近年、AWSやAzure、Google Cloudなど複数のクラウドを使い分ける「マルチクラウド」が当たり前になってきました。しかし、クラウド間のネットワーク構築やルーティング設定って、専門知識が必要でハードルが高いですよね。
そんな課題を解決してくれるのが、Megaportが提供する「Megaport Cloud Router(MCR)」です。
今回は、MCRの何がすごいのか、どのようなメリットがあるのかをわかりやすく要約してご紹介し、実際にセキュアなマルチクラウドを構築してみます。
MegaportとMegaport Cloud Router(MCR)とは?
Megaportは、オンデマンドでネットワークを構築できるNaaS(Network as a Service)のグローバルプロバイダーです。世界1,100か所以上(日本国内37拠点)の主要データセンターに設備を展開しています。
最大の特徴の1つは、AWSやAzureといった主要クラウドのプライベートネットワークと世界中で相互接続されている点です。これにより、自社で物理的なネットワーク資産を保有することなく、マルチクラウドやハイブリッドクラウド環境をシームレスかつ迅速に実現できます。
また、Megaportは、NFV(Network Functions Virtualization)サービスの1つとして「Megaport Cloud Router(MCR)」を提供しています。MCRは同社が提供する仮想ルーターサービスです。各クラウドとの接続がほぼ自動化されているため、ネットワーク構築に詳しくない方でも、手軽にセキュアなマルチクラウド環境を構築できます。
MCRの4つのすごいところ(導入メリット)
1. 物理的なハードウェアが「一切不要」
MCR最大の魅力は、自社でルーターなどの機器を購入・設置・保守する必要がないことです。すべてが仮想化されているため、インフラ管理の手間やコスト、構築にかかる時間を大幅に削減できます。
2. ネットワークエンジニアリングの深い知識がなくてもOK
高度なネットワーク知識の学習は不要です。使いやすいMegaportのポータルを通じて、数クリックでレイヤ3の仮想ネットワークを構築可能。これまで複雑だったネットワーク構築の手間を取り除いてくれます。
3. マルチクラウド通信が「低遅延」かつ「セキュア」に
主要なパブリッククラウドやSaaSに対して、インターネットを通らないプライベートな接続(ピアリング)が可能です。クラウドルーターがクラウドの入り口に近い場所に配置されるため、遅延(レイテンシ)が少なく、重要なワークロードのパフォーマンスが劇的に向上します。
4. エンタープライズ級の本格的な機能
簡単でありながら、大規模なネットワークにも対応できる本格的な機能を備えています。
動的ルーティング(BGP対応): 最大10,000ルートまでの静的・動的ルートを管理可能。
Looking Glass機能: トラフィックのルーティング状況を1つの画面で可視化。PingやTracerouteをオンデマンドで実行し、瞬時に問題切り分けが可能。
セキュリティ: IPsec(暗号化)機能をサポートし、クラウド間通信の暗号化の要望やインターネットサービスと組み合わせて拠点とクラウドをIPsec(インターネットVPN)で接続するHubとしても活用が可能。
どんな企業・用途におすすめ?
- 複数のパブリッククラウド(AWSからAzureへ等)間で大容量のデータを安全にやり取りしたい。
- データセンターに自社の物理拠点は持ちたくないが、柔軟なクラウド間ネットワークは構築したい。
- 専任のネットワークエンジニアが不在でも、スピーディーにインフラを立ち上げたい。
まとめ
Megaport Cloud Router(MCR)は、「手軽さ」と「本格的なルーティング機能」を両立させた次世代のネットワークサービスです。マルチクラウド時代の複雑なネットワーク課題を、ハードウェアなしでシンプルに解決してくれます。
マルチクラウドのネットワーク構築に悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください?
▪️ この記事のカバー範囲
1. MCRを構築
2. MCRからAWSとDirect Connectで接続
3. MCRからGoogle CloudとInterconnectで接続
4. MCRからOCIとFastConnectで接続
5. MCRからAzureとExpressRouteで接続
▪️ 構成
▪️ 東京にMCRを構築する。
1. Megaportポータルにアクセスし、「Service」に進み、「Create MCR」をクリックします。

2. MCRを構築可能な世界中のデータセンター一覧が表示されます。「Tokyo」と入力してデータセンターを絞り込み(検索)、該当するデータセンターを選択して「Next」をクリックします。

3. サイズを選択し、MCRの名前を割り当て、契約期間を選択して「Next」をクリックします。


4. 「Add MCR」をクリックすると、オーダーがカートに追加されます。「Review Order」をクリックします。確認画面がポップアップ表示されますので、「Order Now」をクリックします。

5. 数分後、MCRのステータスが「UP」に遷移し、VXCを構築可能となります。

ここからそれぞのクラウドとセキュアに接続するVXCを構築します。
▪️ それぞれのクラウドとの接続例
- MegaportのMCRを活用してAWS Direct Connectと簡単にセキュアなマルチクラウド接続 ! ②
- MegaportのMCRを活用してGoogle Cloudと簡単にセキュアなマルチクラウド接続 ! ③
- MegaportのMCRを活用してOracle OCI Fastconnectと簡単にセキュアなマルチクラウド接続 ! ④
- MegaportのMCRを活用してAzure ExpressRouteと簡単にセキュアなマルチクラウド接続 ! ④

