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技術書典13ドタバタ出典記(オンライン)〜約2週間でサークル雑誌『ZAM 季報 VOL.2』を書いたはなし

Last updated at Posted at 2022-09-19

概要

今年 (2022 年) 9/10 ~ 9/25 にオンラインで開催されている「技術書典 13」に、久しぶりに新刊を出したドタバタ顛末記です。
(今回は、オフライン、つまりリアルのイベントも 9/11 の1日だけ開催されましたが、われわれ地方勢はオンラインのみでした。)

約 2 年前に「技術書典9」に初参加したときの記録はこちら: 技術書典9ドタバタ出典記〜20日で本『音楽と数理』を書いたはなし

PDF で書いた本をアマゾンで出版するはなしはこちら: 技術書典13ドタバタ出典記【パート2】〜アマゾンで紙の本を出版してみたはなし

執筆の時間経緯を振り返りたい方は、そのままお読みください。
その他のトピックに飛びたい方は以下からどうぞ:

経緯(時間の流れに沿って)

企画会議

毎月最終水曜日に開催している ZENKEI AI FORUM のオンランイベントで、6 月末から「企画会議」は開催していた。

第1回企画会議 (2022/6/29)
https://zenkei-ai-forum.github.io/pages/ZAF202206/ichiki/

第2回企画会議 (2022/7/27)
https://zenkei-ai-forum.github.io/pages/ZAF202207/ichiki/

第3回(最終)企画会議 (2022/8/31)
https://zenkei-ai-forum.github.io/pages/ZAF202208/ichiki/

プラン

気付くと、編集長のぼくが、技術書典の準備期間と想定していた7月〜8月が(仕事多忙のため)まったく使えなかった。ということで個人の新刊企画は全てキャンセルして、サークルの新刊『ZAM 季報 VOL.2』に集中することにした。その編集作業も実際には9月に入ってからスタートという形になってしまった(記録によると、 9/4 (Sun) に作業開始しているようです)。

とは言うものの、ゼロスタートなわけではありませんでした。
サークルのイベントは月1で行っていて、話題のネタはそこからピックアップすればいいという状況ではありました。それに、ぼく以外の講演者を招待した時は、発表内容を(『月刊 ZAM』で発表する予定で)原稿として既にもらっていた(未発表原稿が、エッセイ含め5本あった)。そうこうしてたら、いつも几帳面な河村さんから(企画会議を通して原稿依頼をしていた)、書き下ろし原稿が届いたりもしました。

9/4 (Sun) の進捗

Screen Shot 2022-09-19 at 13.08.28.png

この時点ではまだ、メンバーから届いていた原稿を並べただけの状態ですね。

あと急遽セットアップを済ませた Stable Diffusion で各原稿の表紙のイラストを入れてみました。

ZAM2022-0904.jpg

9/5 (Mon) の進捗

表紙を作ってます。やっぱり気持ちをキープするにも、表紙は大事ですね。

cover14-2508x1771.jpg

背景のコラージュは、Stable Diffusion であれこれ実験してた時の画像からピックアップして並べたモノです。

この日の目次

ZAM2022-0905.jpg

構成は固まったようですね。(ぼくの担当の原稿は、どれもまだ空っぽだったと思います。)

9/6 (Tue) の進捗

まず「ZENKEI AI FORUM 年代記(2)」が完成。

ZAM2022-0906.jpg

9/8 (Thu) の進捗

ここ2日は、追加の挿絵のため(AI 小説のため) Stable Diffusion の使い方をいろいろと学びながら、ひたすら絵を描いていた。(原稿もできる範囲で進めつつ。)

9/9 (Fri) の進捗

未完成原稿が大量に残っているが、絶対に入れたい「Stable Diffusion 革命」を最優先で完成させる。

相互参照している関係で未完部分も「未完」と書いてエントリーは入れたままで、初版 (ver. 0.1) を投稿。

この時点で未完原稿は以下の7本。

  • アニメ顔
  • 共通テスト
  • アンドロメダの女
  • コミュニティ志向と科学的視点
  • Let's Dance!
  • Stable Diffusion の使い方
  • オレはどこに向かっているんだろう?

これから会期終了まで、この7本の RTA がはじまる。

9/10 (Sat) イベントスタート

  • (10:22 AM · Sep 10, 2022) 初版 (ver. 0.1) 刊行のお知らせ、および内容の紹介
  • (5:40 PM · Sep 10, 2022) 紙版(後から印刷)の仕様について

9/11 (Sun) の進捗

  • (3:58 PM · Sep 11, 2022) RTA報告1「共通テストってどれほどのものよ?」完成
  • (8:43 PM · Sep 11, 2022) RTA報告2「アンドロメダの女」完成
  • (1:40 AM · Sep 12, 2022) RTA報告3「アニメ顔になってみよう!」完成(ただいま 90 ページ) ここで改訂版 (ver. 0.2) とする

