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はじめに

チームビルディングはなぜ難しいのか?「安心して発言して良いのか迷う」「私ではない誰かがやれば済む」「私が期待している事と違う事をチームで成し遂げようとしている気がするから、メインから外れよう」 そんな思いがふぁふぁとイメージされてしまうところからスタートするのがチームであるがゆえに、チームビルディングは、難しい。やや抽象的だが心理的安全性を積み重ねる所から始めるが故に大変とも言える。https://qiita.com/kimuni-i/items/aff6339130f160de16af

チームビルディングが難しい3つの理由

その一 信頼関係の構築

信頼関係を築くには時間がかかり、特に新しいチームやリモートチームでは難しいことがあります。
信頼関係を築く機会を増やし、定期的なフィードバックセッションを設ける必要があります。信頼関係のない相手にチャットで連絡するのって、抵抗ありますよね。こういうメッセージを送ると、こういう回答があるはずというのが大体わかるような間柄になる必要があります。

例:以前のプロジェクトでは、こういうメッセージを送ると、こう回答があるはずなので、と思い込んで、安心していたら、後で、言われたことが説明不足であると、後ろから刺される状況が考えられます。

その二 役割と責任の不明確さ

役割や責任が明確でないと、混乱や対立が生じることがあります。
役割と責任を明確にし、各メンバーが自分の役割を理解し、責任を持って行動できるようする工夫が必要です。私が居なくても、誰かがやるからいいや、とならないようにする工夫です。また、本来やらなければならない事について、やる人を決めていないと、後々、なんで、あいつは、すべきあの事をやってないんだ、と責任の押し付け合いになる恐れがあります。

例:状況が変わったにも関わらず、当初担当していた人が○○だったから、最終的に責任を取るのも○○だろ、と詰め寄られる状況が考えられます。

その三 モチベーションの維持

目的が不明確だと、すぐにチームはバラバラになります。特に、長期間にわたるプロジェクトではモチベーションが低下しやすいです。
共通の目標や価値観を設定する事が重要です。目的や価値観がバラバラだと、違和感を感じるので、チームとしてやる意味がないのではなかろうかと思わせてしまう恐れがあります。目標を小さく分割し、達成感を感じられるようする工夫が必要です。メンバーの貢献を認識し、感謝の意を示すことも有効です。感謝されるとメンバーとして、居心地の良さを感じると思います。

例:机上では、正しいと考えられるが、現実問題として難しいのにも関わらず、正論を振りかざす人に振り回されるという状況が考えられます。

一歩間違えば、良かれと思ってスタートした事が、迷惑なチームビルディングとなりうる。

迷惑なチームビルディング

適切に計画されていない、または実行されていないチームビルディング活動は、逆効果を生み、チームメンバーにとって迷惑なものとなることがある。

「人間関係のストレスを感じる」、「プライベートな時間を侵害される」、「時間を取られる」、「効果は、私が期待しているものとズレている」

迷惑なチームビルディングを避けるための10個の注意点

1.お題は、適切か?
2.参加者の立場に沿っているか?
3.意見を受け入れるスタンスがあるか?突っ走っていないか?
4.参加者主体になっているか?無事開催出来て満足となっていないか?
5.楽しいか?義務的な感じを抱かせていないか?
6.強引ではないか?(怪しげな壺を売り込もうとしていないか?)負担になっていないか?
7.共創ではなく競争になっていないか?
8.プライバシーに配慮出来ているか?
9.時間やリソースは、適切か?
10.適切なタイミングで実施出来ているか?

1. 明確な目的や役割を設定する。お題は、適切か?

