はじめに
2021年度2回目のE資格試験に無事合格することができたので、勉強方法、振り返ってみてやっておけばよかったことなどをまとめておく。
勉強内容
8月から本格的に勉強を開始。具体的には以下実施した。
1. 受講しているE資格対策講座のおさらいをしっかりやる。
これは当然かと思う。
次から自分でやった勉強法となる。
2. 黒本問題集を徹底的にやる。
ちょっと高かったが、この本がなければ合格していなかったと思うので買って正解だった。
Kindle版を買ったが、回答の解説がすごく価値があるので紙本の方をお勧めする。
具体的には、以下手順で勉強した
① 総仕上げ問題以外のところを一通り解いてみる。この時点では半分もとれないはずだ。
② 自分の得意、不得意がわかるので不得意分野をWEBや別本で徹底的に補完する(次項3参照)。
③ 総仕上げ以外の問題を再度とき、実力が上がったことを確認する。まだ弱点が残っていれば②をやる。
④ 最後(前週あたり)に「総仕上げ問題」をやって自信をつけて試験に臨む
試験の直前は、この本の解説をしっかり読むことをお勧めする。このため持ち歩ける紙本が絶対イイ!
3. 理解不十分なところを徹底的に補完する
受講しているE資格対策講座の資料や、WEB、本などを参考に徹底的に補完する。
DeepLearning関連で特に参考にした本は手元にあった「ゼロ作Ⅱ」である。
全部を読んではないが、基礎的なところを中心に読むことで、DeepLearning全般の基礎知識を確認した。
またWEBについては、トピック毎にググって調べた。
例えば「強化学習」であれば、以下を参考にした。
- https://qiita.com/shionhonda/items/ec05aade07b5bea78081
- https://qiita.com/triwave33/items/cae48e492769852aa9f1
より細かいトピックでいうと、ソフトマックス関数の逆伝播関連については以下あたりを調べた
- https://www.anarchive-beta.com/entry/2020/08/06/180000
- https://qiita.com/m-hayashi/items/fa4749f8080e542787d2
- https://qiita.com/Matchlab/items/a95042a7080c1604aaf3
こんな感じで、問題集を解くことで自分の弱点を理解し、弱点を地道に補完していくことを繰り返すことで、だんだんと自信がついてきた。
試験の振り返り
時間が足りない
楽観的に考えていたのだが、とにかく時間が足りない。最後まで回答した後、未回答のところを埋めながら見直しをしたが、最後の5問は間に合わず見直しができなかった。
また、ベイズの定理を使った条件付き確率の計算問題になど普段は解けるはずの問題が、時間が足りず解けなかった(とりえず回答は埋めたが)。対策としては問題のパターンを可能な限り暗記し、試験中に考える時間を極力減らすしかない。
計算が厳しい
メモが書けるボードとマジックペン2本を受け取り、試験会場へ入るのだがこれがまたキツイ。マジックボードは2枚程度しかなく自分で消せないので、手元のボタンを押して係の人に取り換えてもらう必要があった。また、自分の試験会場だけかもしれないが、マジックペンが直ぐに乾いてつかなくなるのでこれも1~2回取り換えてもらった。フタをしておかないとすぐに乾くシロモノらしい。そんなもん使うなよと思うが...
その他の感想
以下断片的であるが思いつくままに。
- 「ゼロ作」の1冊目も購入ししっかり読めばよかった。これが一番効率的な勉強方法な気がする。そこに書いてないことをWEBや他の本で補足するのがよい。
- 行列による微分はやはり出たので、苦手ではあったものの事前に暗記してよかった。
- im2col はぶっちゃけ丸暗記するべきだった。試験中に自分の頭で考える時間はない。
- 他は細かい個別のトピック話になるので省略。
(おまけ) 専門実践教育訓練給付金の利用にあたっての注意点
専門実践教育訓練の認定講座を受講している場合、案内資料(https://www.mhlw.go.jp/content/000571214.pdf) にもあるように講座修了後に経費の50%、E資格合格後に残りの20%の給付をもらうことができる。
そこでハローワークへの申請時に発覚した(調べればどっかに書いていあるかもしれないが)注意点を共有しておきたい。
- 認定講座から贈与されたクーポン等は経費から差し引いて申請しなければならない。確かに案内資料には書かれいてる。申請書類には虚偽の申請をしたことが発覚した場合、給付金が全額もらえなくなる場合があるとも記載されていた。
- E資格取得後の20%の給付金については、一発合格の場合のみ対象である。え?まじで?これを知ったのが試験の2週間前ぐらいだったのでそこから猛勉強したことは言うまでもない。これについては案内資料を見ても読み取れないので、今回のハローワークの担当者がそういう基準だったのかもしれないが(そんなことある?)
追記(結果)
ちなみに結果はこんな感じです。やはりDeepLearningが一番難しかったが、勉強の成果もありまんべんなく取れててよかった。
■ 分野別の得点率
応用数学:91 %
機械学習:89 %
深層学習:85 %
開発環境:86 %