##目的
IBMCloud InternetServicesを活用して、CISを経由したWebサーバへのロードバランスを試す。
今回は、DNSの追加設定と基本動作の確認を実施する。
CISは30日間無料でお試しできるので是非やってみましょう
六部に分けて記載する予定です。
- 初期導入編:IBM Cloud CISの動作確認(1) -初期導入編-
- 証明書設定編:IBM Cloud CISの動作確認(2) -証明書編-
- 動作確認編:本ページ
- GLB編:IBM Cloud CISの動作確認(4) -GLB編-
- cache編:IBM Cloud CISの動作確認(5) -cache編-
- セキュリティ編:IBM Cloud CISの動作確認(6) -Security編-
##環境
- ローカル端末:macOS Catalina 10.15.6 1台
- プラットフォーム:IBMCloud
- CDNサービス:IBM Cloud Internet Services 1サービス(Freeプラン)
- 接続先サーバ:CentOS 7.7.1908(Virtual Server for Classic) 1台
###概要構成図
###通信経路
Client -> CIS Edge -> Orgin(kou-cent01) -> CIS Edge -> Client
1.インターネット端末より「www.m365.work」へアクセスする。 -> https://www.m365.work
2.CIS NSサーバからアクセス先アドレスを取得する。
3.インターネット端末とCIS Edge間でTLS(SSL)接続を確立する。
4.リクエストコンテンツのキャッシュがない場合、CISEdgeとoriginサーバ間でTLS(SSL)接続を確立する。
5.originサーバがコンテンツをCISEdgeに返す。
6.CISEdgeがコンテンツをリクエスト元のインターネット端末に返す。
##DNS設定
IBM Cloudポータルでの作業
初期設定を実施したことでm365.workのNSがCISになっているのが、
オリジンサーバのAレコードをまだ登録していないため、追加する。
信頼性 -> DNS -> CIS経由でアクセスさせたいオリジンサーバのAレコードを記入 -> レコードの追加を選択
レコードを追加した状態だと、プロキシーがオフになっている。
この状態だと、m365.workのNSだけCISになっているのみでCISを経由したコンテンツ配信はできない。
オフ状態で確認してみると、NSはCISになっているがAレコードはオリジンのIPになっている。
ローカル端末での作業
% dig m365.work ns
;; ANSWER SECTION:
m365.work. 19556 IN NS ns109.name.cloud.ibm.com.
m365.work. 19556 IN NS ns198.name.cloud.ibm.com.
% dig www.m365.work
;; ANSWER SECTION:
www.m365.work. 300 IN A 165.192.xx.xx
プロキシーをオンにする。
IBM Cloudポータルでの作業
プロキシーオン状態で確認すると、AレコードがCIS Edgeになっている。
ローカル端末での作業
% dig www.m365.work
;; ANSWER SECTION:
www.m365.work. 300 IN A 104.20.33.xx
www.m365.work. 300 IN A 104.20.32.xx
##動作確認
ここまで実施すれば、エンドツーエンドで暗号化されたサーバにアクセスできる。
ローカル端末での作業
curlでも確認
% curl https://www.m365.work
This page is via CloudFlare
###ヘッダ確認
ヘッダが追加されているため、CISを経由したことがわかる。
参考:CloudflareのHTTPリクエストヘッダー
curlでも確認
% curl -s -I https://www.m365.work
HTTP/2 200
date: Wed, 16 Sep 2020 03:07:50 GMT
content-type: text/html; charset=UTF-8
set-cookie: __cfduid=dc7d041e5139e3d4d278d7329942068431600225670; expires=Fri, 16-Oct-20 03:07:50 GMT; path=/; domain=.m365.work; HttpOnly; SameSite=Lax; Secure
last-modified: Mon, 24 Aug 2020 13:13:32 GMT
accept-ranges: bytes
cf-cache-status: DYNAMIC
cf-request-id: 05367b0b7700000ad4d2a24200000001
expect-ct: max-age=604800, report-uri="https://report-uri.cloudflare.com/cdn-cgi/beacon/expect-ct"
server: cloudflare
cf-ray: 5d3761258e710ad4-NRT
###ロケーション確認
CIS Edgeのロケーションを調べる
対象ドメインに「/cdn-cgi/trace」を追加すると参照できる
curlでも確認
% curl -s -I https://www.m365.work
cf-ray: 5d3761258e710ad4-NRT
##続きはこちら
GLB編:IBM Cloud CISの動作確認(4) -GLB編-