9/12 (Mon) の進捗

  • (11:39 PM · Sep 12, 2022) RTA報告4「Stable Diffusion の使い方」完成(ただいま 98 ページ)

9/13 (Tue) の進捗

  • (9:11 AM · Sep 13, 2022) 改訂版 (ver. 0.2) 発行の報告
  • (1:04 AM · Sep 14, 2022) RTA報告5「Let's Dance!」執筆中……

9/14 (Wed) の進捗

  • (1:01 AM · Sep 15, 2022) RTA報告6「Let's Dance!」完成(ただいま 116 ページ)

9/15 (Thu) の進捗

  • (11:46 PM · Sep 15, 2022) RTA報告7「コミュニティ志向と科学的視点」完成(ただいま 124 ページ)
  • (12:29 AM · Sep 16, 2022) YouTube「書籍紹介」に初回された(の、見逃した)

9/16 (Fri) の進捗

  • (1:05 AM · Sep 17, 2022) RTA報告8「最近のオレはどこに向かっているんだろう?」完成(ただいま 132 ページ)

9/17 (Sat) の進捗

  • (5:10 PM · Sep 17, 2022) RTA 報告9 校正終わり。ver.1.0 改訂版、審査に投稿しました

9/19 (Mon) 最終稿、発行!

  • (11:30 AM · Sep 19, 2022) 最終版 (ver. 1.0) 発行の報告

値段の設定など

言うまでもないですが(既刊のラインナップを見てもらえれば)ぼくが執筆する動機の 50% 以上は「神の本を作る」、あ間違えた、「紙の本を作る」ためです。前回(?)からあった「後から印刷」という企画は、これ、印刷部数の予測のリスクを全て解決してくれる(執筆者側からすると)夢の仕組みで、ずっと興味あったんですが、新刊出せてなかったので使う機会を逸していましたが、今回こそは使うぞ、と思ってました。

  • 「後から印刷」とは

そしたら、今回はなにやら新しい企画があるらしい、というニュースが。目を疑いましたが「印刷費の80%キャッシュバック」?!これ、つまり、最終的には、印刷代が正規価格の8割引き、つまりつまり、2割の値段で紙の本が刷れるってことですよね?(まだ信じられないのですが)

  • 80% キャッシュバック?!
  • あれこれ考えてる

そう、つまり原価 300 円/冊。最低出典価格 500 円で出しても(送料 100 円、運営に 20% で 100 円なので)すでにトントンですよ。

  • その後も、ソロバンはじいてます。

この頃は、まだ、 B5 で出そうと思ってた。 A5 は単行本っぽいなと思ってて、雑誌はひとまわり大きくしたいな、と。でも、その後、総ページ数が B5 のリミット 128 ページに届きそうになってきたことと、 値段表 改めて眺めたら A5 の方がずっと安いことに気付いて、最終的には A5 で行こうと、現時点(9/19) では考えています。

ということで、今回の値付け、電子版 500 円、電子+紙セット 500 円、という設定は、技術書典13のみの特別価格です!(といっても、技術同人誌の空気として感じるのは、みなさん、購入する/しないの判断基準に、値段ってあんまり気にしてないのかな、と思いますね。いずれにせよ、我々の今回の値付けは 500 円一本です。)

話題の Stable Diffusion について

ぼくが今回の執筆をこれほど頑張った理由の1つは、 AI に関係するサークルとして、今 2022 年 9 月というタイミングを逃してはいけない、と思ったからです。そうです。今回も大々的にフィーチャーした「Stable Diffusion 革命」のことです。

きっと他のサークルさんも「AI で絵を描いた」はなしで一杯だろうな、と思ってました。で、執筆中は他のサークルさんの本とか見ないようにしてました。話がかぶるのはよくないし、影響受けて似たようになるのももっとよくないし、あるいはすごい記事を目にして執筆意欲をなくすのもよくないし、ということで。

で、最終版の投稿が終わった 9/17 (Sat) から、技術書典を徘徊はじめ、 Stable Diffusion ネタの本を探してみました。が、思ったほど多くなかった。いくつか購入し読んでみました。みんな、やっぱりいろいろと、頑張りが感じられますね。

以下、紹介した書籍のリスト

あと連ツイをまとめておきます。

レビュー

その1

その2

この2冊は実際に読んでみた感想。
以下は未読ですが徘徊してて見つけた SD に言及のある本の紹介です。

番外編1

番外編2

番外編3

さいごの一冊

レビューのまとめ

ほんと、今回 Stable Diffusion に関して執筆したみなさんは、同志だなと思うし、勝手に連帯感を感じてます。ぼくら、やり切りましたね!

まとめ

今回のまとめは、一言で言うと、何事も計画的に、無理せず、人生を生きましょう、です。(毎度、同じ教訓を言ってる気がするけど)

つづき

こうやって書き上げた本を、アマゾンで出版するはなし、【パート2】に続きます。

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