この記事は クラウドワークス グループ Advent Calendar 2024 シリーズ1の22日目の記事です。
株式会社クラウドワークスの@keshiwoです。
エンジニアとして「クラウドログ」という工数管理システムの開発を行なっています。
今回は私の2024年を振り返りつつ、「クラウドログのエンジニアの働き方」や「どのような課題に取り組んでいるか」が少しでも伝われば幸いです。
蒼天社グループインによる開発組織拡大とクラウドログのさらなる進化
クラウドログにとって今年一番の注目すべき出来事はこちらでしょう。
蒼天社グループインによってクラウドログから新たにPC管理機能を提供することとなりました!
(グループインに伴うチームビルディングの話はこちらに記載がありますので是非ご覧ください。)
この統合は、単なるブランドの変更にとどまらず、工数管理とPC資産管理を連携させることでより包括的なサービスへと進化した点に大きな特徴があります。
工数提案機能のリリース
PC管理機能の提供開始に伴い、工数管理とPC管理のサービス連携機能の第一弾として「工数提案機能」をリリースしました!
「工数提案機能」はその名の通り工数管理アプリ側でユーザーの工数入力時に「どのような作業を何時間していたか」を自動で提案し工数入力を補助する機能です。
この機能はPC管理機能により取得したPC操作ログデータを基に提案を行なっており、まさに蒼天社のグループインがあったからこそ提供できた機能です。
今回の開発では、リリーススピードを優先するため、データ連携部分にチームとして初めてAWS DMSを採用しました。新たなサービスを活用することで、いくつか新しい知見が得られ、開発チームとして大きく成長できたプロジェクトでもあります。
工数分析レポート機能の性能改善
クラウドログ工数管理の目玉機能である「工数レポート」の性能改善も行いました。
こちらの機能は入力された工数の実績をプロジェクトや従業員、取引先といった様々な軸で分析できる機能です。
レポートを表示するにあたり入力実績と指定された分析軸を元にリアルタイムで集計を行なっていたためデータ量が多いお客様において「表示に時間が掛かってしまう」という性能問題がありました。
この問題を解決すべくリアルタイム集計から事前集計したものを表示するように変更しました。
夜間バッチで対象期間内の工数データを全て集計してデータを作成し工数レポート表示には集計済みのデータを利用するように改修を入れることで対応しました。
性能改善にあたり、事前集計するだけではなくパーティショニングを利用して会社IDと集計時間をパーティションキーとすることでスキャン範囲を最適化するように工夫しました。
結果的に特定の検索軸において約144倍の速度改善を行うことができました。
ただし、検索軸の組み合わせによっては性能改善を実感できなかったものも存在しているため
引き続き、お客様に快適に利用していただけるよう改善に努めていきます!
部署横断での勉強会開催
クラウドログ開発部隊内で開催している勉強会「LogStudy」を部署横断で開催しました!
(LogStudyについてはこちらの記事で詳しく紹介させていただいております)
普段は事業部内に閉じて開催しているのですが、LogStudy運営委員会内で「勉強会のテーマによっては事業部を跨いで開催できるはずだ」という話になり、今年実現することができました!
内容としては「DBテーブル設計 輪読会」と題し、アプリ開発の多くのケースで利用されるRDBの設計に関する書籍の輪読会を開催しました!(全4回)
参加人数は22名となり普段の3倍くらいの規模で実施することができました。
ただ本の内容に沿って議論を行うだけでなく、「うちではこんな感じでやってるよー」といった具合に事業部間での技術事情共有などを行うことができとても有意義な時間となりました!
今年は事業部を超えた開催でしたが来年はさらに拡大してCWグループ間での勉強会開催ができたらと目論んでいます!
負債解消チームを拡大
昨年クラウドログのバックエンド部分の負債解消や改善を行うチームを発足しましたが
今年はそこにメンバーを新たに加えてバックエンド部分だけではなくフロントエンド部分に関しても対応を行なっていくべくチームを拡大しました。
今までフロントエンドの改善については有志で行われており継続的な改善のフローを回すことができていませんでした。(フロントエンド人材の不足と改善すべき課題の優先度により)
そのためぼんやりと課題感はもっているが誰がいつ解決していくかが明らかになっておらず
タスクが溜まり続けている状況でした。
そこにメスを入れるべく今までバックエンドを得意としていたメンバーにもフロントエンドのタスクに挑戦してもらうように変更してチームの役割を拡大しました。
直近ではE2Eテスト導入によるプロダクトの品質改善に取り組んでいます!
最後に
2024年は今まで以上に困難な課題に挑戦し開発チームとして大きく成長できた年だったと感じています。
2025年もチーム一丸となってクラウドログを多くのお客様に届けられるように尽力していきたいと思います!
頑張るぞ!!