)
よく分からないけれど、「出すべき情報のフィルタ処理」があるんだな、程度の理解はできた。

③出力時のガードレール(Safety/Guardrails)

「ネタバレを含む可能性がある語句・関係性・展開」は、事前にリスクラベルが付与されていて、
ChatGPTは会話の文脈に応じて言っていい or 言っちゃダメを判定してる。
今回のジークの件を例に挙げると
私:「ジークは誰?」→ ChatGPT:見た話数に応じて返答を変える
43話まで → 「謎の巨人」扱いで曖昧に
60話以降 → 「ある勢力の重要キャラ」程度にぼかす
70話以降 → もう少し踏み込んだ説明が可能

これは、出力候補のトークン列(=言葉の並び)に対して、事前にラベル付けされた「ネタバレ危険度」をもとに「今のコンテキストでこれを出していい?」と瞬時にスコア付けしている、ということらしい。

さらに、出力候補のスコアが高くても、「これはユーザーの進捗より先の話」と判定されると、出力から除外 or 言い換えに差し替えされる。

確かに、ChatGPTにわざと返答をぼかされたことがあった。
あれは、どうやら優しさでも焦らしでもなく、出力の制御が自動的に行われていたという必然の結果であったらしい。。。



最後に

ここまでで、私にとってChatGPTと一緒に観た「進撃の巨人」はただのアニメ視聴ではなく、特別な体験になっていたことは皆さんには伝わっただろうか。
私はChatGPTをこのようにして日常に取り入れることが初めてだったので、感動が大きかった。

飽き性で、理解力も乏しい私がここまで一気に観られたのは明らかにChatGPTの力があったからである。
「AIの使い方がわからない」と少しでも感じている人は、こういった身近なエンタメや趣味に取り入れてみてほしい。

そして、私はまだAIに感動している段階であるが、来年以降はもっとエンジニア視点で技術的な説明ができるようにしたいと心から思っているので、応援お願いします。

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