  • 説明: チームビルディング活動の目的を明確にし、その目的に合った活動を選びます。場を設定したタイミングでは、明確な目的があったのかもしれませんが、開催してみると、想定とは異なっている場合もあり得ます。
  • 理由: 目的や役割が不明確な活動は、効果が薄く、メンバーにとって無意味に感じられることがあります。とはいえ、集まってくれた人が実は、タイトル通りの事を求めていないという事がわかった場合は、柔軟に修正する必要があります。そのため、あまりにも明確なお題にすると、融通が利かなくなる可能性があるため、多少、解釈が変わっても対応できるような余白のあるお題の方が、やり易いでしょう。

2. 立場を尊重する。参加者の立場に沿っているか?

  • 説明: チームメンバーの立場や価値観を尊重し、多様性を考慮した活動を選びます。営業は、数字を求め、技術は、技術の習得を求める、管理職は、安定したプロジェクトを求めるという目的や立場に応じた違いを踏まえて対応します。
  • 理由: 立場や価値観を無視した活動は、不快感を与えることがあります。単純で楽なタスクだからといって、誰もが満足する訳ではありません。技術者は、単純で、技術を習得できない作業を嫌います。

3. メンバーの意見を取り入れる。意見を受け入れるスタンスがあるか?突っ走っていないか?

  • 説明: 活動を計画する前に、メンバーの意見や希望を聞き、彼らが楽しめる活動を選びます。
  • 理由: メンバーの意見を尊重することで、参加意欲が高まり、活動が成功しやすくなります。

4. フィードバックを受け入れる。参加者主体になっているか?無事開催出来て満足となっていないか?

  • 説明: 活動後にメンバーからフィードバックを受け取り、次回の活動に反映させます。
  • 理由: フィードバックを受け入れることで、活動の質を向上させることができます。逆にフィードバックを聞いてもらえないと感じた参加者は、自分を受け入れてもらえないと感じ、参加してくれないでしょう。

5. 楽しさを重視する。楽しいか?義務的な感じを抱かせていないか?

  • 説明: 楽しさを重視し、メンバーがリラックスして参加できるような活動を選びます。
  • 理由: 楽しい活動は、チームの一体感を高め、ポジティブな経験を共有することができます。

6. 参加の任意性を尊重する。強引ではないか?(怪しげな壺を売り込もうとしていないか?)負担になっていないか?

  • 説明: チームビルディング活動への参加を強制しないようにします。メンバーが自発的に参加したいと思えるような活動を計画します。
  • 理由: 強制参加はストレスや不満を引き起こし、逆効果となることがあります。

7. 競争よりも協力を重視する。共創ではなく競争になっていないか?

  • 説明: 競争を煽る活動よりも、チーム全体が協力して目標を達成するような活動を選びます。
  • 理由: 過度な競争は対立やストレスを引き起こす可能性があります。

8. プライバシーを尊重する。プライバシーに配慮出来ているか?

  • 説明: 個人のプライバシーを侵害しない活動を選びます。個人的な質問や情報を求める活動は避けます。
  • 理由: プライバシーの侵害は不快感を与え、信頼関係を損なうことがあります。

9. 時間とリソースを考慮する。時間やリソースは、適切か?

  • 説明: 活動が過度に時間を取らないようにし、メンバーのスケジュールに配慮します。
  • 理由: 長時間の活動は仕事のスケジュールに影響を与え、ストレスを引き起こすことがあります。

10. 適切なタイミングで実施する。適切なタイミングで実施出来ているか?

  • 説明: 緊急のプロジェクトやデッドラインが迫っている時期を避け、適切なタイミングで活動を計画します。
  • 理由: 不適切なタイミングでの活動は、メンバーにとって迷惑となることがあります。プライオリティは、人それぞれです。急な会議は、迷惑な場合があります。

まとめ

迷惑なチームビルディングを避けるためには、参加の任意性を尊重し、競争よりも協力を重視し、プライバシーを尊重し、時間とリソースを考慮し、適切なタイミングで実施し、文化や価値観を尊重し、メンバーの意見を取り入れ、明確な目的を設定し、フィードバックを受け入れ、楽しさを重視することが重要です。これらの注意点を押さえることで、効果的で楽しいチームビルディング活動を実現することができます。

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