目的
IBMCloudのVPC環境でVPNゲートウェイとGoogle Cloudをインターネットを介しIPsecVPNで接続する。
その後、IBMCloudとGoogleCloud間で仮想マシン同士の通信ができる事を確認する。
構成図
IBMCloud VPNの作成
VPNゲートウェイの作成
- ロケーション:作成するリージョンを選択
- VPNゲートウェイ名:任意の名前を入力
- リソースグループ:自分のリソースグループを選択
- 仮想プライベートクラウド:自分のVPCを選択
一旦VPC用のVPN接続のチェックはオフとし、最後にVPNゲートウェイの作成を選択する
VPNトンネルの作成
VPNの画面よりVPNゲートウェイの右にあるアイコンから、関連付けの作成を選択
- VPN接続名:任意名
- ピアゲートウェイアドレス:GoogleCloud側のGWアドレスを入力
- 事前共有鍵:GoogleCloud側と一致させるIKEキー
その他は必要に応じて変更し、最後にVPN接続の作成を選択
問題なければGoogleCloud側とのVPN接続が成功しているはず
GoogleCloud向けのルーティング追加
GoogleCloud向けの通信をIBMCloudのVPNゲートウェイに向ける設定を実施する
[ルーティングテーブル] -> [ルートを追加するテーブルの名前]を選択
名前:任意名
宛先CIDR:GoogleCloud側のサブネットを指定
ネクストホップタイプ:VPN接続
VPNゲートウェイ:作成したVPNゲートウェイを選択
VPN接続:作成したVPNトンネル名を選択
GoogleCloud VPNの作成
VPNゲートウェイの作成
Compute EngineのAPIが有効になってない場合、有効化画面が表示されるので有効化する
ネットワーク接続画面に移動するので、VPN -> VPN接続を作成を選択
Classic VPNを選択(IBMCloudのVPNはBGPに対応していないため)
-
名前:任意名
-
リモートピアIPアドレス:IBMCloudのVPN-GWのIPアドレス
-
IKE事前共有キー:IBMCloud側と共通のキー
-
ルーティングオプション:ルートベースを選択(IBMCloudのVPN-GWはBGPが使えない)
動作確認
GCP-VMインスタンス
GCPからIBMCloud側への通信確認
$ ping 172.22.99.9
PING 172.22.99.9 (172.22.99.9) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 172.22.99.9: icmp_seq=1 ttl=62 time=17.1 ms
64 bytes from 172.22.99.9: icmp_seq=2 ttl=62 time=16.9 ms
64 bytes from 172.22.99.9: icmp_seq=3 ttl=62 time=17.8 ms
64 bytes from 172.22.99.9: icmp_seq=4 ttl=62 time=17.1 ms
64 bytes from 172.22.99.9: icmp_seq=5 ttl=62 time=17.10 ms
IBM-VMインスタンス
IBMCloudからGCP側への通信確認
# ping 10.128.0.4
PING 10.128.0.4 (10.128.0.4) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 10.128.0.4: icmp_seq=1 ttl=62 time=17.7 ms
64 bytes from 10.128.0.4: icmp_seq=2 ttl=62 time=16.7 ms
64 bytes from 10.128.0.4: icmp_seq=3 ttl=62 time=17.0 ms
64 bytes from 10.128.0.4: icmp_seq=4 ttl=62 time=16.8 ms
64 bytes from 10.128.0.4: icmp_seq=5 ttl=62 time=17.1 ms